三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

ロードヒーティング

2012年01月31日 05時43分47秒 | Weblog




北国では冬の経済活動を雪が妨げる部分があるのは当然です。
まぁ一方で、雪のおかげで寒さがそれ以上進行しない、
いわゆる放射冷却が軽減されるとか、
断熱材として機能するとかの側面もあるのは事実とはいえ、
やはり、交通とか物流の阻害要因になることは避けられない。
ことし、大豪雪に見舞われている岩見沢の知人の様子などみると
「経済活動4割減」というように書かれています。
とくに雪が道を狭くして、交通に時間がかかって移動と物流がマヒするのが
どうしても大きな問題ですね。
そういったことから、ロードヒーティングというのも一案ではある。
わが社の前の駐車場でも敷設しているのですが、
年々高騰する石油の値段から、徐々に考えを改めてきております。
北海道などでは気温が低いので
たとえば北陸地方や東北地方でよく見られる
廃温水などを道路に流して融雪するというようなタイプは計画できない。
温泉地などで、その使用後の湯水を道路に流すというのはよくみられる。
ただし、車での交通にはいいけれど、
人の通行には、とくに気温が低下したときなどは危険も伴う。

まぁ、北海道ではハナからそういうのはムリ。
そうすると、石油エネルギーを燃焼させて温水を作り
その不凍液をパイピングして路面を融雪する、ということが一般的。
しかし、この経費は石油の値上がりとともにだんだん大きくなってきている。
それに心理的に、地球を温暖化しているだけのような気分があって、
罪悪感に似た心理にかられるのですね。
そういうことと、経費削減ということから
数年前からわが社ではやめております。
写真は青森市駅前のロードヒーティングなんですが、
見ていて、なんとも微妙な心理に襲われてきます。
エネルギーはきわめて大切であり、
そういう利用途としては、どうも十分には腑に落ちていかない。
利便性とエネルギー利用の関係性ということですが、
なかなかに難しいものがあると思います。
しかし、札幌では十数年前にある友人が先頭に立って、
スパイクタイヤをやめてスタッドレスに社会全体として移行した経験があります。
あの体験を思い起こせば、
利便性とエネルギーの問題も、あるカギが見えてくるのではないか。
そんな思いがしております。
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氷柱のある街の風景

2012年01月30日 05時23分56秒 | Weblog




歳を取ってきて
何でもない風景が、妙にこころに訴えてくるようになる。
もう50年近く前のころの札幌の街のことが
こころを駆け巡るようになってくる。
この季節になると、無性に氷柱に覆われた建物を思い出す。

いまは、住宅関係の仕事をしている関係から
この氷柱は、ダメな住宅の典型例として
インプットされているのだけれど、
もちろんそういう認識は住宅にプロとして関わっている人間は
当然持っていなければならないのだけれど、
一方で、こういう風景に思い起こす痛切な身体感情もある。
窓から氷柱を触って、それを微妙に動かしながら、
下の落とし場所を狙いを付けながら、それを落としていく楽しみ、
そんな身体記憶がまざまざと思い起こされる。
今考えれば汚いけれど、
氷柱でウイスキーのオンザロックを作って、
親が寝静まった時間、未成年なのに楽しんで飲んでいたりもした(笑)。
どうして氷柱ができるのか、
それと家が寒いこととの連関を知るようになったのは
恥ずかしながら、この仕事に就くようになってからなのだ。
自然現象に対して、それを科学的に把握できるようになるまでには、
やはり理性的な判断力が求められるのだろう。

いま、氷柱は敵だ、
というように理性では思っているのだけれど、
一方で、この写真のような北国的な建物の困難の表現にも
どこかで、そこに暮らす人間のにおいを感じる部分がある。
なにか、痛烈なあるものをさらけ出しながら生きている、
そんな感覚が立ち上ってくる。
全く氷柱のない住宅、建築はすばらしいけれど、
こういう氷柱とともに生きている人間性にも
限りないこころの「流れ」を感じざるを得ない。
なんともおかしな思いですね(笑)。
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「平清盛」いいね!

