三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

お疲れさんでした

2010年06月30日 09時45分27秒 | Weblog



睡眠不足であります。
まぁ、しょがないですけど、
みんな同じような感じでしょうね(笑)。
お互いに決定的なシーンはなかなか生まれませんでした。
昨晩は一寝入りした後、
カミさんに起こしてもらって、テレビ観戦。
前半までは坊主もいっしょに観戦していましたが、
前半終了で、坊主も就寝。
静かに、熱く念を送りながら見ていましたが。

まぁ、結果は残念でしたね。
わたしのようなサッカー音痴も、すっかり戦術とか、
連日の報道で見方が少し理解できて、
勝敗の決定的シーンばかりではなく、
選手のいろいろな動きが、楽しめるように思いました。
GKの川島選手、本当にハラハラの守りで
頑張ってきてくれていたのですが、
最後は、武運つたなく、PK負け。
不思議と、悔しいけれど、しょがないというものなんですね。
延長戦に入っても、まるでゴールシーンが想定できない
どちらもしっかりした守りが特徴的なチーム同士だった。
というか、深入りすれば、すぐにカウンター攻撃を覚悟しなければならず、
そういうにらみ合いで、お互いに決め手がなかった。

しかし、この1ヶ月近く
連日のようにワールドカップの話題で
元気のない日本に活力を送ってくれたと思います。
サッカーって、不思議な競技ですね。
ヨーロッパと南米地域が主要地域でアジアや北米などでは
あんまり普及してこなかったスポーツ。
それがこんなにも日本でも盛んになるのですから
先日書いたように、やはり欧州が基本的な世界の流れをコントロールする
ということは、ここしばらくは続くのではないか。
今の世界は、ヨーロッパ世界に起こった産業革命以来の
人類の変化が、基底的に変わらずにきている世界。
その拡大が、人類の大きな人口部分にまで広がってきた、
という現状なのではないでしょうか。
いろいろな基準についても、
やはり日本を中心とするアジア、あるいは
赤道周辺の多人口地帯がリードする、というかたちには
単純にはなりにくいのではないかと思われます。

負けた不思議な安堵感の中で
なんとなくそんな思いも去来した次第。
まぁ、負けた悔しさなんでしょうか(笑)。







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工務店パワー全開

2010年06月29日 07時28分01秒 | Weblog




きのうは、夜にアース21のメンバー総勢13人が集合。
わたしどもの事務所2階で、
広報委員会の会合であります。
もろもろの打合せがあったのですが、
まぁ主には、自分たちの雑誌を作りたい、ということでの
編集企画会議というのが本筋。

まぁ、それにしても
出席は遠く、旭川からも来られた方もあって、
すごい出席率に驚嘆です。
きのうから高速道路が無料化実施ということで、
旭川から700円で来られるようになったのですね。
まぁしかし、16人中、出席が13人と言うことですから
ボランティア活動としては、大変異例。
さすがにこれくらいの人数が集まると、
昨日の札幌、外気温は32度ほどということだったので
集合30分前にエアコンを動作させてやや冷房しておきました。
とはいっても、広さは18坪程度あるので、
どうかなぁと思っていましたが、
人感センサー・岩見沢Tさん、いわく「いい温度環境」と言って
いただけました。
建築の専門家たちが集まると、こういう指摘も出てきて面白い。
ってまぁ、こういう部分は北海道のビルダーならではの気付き部分でしょうか。