2012年01月29日 05時28分31秒 | Weblog




兵庫県知事さんから
「画面が汚い」という指摘を受けたNHK大河ドラマであります。
わたし、歴史好きなのに、しばらくは大河ドラマ見ておりませんでしたが、
ことしは坊主とともに見始めております。
県知事さんの意見もわからなくはないのですが、
しかし、あえてああいう画面演出をしていた意図はすぐに理解できました。
日本に天皇権力による中央集権国家が成立したのが
天武による壬申の乱を経たあとというのが通説。
672年のこと。そこからようやく律令体制という形式がスタートしたと思われる。
で、この清盛の時代、1118年~1181年のころには、
450年近い年月が経過しており、
完全に制度として疲労し、
京都の都の荒廃ぶりはすさまじかっただろうと思うのです。
こういう王朝国家の経済運営というか
税金の取り立て体制と、その使い道がどんなものであったのか、
詳らかに明らかにした仕事は読んだことがないのですが、
そのころの庶民にしてみれば、ひとびとを稲作農業に
強制的に従事させるのが基本政策。
でも、そこから逃げ出す人が多かったとされている。
公地公民というのは、後世のわれわれからすると、
土地の権利関係からするとなにかいい制度のように思うけれど、
民にとって見れば、土地に強制的に縛られる制度、
一種の奴隷制度に近かったのだと思うのです。
そういう体制のトップに天皇が存在し、摂関家藤原氏などが、
税収を、あまり公的とは思えない使途で使っていたのではないでしょうか?
こういう財政経済的な側面からの歴史研究って、
わたしの不勉強もあって、あんまり見たことがない。
でも結果としては、そうした公地での農作業から忌避して
逃散する大衆の存在が大きな問題になっていくし、
むしろ、大寺社や摂関家などに新規開拓した農地を寄進して
経済的解放区としての「荘園」を作る流れがどんどん加速していた。
国家の経済運営末端という存在から、
自由になった方が「まだマシだ」、と考えるひとが増えていった。
一方で、そうした逃散民たちは人口の調整装置としての都市、
都になだれ込んでいったのだろうと思います。
そこで治安が大きな問題になっていったのが現実の姿だろうと思うのです。
また、政治運営の側でも公的なシステムが機能不全を来して、
令外の権力運営組織形態として、「院政」というものが存立基盤を持った。
その権力を維持するための「暴力装置」として
武士が重要度を増していった。
たぶん、京都の治安維持がかなり切迫した問題になっていたのだと思うのです。
このドラマ以前の平安期、八幡太郎義家が、
都周辺で、武名を上げていたという記録文での記述があって、
大きな戦争もない中で、どこで武名を上げるんだろうと不思議だったのですが
たぶん、そういう治安維持での出動機会が多かったのだと思います。
で、このドラマでは、
そういった治安の不安な雰囲気が良く出ているなぁ、
という新鮮な興味を強く持った次第なのです。
王朝国家の映像と言えば、きらびやかな映像が第1印象として想起されるのですが
そういう固定観念をぶち破ってくれていて
まことに痛快な気分がしてきます。
考えてみれば、その後の源平の争乱期って、
こうした民衆の動向と、社会の雰囲気が基底にあっただろうことは
ありうべき想像力の自然な流れだと思うのです。
そういう意味で、兵庫県知事さんとはやや、受取りかたに違いがあります(笑)。
いいんじゃないでしょうか、
知事さんの思い込みなど、どんどんぶちこわして
新鮮な清盛像を造形していって欲しいと思っています。
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青森への出張

2012年01月28日 05時43分20秒 | Weblog




ここんところ、青森への出張が増えております。
札幌から青森へ行く、となると
なかなかいろいろに検討することが多い。
仕事でいくのですから、費用対効果でパフォーマンスを求める。
で、まずは飛行機での移動が時間的には短時間と考えられる。
なんですが、1日3便、それも千歳ー青森はJALだけなんですね。
出発時刻は11:10 13:25 18:50というもの。
到着はそれぞれ、11:55 14:10 19:35。
この場合、札幌から千歳までの移動、約1時間も必要。
さらに青森空港から市内までのバス約30分も計上しなければならない。
そうやって計算すると、所要時間はおおむね2時間半。
それに時間待ちや、アポイント時間との調整も発生する。
で、コストは往復で、38200円プラス空港までの交通費往復だと
札幌ー千歳で2400円。青森の駅ー空港往復は1120円。
以上合計、41720円となります。
一方、JRの場合、片道は5時間20分ほど。
料金は往復で、17300円になります。
ううう~~~む、であります。
それと、青森へのフライトは2回ほど到着できなかった経験があります。
冬の荒天時には、たいへん厳しい状況になったりするのですね。
時間的には確かに早さはあるけれど、
JRは時間をいろいろに選べるということと、なんといっても
便利のいい、駅に着くということも考え合わせると、
どうも、どう考えても飛行機は費用対効果に見合わないのではないか。
そういう結論から、いつもJRを利用しております。
北海道からすぐとなりの県なのですが、
仙台や東京に行くよりも飛行機では事実上、コストがかかる。
JAL1社の独占ということが、こういう現実を生んでいる。
まぁ競争の激しい路線では儲けが出ないので
こういう独占路線で稼ごうというのは自然に理解できるのですが、
利用者側からは、納得できるものではないと思っています。

まぁ、北海道内では
札幌ー釧路は同じくらいの時間がかかるので、
そう考えれば、青森出張、まぁ、こんなコストパフォーマンスでも
仕方ない、っていうところでしょうか?
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どっさり中古パソコン

2012年01月27日 05時31分55秒 | Weblog





写真はきのうのわたしの事務デスクの様子。
L字型にレイアウトしているのですが、
その右側はみごとに中古Mac・パソコンの大展示会です(笑)。
メール程度でいいや、っていうようにはならない。
やはりそこそこの環境を構築しないと
仕事にならないので、朝は5時過ぎから
「あ、あれはこう使えるんじゃないか、そうだ」
みたいに、社内に眠っていた中古のマシンをメンテナンスも兼ねて
あれこれやっておりました。
一番左は、とりあえず環境的には「そこそこ」っていうeMacであります。
しばらく、って1年半くらいリタイヤしておりましたが、
久しぶりに起動して、やや興奮気味(ようするに音が大きい)ですが、
まぁまぁのレスポンスで、メールや書類作成に活躍しております。
右端は、最後のPowerMacG5という、DTPのメインで活躍していたマシン。
つい先日まで、慎重に使っておりましたが、
やはり徐々に老朽化して、頻繁に固まっていたものです。
まぁそれも、過酷なCPUの酷使などが原因でしょうから、
クリーンに初期化して通常的なデスクワークマシンとしていますが、
そういう用途の機械としては、これはまったく問題ない。
まぁ、モニタはかなりレガシーなやつですが、贅沢は言えません。
で、G5本体の上に乗っかっているのは、
先日グラフィック系が昇天した初代Intel MacBookPro。
これも、ついつい愛着があって、ターゲットディスクモードで立ち上げて
1月以前までのデータストッカーとして。外付けHDの役を果たしております。
で、まん中のWinノートPCもこの際、メンテしております。
わたしのような初老の年代にはこれらのマシン、
それぞれに生かしようがあって、なかなか捨てがたいですね(笑)。
ようするにケチなんですが(笑)、
しかし、もったいない、という気持ちは大事だと思います。
アップルやPCメーカーは、どんどん新しい機種に換えさせたいでしょうが、
できる仕事を見つけてやるというのも、何となく楽しい。
「快適」とはいえないけれど、
そこそこには仕事の生産性はあります。
どんどんゴミにしていく、というのにはもうやり切れなさがあると思う。
そんな気分で、古いマシンと付き合っております。