しかし、それにしても北海道中、
6月とは思えない、真夏の陽気が連続しております。
モンゴル暖気の影響と言うことだそうで、
これも異常気象の影響なのでしょうが、
適度に雨も降っているので
農業関係には大変いい気候が続いているのではないかと心強い。
景気と元気がイマイチという状況の中では、
せめて天気くらいはいいことがあって欲しい、
そういう意味では、元気になってくるこの頃ですね。
それにしても暑い。
わが家は、ブロック造一部木造3階建て。
2階までブロックで、3階が木造2×4ということで、
さすがに3階は熱たまりができて暑い。
適度に空気を抜く必要がありますが、
それでもやはり限度があります。
しかし、その分、1階の涼しさはまったく格別。
寝室は2階なのですが、
どうしようもなく暑くなってくる時期には
坊主と1階に寝具を持ち込んで寝たりします。
これもまた、楽しいんですね。
家庭内キャンプ、とでもいえるような楽しさ。
暑い暑い、とやりきれなさそうですが、
やっぱり北国の人間は、こういう天気に飢えているので、
心の中では、もっと暑くなれと願ってもおります。
さてさて、きょうも暑くなりそうですね。







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北の日本文化か、北欧北米型か

2010年06月28日 07時55分42秒 | Weblog





写真は、新住協の札幌セミナーから。
住宅雑誌のような仕事を、それも北海道から発信する、というスタンスでやってきて
さらに増刊という形ですが、関東版も発刊してみて
北海道の家づくりは、どう行った方向を目指せばいいのか、
っていうか、どういう方向がユーザーの選択になっていくのか、
いろいろ興味が深まってきています。
端的には、表題のような二者択一と言うことになります。
わたしたちは日本人であり、
そういったDNAで環境条件に対して選択していくのでしょうが、
気候条件的には、北海道や東北は
北米や欧州地域にむしろ親和性があって、
住宅を構成する材料も、それ以南の日本地域で標準的な
建材よりも、輸入品の考え方の方が似合っている。
そして欧米、という言葉があるように
「世界標準」という考え方はそっちの方が優勢に思える。
ところが、日本の中央的主流の考え方は
抜けがたく蒸暑気候を基本的な考えにしている。
かつては無意識と思えたけれど、最近は意識的なのだとも気付き始めた・・。
これは論争というレベルの問題ではなく、
戦略的な立場の違いというような問題になってくる。

北海道は歴史的に、日本建築文化が導入されると言うよりは
むしろ、北米欧州の「寒冷地文化」が導入されてきた。
北海道に設立された国立大学が「農学校」としてスタートし、
米作ではない、寒冷気候に適した畑作を中心に据えた農業理論が
主要な産業構造として考えられてきたことが
こういった二者択一の起点で存在しているのでしょう。
単純に、東京以南の地域が年平均気温16度ほどで揃っているのに対して
仙台は12度程度、札幌は8度程度、という違い。
こういった基本的な違いが、
住宅デザイン文化でも、まったく違いとして出てくる。
最近北海道の建築家が、欧米で相次いで賞を受賞している、
っていうのは、こういうことが背景としてあると思う。
北海道の方が、よりインターナショナルなのだ、ということ。
まぁ、世界規模でもこういう相克が今後、
より鮮明になってくるものかも知れない。
文明圏地域はこれまで、やや寒冷な気候地域で起こってきたけれど、
これからは、中国南部・インド・ブラジル・インドネシアといった
むしろ、蒸暑気候地域に経済的な基本が向かっていくのか、という問題。

しかし一方で、
韓国や中国では、欧米的な建材の基準が受け入れられつつあり、
世界的に見て、日本の建材基準はガラパゴス化してもいる。
現在の状況、国土交通省や建築工学の学会の中心的部分の志向性は
こういった世界標準には背を向ける姿勢のように思えます。
結局、決定的なのは中国の動向がどっちに向かうのか、
っていうことなのでしょうか。
住宅や建築がどういう方向に行くのか、
非常に難しい局面になっていると感じています。