でも早く来ないかなぁ、新しいマシン・・・(笑)。
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オールドMac・オールドボディ

2012年01月26日 05時36分38秒 | Weblog




きのう夕方、やや不安定になっていたMacBookPro
ピックアップサービスで送られていきました。
さて、不安定ながら最新のMacが、交換されることになると
手元に残っている空いているマシンは
いまや、勤続8年近いオールドマシンばかりであります。
「こっちはまだ少しマシかな」というレベルでの取捨選択。
あれこれやって、ようやく仕事もできるという状態です。
まぁ、やむを得ませんが、なかなかつらい。
一応、各種バックアップやら、
環境の移行、その他はなんとかやったのですが、
どうなっていくのか、ここ数日、暗中模索が続きそうです。

一方、身体の方も
メンテナンス時期ということで、年の初めの恒例、
健康診断であります。
こちらもMac以上にオールドぶりが亢進してきている(泣)。
残念ながら、昨年よりもすべての数値が悪化している。
ただし、まだ病気のレベルには達していない。
ギリギリ踏みとどまっている、というところ。
お医者さんからのご託宣では
許容体重に対して、現在の私の体重は10kgほどのオーバー。
それがすべての諸悪の根源ということです。
運動不足と食欲の過多。
これさえクリアすればいいのですね。
どうも最近、カラダのことを顧みる余裕が持ちにくくなっている。
そういう精神状態であるときこそ、
一歩踏みとどまって、自省を怠らないようにしなければならない。
まぁなんとか、生活の大改造を行っていきたいと思います。
Macが手元にくるのが来週早々の予定。
早いと、今週末ということですが、まぁそれは無理っぽい。
その辺をスタートラインにして、どちらも正常化を計っていきたい。
そういう思いを強くさせられた次第であります。
さて、がんばるぞ、っと。
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パッシブハウス選択も、最強は経済原則

2012年01月25日 05時23分29秒 | Weblog






きのうは午後から、PVソーラーハウス協会さんのセミナーに参加。
会場では先日、「秋田美人」コラムでご意見をいただいた
秋田のNさんとばったり遭遇。
「わざわざ、秋田から参加なんですか?」
「ええ、パッシブハウス基準クリアのリフォームに興味があって(笑)」
「あれまぁ、すんごい勉強熱心」
っていうことでございました。
まあ、いろいろ情報交換を出来て、これも有意義に。
でも、基本的には秋田美人の研究仲間。そっちが一番盛り上がる。

なんですが、それは置いといて(笑)
セミナーの中心テーマである、ドイツパッシブハウス基準クリアのリフォーム。
札幌の新住協会員でもある「棟昌」さんが建設した物件です。
施主さんからのリフォームの要望は
「家を綺麗にして。予算は500万円で」という至極一般的なもの。
それに対して、高性能リフォームを説得していくのに、
写真のような明確なコンセプトを提示したということなのですね。
既存の住宅の熱環境性能をもとに
そこで必要な暖房用コストを割り出したら、
今後住んでいく可能性が高い35年間で2100万円掛かる計算になった。
その内訳は、言われるままに行うリフォーム費用が500万円+
35年間に掛かる暖房費用がなんと、1600万円。
(ほえ~、でありますが、年換算すると45万円前後。確かに北海道では
それくらい掛かっている住宅も多いのです。)
一方で、高性能住宅に改修すると得られる補助金200万円を入れて
パッシブハウス基準クリアのリフォームを行った場合には
35年間の暖房費は40000円で済んで、建設費を入れても
1904万円で済む。
しかも快適な住まいが得られる。
どうしますか、というプレゼンテーションを行ったということなんですね。
まことにわかりやすい。納得ものです。
ドイツパッシブハウスの伝道師のような役割を果たされている
森みわさんなども、大きく関わって実現させたプロジェクトです。

まぁ、こういうわかりやすさは
・北海道という寒冷地であること。
・工事のコスト削減努力が徹底されていたこと。
というふたつの条件が満たされていた、という側面が大きい。
出来上がった建物は、壁厚が400mm以上というもので、
確かに敷地にゆとりのある北海道だから実現できたというのはある。
しかし、コンセプトとしては、全国等しくひとびとの基本的な欲求に叶っている。
そんな思いを強く持った次第です。


PS
きのうのブログ、どうも不安をあおってしまったかも知れませんね(笑)。そういうのが本意ではありません。Appleさんは良くしてくれていると思います。バックアップのTimeMachineは昨日、無事終了しました。私の場合、仕事のデータをいろいろ全部積み込んでいたので、それを(120GBありました)別のディスクにコピーしてバックアップ後、軽くしたMac本体データを「TimeMachine」でバックアップさせまして、都合18時間くらいで終了させられました。これで、環境移行としては準備は出来た次第。あとは、新品到着を待つばかりです。
ブログの更新もバックアップ用のMacで行っていくので、どうぞ引き続きご愛読を(笑)。
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HDDの異音発生~Mac交換へ

2012年01月24日 05時45分07秒 | Weblog





昨日は先日から気になっていたHDDの異音が
ちょっと気になるレベルになったので、
Appleのコールセンターに連絡いたしました。
まだ購入してから2週間程度の新品なんですが、ブーンという異音が
時に大きく、ときにひんぱんに発生しております。
また、一度正常終了が出来なくなってもおりました。
せっかく前のMacBookProから乗り継いで一番安定していると思われる
環境に移行させたつもりでいるのに、
これでは、いつHDDがクラッシュしても不思議ではない感じがする。
外付けのHDDなどでクラッシュは経験しているので、あんまり気持ちよくはない。
そういうことで連絡をしたところ、
一発でHDDの交換手続きというように言われました。
なんですが、そういわれても仕事のメインマシンであります。
おいそれと簡単にはいかない。
HDDの交換となると、いまのデータのバックアップが不可欠。
ところが、Mac標準の「TimeMachine」がここんところ動作していなかった。
気付いてはいたけれどつい忙しさにかまけて、「まぁいいや」と先送りしていたのですね。
そうでなくてもMacの最新OSはかなり変わったので
Photoshopが使えなくなったり、いろいろソフトの出費がかさんでいる。
しかもそれらソフトが無事に動作するかどうか、
なかなか油断が出来なくなっている。Macソフトの業界も大変そうですね。
そういうことだったのですが、
いざバックアップとなって、「TimeMachine」を動作させて見たら
どうやら環境設定が、正しく移行されていなかった。
新たに設定をし直さなければならなかったのです。
で、設定し直して、バックアップをはじめたら
最初は「バックアップドライブの容量が足りないので失敗しました」
というアラートが、作業開始後1時間も経ってから出てきて・・・

まぁもろもろトラブルの予兆が頻発してきました。
で、Appleのコールセンターに電話したら、HDDの交換という申し出をいただいた次第。
懇意にしているクイックガレージで確認してもらって
HDD交換の手続きをしたあと、
帰ってから再び、バックアップを始めたら
269GBのデータバックアップに5日間(!)掛かるというアラート。
ありゃりゃ、これはどうすればいいのか。
事ここに至って、これはHDDだけの問題とも思えなくなってきましたので
再びAppleコールセンターに電話しまして
都合、1時間くらい時間は掛かりましたが、
「初期不良~交換」ということで、
新品と交換していただくことになりました。
まぁ、良識的というか、この辺の対応は親切だと思いました。
そのうえ、環境移行についての心配もしてくれました。
その辺は、自分のデータであり、まぁ自分で格闘するしかありませんね。
今週水曜日にピックアップサービスに渡して、その後、
うまくいけば数日後、新品になって帰ってくる予定。
とりあえずは、最終的な落としどころはなんとかなったので、
それまで、どうやってしのいでいくか、
またメインマシンのないときにどのように仕事するか、
このブログはどうしようか(笑)と、いろいろ考えを巡らせております。
でもまぁ、何とかしていきますので、ご愛読を引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