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紙の建具と日本的感受性

2010年06月27日 10時25分52秒 | Weblog





北海道の住宅がほぼなくしてきたものに
屋根瓦とともに、障子があります。
障子って、その起源から考えると
なんなのでしょうね。
こういう民俗学的な検証って、あんまり見ることがないのですが、
襖がさきに考案されて、その後100年ほどして、
平安時代末期に「明かり障子」が生まれたというふうに
Wikipediaでは、説明されています。
まぁ、どう考えても、木造軸組という
それまでの一般的住居であった、竪穴住居に対して、
先進的・文化的な建築様式をさらにきらびやかに彩るものとして
はじめは、多くの人々の羨望を誘ったものだったのだろうと思います。

和紙を木格子の枠に貼っていくという考え方は、
どう考えても、窓として、採光が一番の要因として発生したのでしょうね。
そういうことなので、
北海道のように、ガラスが一般的に多く流通するようになって
住宅が建てられるようになった文化後進地域では、
はじめから、障子に対する文化性よりも
機能性としての窓ガラスの方が普及して、
障子にはそれほどの需要が発生しなかったのでしょう。

でも、そうであるからこそ、
その文化的な機能性に、どうも思いが至ります。
その細い木組みが生み出す格子模様を、わたしたちの祖先たちは
ずっと眺め続けてきていたのだ。
という民族的な体験の積み重ねって、
さてどんなふうに影響してきているのだろうかと、
いろいろに想像が膨らんでいくのですね。
そのタテ横の比率選択にはどんな価値判断が働いてきたのか、
すこぶる興味があります。
おおむね、タテ3ヨコ4くらいの比率が多いと思いますが、
現代のパソコンのタテ横比率と比較して、どうなのか、とか、
この比率の変化もまた、大きなデザイン要素として考えたに違いないとか、
枠の太さと桟の太さのバランスは、とか、
考え始めるときりがないくらい、検討要素がある。
まぁ、きっと建築デザインの先生たちの中には
こういう領域で研究成果をあげた方もいるのかも知れません。

しかし、幼年期、それこそ赤ちゃんの時から
なんとなく、ぼんやりと眺め続けているということから考えて
相当、刷り込まれているものがあるはずですね。
数学が強い国民性って、こういう事と関係するかも知れないとか、
まことに「民俗的」興味はどんどん深まります。
民族の感受性にも大きな影響を与えているに違いありませんね。







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たたずまいの美しさ

2010年06月26日 08時15分41秒 | Weblog






きのうは、新住協の札幌でのセミナー。
内容は先日の全国総会での鎌田先生の発表の再構成でしたが、
一部に、それ以降の動きの発表もあり、
興味深く聞くことが出来ました。
北海道ではほとんどの家で基礎断熱が標準化してきていますが、
やはり本州地域では、シロアリ対策もあって
なかなか難しい部分が出てこざるを得ない。
施工にいろいろな制約などが出てくるのですね。
そこで、基礎断熱ではなく、床断熱として
床下を開放し、しかし、床面に蓄熱性を確保するために
10cm厚のコンクリート層を造作するという手法を試行する動きがあるようです。
現在は、基礎と「蓄熱性」を巡っての
研究開発がホットな領域に立ち至っているといえます。


っていうようなことなんですが、
きのう書いたように、
いわゆる「民俗」的なアプローチ、
人間の生活を主役というか、中心に考えた住宅ということを考えたら
結局、情緒的な直感性が
人間に訴求する最大の部分であることは明白ですね。
写真は、どこの地域にもありそうな
いわば、普遍的な「日本人的なすまい」の一典型にはなりそうな風景。
左端に、生け垣の中の「門」があって、
庭木の作り出す結界装置を抜けて
その先に大屋根のなだらかな安心感が視界に広がり、
寄り付きには、さらに小屋根が掛けられて
雨や強い日射しから、ひとびとを迎え入れるように家が呼んでくれる。
窓から明かりが漏れてきて、
その家に暮らす人たちの暖かい人間性を表すようである・・・、
そんな一瞬に感受できるような
「たたずまい」っていうような部分が、
本当の意味では、いちばん伝わってくる「安心感」の実質なのかも知れない。
やはり性能もデザインも、こういう安心感のための
装飾的な部分なのではないか。

どうも最近、そういうような思いが強まってきています。
やはり、歳ということなのでしょうかね(笑)。









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住宅建築への歴史民俗的アプローチ

2010年06月25日 09時32分24秒 | Weblog





だんだん、歳を取ってきて
興味の基本分野って、自ずと定まってくるモノですね。
この間の講演で、参加者の方から、
わたしの、自分なりの興味に沿ったプレゼンテーマ設定について
表題のような特定をいただきました。
先日の会合は、建築でも技術的な内容の集まりだったのですが、
そういう出席者の方から、
まぁ、正確に自分の興味分野についての指摘があったのですね。
建築というのは、わたしは専門的には門外漢で、
学校も法学部の卒業ですし、
まったく知らない世界に仕事で踏み込んできたワケです。
まぁ、「よくそういうことを始めたなぁ」と
驚かれることもあるワケなんですが、
専門ではないことから、「建ててもらう立場、生活する立場」
から住宅を見て、ユーザーに繋いでいく
そういうふうに考えて仕事してきたので、
自ずと、人間くさい部分と住宅の関わりというものに
大きな興味分野が広がってきたという次第ですね。

そういうことなんで、
人間の暮らしてきた軌跡、
そういうなかで人間はどんな夢を見て生きてきたか、
そんなことのほうに激しく興味が湧くのです。
古代から、歴史的な住まいや建築を巡り歩いていると、
きっと、どの時代にもひとときとして
安逸な生き方が出来る時代などはなく、
みんな生きにくい世を生きてきたのだろうなぁと
そういう想像力が沸き上がってきます。
わたしは北海道に生まれたので、
少なくとも、この土地は文字に表記された歴史経緯は
おおむね150年程度の記録しかない。
しかし、人が暮らして生きてきたという痕跡は
ずっと長く3000年以上はさかのぼることが出来る。
そういう人の暮らしの連続性を
ちょうど、
「住宅取材」をするように跡づけてみたい、
そんな思いが強くなってくるのです。
いろいろなピースが揃ってきて、
大きな流れは、なんとなく見えてきているけれど、
歴史時間をさかのぼるというのは、
気の遠くなるようなことでもあります。
でもまぁ、そういう視点と興味を持てたということには
大いに感謝している次第です。
知る、ということにこだわっていきたいなぁと思います。





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Replan関東版6.29発売

2010年06月24日 07時08分32秒 | Weblog





きのうは北海道版の紹介をしましたが、
来週29日には、「関東版」も発行いたします。
北海道版の「臨時増刊」という扱いでの出版です。
現在は、当社HPで「先行予約販売」を行っています。
Replan通販コーナー

Replan関東vol.2 2010年6月29日 発売
2010年6月29日発売・2010年夏秋号 臨時増刊・A4版・定価500円(税込)
関東の書店、Replanホームページにて発売!
【特集】カラダとココロに優しい家
「環境」という多様な意味をもつ言葉と、「住まい」がかかわったとき、いったいどんな優しい住宅が生まれるのでしょう。「環境」に対して耳を傾け、解き、表現した建築家たちの個性ある住宅に、その答えがありました。

Contents
●巻頭特集/カラダとココロに 優しい家
●今、知りたい「住宅版エコポイント制度」
●再生する住まい
・リフォームで実感した 高断熱・高気密の魅力【座談会】
・「北海道R住宅」リフォーム実例
●地元密着の工務店とつくる オール電化の家〈Q&A+実例〉
●座談会・住まいの冷房と暖房を考える

●新住協の家づくり
●New Building Report〈新築実例集〉
●建築家・特別編ー構造デザインー
 「創エネルギー JJJ-Sunハウス」 手塚 純一
●「文化としての住まい」を考えるー迎える
●NPO住宅110番