ふ~~~、やれやれ。
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開口部の素材

2012年01月23日 07時33分44秒 | Weblog




北海道にいて、全国の住宅見るようになると
その違いはなんだろうかと考えるようになります。
で、そういうなかで一番大きな違いは、日本家屋の伝統的素材である
「紙」が北海道ではほとんど見られないこと。
まぁ、建具文化というモノ自体、
全国的にも衰退しつつあるようにも思いますが・・・。

しかし、障子などに使われている様子を見るに付け、
こういう繊細な感受性は、生活のシーンで日本人の心情に多くの影響を
与え続けてきたのではないかと
そういう風に思われてきてなりません。
紙のこうした建材は、たぶん、明治以降、
窓に透明のガラスが出現したことで、急速に衰退していったのでしょう。
実用と言うことで考えれば、
紙による建具の表装というのは、
風を通さずに、光を通したいという欲求から生まれてきたものなのでしょうね。
ガラスというモノ自体は江戸期にも知られてはいたでしょうが
それを住宅にふんだんに使うと言うことは想像も出来なかったのでしょう。
日本に洋館が建てられるようになって、一番変化したのは
窓のガラスだったのは必然の流れで
それを押しとどめようという考えはほとんどなかったに相違ない。

でも、この写真は宮城県のある古民家でのものですが、
建具の桟の繊細な格子模様が織りなす日本的デザインの「ゆりかご」感、
っていうようなものが感受されます。
子どもの頃、夢うつつにこうした格子模様を知らず知らずに眺めていて
タテ横ナナメと、頭のなかで繰り返し、なにかの
思考動作を繰り返していたように思う。
日本人が算数に強いのは、こういうエクセル的な格子模様を
生活の中で常に見続けていて、
それが習慣性になって、数学的な把握力が知らずに向上したのではないか、
そんな妄想を抱き続けていた記憶があります。
まぁわたしは、どちらかと言えば算数的素養は育たなかったのですが(笑)。
こういうデザインが日本の家屋からどんどん失われていくことに
やや、寂しさを感じ続けております。
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Replan東北vol.34 発売

2012年01月22日 04時57分17秒 | Weblog




さて本日は、Replan東北の最新号発売のお知らせです。
昨年は東日本大震災の影響で、1号休止のやむなきに至りましたが、
ことしも元気に出版活動、頑張っていきたいと思っています。
東北でいちばん、「住宅性能とデザイン」にこだわった住宅の雑誌です。

【特集】わが家にとっての ゆとり? ムダ?
大切な自分だけの「住まい」。だからこそ「これだけはゆずれない!」
「ここは必要?」「これってムダかな?」と、悩むことも多いはず。

家には「ゆとり」があってほしい。それは決して広さではなく、
豪華さでもなく、そこに居るだけで、暮らすだけで、豊かな心になれるかどうか。
そして現実的だけど、できるだけ「ムダ」を省いた家にもしたい。
これも大切。

自分にとっての「ゆとりか?ムダか?」ちょっと立ち止まって
しっかり考えてみる必要がありそうです。

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contents
●特集/ わが家にとっての ゆとり? ムダ?
●エリア特集ー岩手・宮城・福島ー 今こそ大切にしたい家づくり
●「ふくしまの家・復興住宅供給システム」プロポーザル(提案コンペ)
●リフォーム特集
●青森の建築家集団~A&Aマネジメント大特集
●NPO 住宅 110番
●TOHOKU ARCHITECT
 宮城県「不均質な家ー環境を知覚するポーラスな空間ー」脇坂 圭一
------------

Replan東北34号の書店発売は、1月21日です!

追伸
きのうの「秋田美人ポスター写真」について、
秋田県在住のNさんから情報をいただきました。
あの写真は、写真界の大家の木村伊兵衛さんの1953年に撮影した「秋田おばこ」とのこと。
その後、1991年に県の観光ポスターに採用されたのだそうです。
Nさん、ありがとうございました。
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