という内容で、関東での販売を行います。
基本的には、関東圏でも「高断熱高気密」住宅の訴求を行いたいと考えます。
住宅雑誌としては、幅広い読者を、というよりは、
コンセプトを明確にしたものとして、
関東ユーザーにメッセージしていきたいと考えています。
比較的に、建築家住宅の事例が多いのは
Replanの特徴。
その路線を踏襲して、一般ユーザー向けですが、
「性能とデザイン」という切り口で、編集した次第です。
ぜひ、多くの関東圏のみなさんに見ていただきたい一冊。

きのうは、札幌市内で
住宅リフォームの公的機関の会合で講演を依頼され、行って参りました。
わたしの講演は、雑誌らしく写真をたっぷり使った内容で、
テーマは、生活文化というか、歴史民俗的な視点からの住宅論議であります。
まぁ、たくさんの写真で構成するので、
比較的に親しみやすく、楽しく見られることを心がけています。
きのうの参加者はプロのみなさんばかりでしたので、
逆にすっかり肩の力を抜いていただけたと思います(笑)。
「こんな話、はじめて聞いた」っていうようなことで、
まぁ、何かのヒントにでもなれば、幸せであります。









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Replan北海道最新号

2010年06月23日 11時03分16秒 | Weblog




6月29日には北海道版と、関東版の両方が発売開始です。
すこしは時期をずらせて発行したかったのですが、
諸般の事情があって、やむなく同日に発売となった次第。
関東版の進行も同時だったので、なかなかハードな日程で
ようやく作業が終えられたというところであります。
概略のご案内は以下のようになっております。

Replan北海道vol.89 2010年6月29日発売
2010年6月29日発売・2010年夏秋号・A4版・定価480円(税込)
【特集】リビング主義
かつてあった、リビング信仰。
家の中心にただ広い空間があれば、それは住まいの豊かさの象徴だった。
しかし今、リビングは進化し、さまざまな役割を兼ね備えた空間になってきている。
適度な距離感で家族をつなぎ、コミュニケーションを深める空間、より暮らしにゆとりと潤いを与える、贅沢な癒しの場、暮らしに彩りを与えてくれる大切な要素、インテリアを引き立たせる優秀なキャンバス。3人の建築家がつくりだした「特別なリビング」には、あたりまえとはちょっと違う、リビングの新たな魅力が表現されている。
Contents
●特集/リビング主義
●エリア企画 恵庭市・千歳市
●リフォーム特集
●わが家の快適性を左右する 冷房・暖房
●建築写真家・安達 治 ZOOM UP 住宅57
 「繋がる家」大田 司
●北の建築家/「ショウナン・ノイエ」赤坂 真一郎

6月17日~23日までにご購入された方は、
一部地域の方を除いて、28日までに配送致します。
Replan北海道版89号の書店発売は、6月29日です!

ということで、
Replan通販コーナー
から、直接購入も出来ますので、どうぞよろしくお願いいたします。
また、関東版も北海道版もデジタル化を現在作業中。
同時発売は難しいのですが、7月半ばまでには、
デジタル版も販売できるように準備を大車輪で行っております。
こちらは、Fujisanというインターネット上の販売サイトからPC版として、
また、iPad向けにはアップルのAppStoreで、雑誌のポータルになる
Fujisanのストアから購入していただく形になります。
PC版、iPad版とも同一の購読権利になるので、
どちらのデバイスでも閲覧可能になります。
どんな反応になるモノか、
ご連絡している範囲では、「おぉ、ついに自分の身近でも」
っていうような反応が多いようです。

通信のトラフィックの総量の問題が
こういうデバイスの多様化で、どうなるのか、
まぁいろいろ試行錯誤で、取り組んでいくしかありませんね。






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終の棲家

2010年06月22日 07時26分53秒 | Weblog






タイトルのように書いて「ついのすみか」と読むんですが、
こういう言葉を使い慣れていない頃は、
どうも体感できない言葉だなぁと思っておりました。
というのは、こういう言葉が出てくるというのは、
ものすごくお金持ちの人しか考えられず、
一生の間に何度も家を新築して、住み替えて、
その果てに、終の棲家に至る、という言葉のイメージがある。
こういう言葉が一般的になってきたと言うこと自体、
日本の現実、多くの国民がそういうシーンに向かいつつあるのだと言うことを
端的に表しているのかも知れません。
考えてみれば、現代の日本人くらい
住宅ということを身近に考えざるを得ない人類は珍しいでしょうね。
たぶん、有史以来というくらいのことではないかと思う。
人類は、用を足すという機能性だけで住居を得てきたのが
おおかたの実態であって、
さぁ、あなたはどんな家に住みたいですか、
っていわれても、想像力の範囲はそう大きくはないのがホント。

なんですが、やはり高度経済成長を担い、
退職年齢を迎えて、多くの場合には故郷を離れて都会で就職し、
仕事の場所とそう遠くない地域に住宅を建ててきたひとが
いよいよ、「終の棲家」を定め、どういう生き方をすべきか、
選択を迫られるようになってきた。
写真の家も、旭川近郊の家ですが、
自然環境豊かな場所に、移住してきた方のようです。
シンプルな暮らし方にして、
日々平穏な暮らしの場として、こうした環境を選んだのでしょうね。
羨ましい限りです。
でも、暮らし方というのは、本当に難しい。
まぁ、なにを大切にしていくか、というのが
一番、基本的な事柄なんでしょうね。
しかし、それでも家族との関係性がどうなるのか、
っていうような基本因子も存在はするものと思います。
考え続けていかなければならないポイントです。








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土と植物で構成する室内

2010年06月21日 06時43分42秒 | Weblog




先日来、好きで取り上げている藁の家。
どうも、こういう構成がたまりませんね。
この写真では、まぁ台所なんですが、
キッチンは工業製の出荷品。
水が水道から出てきて、IHクッキングヒーターが調理用火力を提供する。
こういう部分は、「現代の快適性」を保証する部分。
「世界標準に近い暮らし方」というものの快適性は否定しようがない。
それに対して、そういう暮らしをつつんでいる建物では、
古材の梁であるとか、
壁の重厚な土壁、天井の葦簀など、
全くの天然的な材料で構成されている。
そういう素材への回帰的心情というモノが、
現代人に強く存在する、ということを表現しているのでしょうか。

お金で考えれば、
たとえばローコストで売っているビルダーなどは、
現代的な工場出荷品のアッセンブルそのものですね。
かれらの家づくりというのは、
徹底した価格合理性だけにフォーカスしたモノ。
現場というのは、そういうモノたちを組み立てるだけに徹している。
多くの場合は、「打合せ」と言っても、
営業マンレベルで簡単な間取り図でパカパカと進む。
打合せも、メーカーのショールームなどで
「これを使います」というかたちで、
一見、「現物を確認した」ように見せかける手法で進んでいく。
よくしたもので、そういうカタログショッピング的なことが
「透明」性であると思うユーザー層も存在する。

そういう家の求め方というモノも一方に存在するけれど、
この写真のような求め方というのも、存在する。
まぁ、どちらがいい、とかいうものではない。
しかし確実に、どっちの建て主が会って面白そうか、といえば、
まぁ、写真のような家を志向する人間かとも思う。
というか、工業製品の寄せ集めに飽き足るのかどうか、
そういうことなのかも知れない。
家づくりになにを求めるのか、
その違いと言うものであり、たまたま住宅の選択だけのことなのかも知れない。
知らないで、まぁ生活要件的に「なんでもいいや」という
住む場所だけの選択ならば、工業製品でもいいとも言えるのでしょう。
そういう場合、感動とか思いとかは関係ないわけで、
作る側も、そういう合理性だけに絞って提供することになる。
雑誌なんて言うメディアを作っていると、
このあたりのバランスに敏感になってきますね。




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