三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

ダイエット、食事、腹痛

2012年02月29日 05時18分37秒 | Weblog





写真は、お馬さんの祖先の動物の想像図なんだそうですが、
なんとなく、お腹が痛いのを我慢しているようで(笑)・・・

きのうは朝1番で札幌を出て仙台へ。
事務所で、これまで札幌にいるとできなかった企画書作成を。
人間、環境を変えるとすらすらと進むこともある。
で、昼からはある会合で会社を出て
少し時間が合ったので
お昼ご飯を、回転鮨へ。
ここしばらく、血糖値うんぬんでお医者さんから
注意信号を出されておりまして、
冬場とて、あんまり体を動かすこともままならないので
努めて節食を心がけていたのですが、
まぁ、時間もないし、回転鮨でもいいか、少しにしとけば。
っていう気軽さで食べておりました。
でも前は、10皿くらい食べていたのですが、
きのうは6皿に押さえて、それほど多食ではなかったと思うのですが・・・
会議が終わって、ホテルにチェックインする頃になって
お腹がどうにも張り出した。
嘔吐感寸前で、「え、おい、食中毒???」
っていうことでしたが、正露丸を飲んでひたすら、体を温めるように
ベッドで唸っておりました。
本当は会合があったのですが、申し訳ないとお断りして
ひたすら、悶々としておりました。

やはりふだんよりは少なめにしたとは言え
6皿と言えば、ご飯の量はドンブリ1杯くらいになる。
それがしばらくぶりにお腹に入ってきて、びっくりしたのか。
それとも、なにか、食材がさわったのか?
って思っておりましたが、どうも寒気も強かったので
しばらく引いていない風邪なのかも知れないし、う~~~ん、
っていう状態。
夕方7時くらいから唸っていて、
それでも寝られたので、朝3時過ぎに目覚めたときには
気分も回復していて
張っていたお腹も、トイレですっきり出来たので
いまはすっかり回復してきております。
風邪の初期症状で、すぐに寝込んだので吹っ飛ばせたのか
それとも、風邪ではなく食べ過ぎで疲れもあって倒れ込んだのか
まぁよくわかりませんが、
早めの養生で、どうやら、元気が戻って来た次第。

でも、ダイエットで胃袋が小さくなっているのなら
これはニンマリ、というところではあります。
念のため、食事は軽めにして(って、きのうは夕食は食べず仕舞い)
もう一回、正露丸を飲んでおこうと考えております。
胃から来る風邪の初期症状の場合、
けっこう、正露丸で撃退することも過去、多くの事例がある。
本日は、きわめて個人的話題のブログで恐縮です。許して下さい。



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民主党「住宅政策説明会」

2012年02月28日 05時05分40秒 | Weblog





きのう、官僚機構のことを書き始めたところだったのですが、
ちょっと置いといて、きのうは民主党の表題のような会合があって
旧知の参議院議員・中村てつじさんが来札するので
参加して参りました。
政権交代時のあの熱さがすっかり失せてしまっている
現在の民主党ですが、政党としてははじめて「住宅政策」というものを持っている。
その理念としては筋はそれなりに通っている。
ただし、現実のたとえば国交省などの政策は
政権党であるかれらの動きとは必ずしも連動しているとも言い切れない。
行政と政権党の間で、あるいは政権党内部でのすり合わせなどで
どうも、有機的に機能している現状にはない。
そんな気配が濃厚に感じられました。
それでは民主党として、そういった現状を打破するように
国民との対話路線を志向していくのかといえば、
そのような運動論的な考え方までは、持っていないようです。
住宅政策説明会というなかで、どんな政策を打ち出して
国民の生活に対して、どんな希望を持った政策としていくのか、
それによって私たちの暮らしはどのようなドラスティックな変化があるのか。
政治が本来持つべき、理念の共有というものが感じられませんでした。
政権交代時のあの熱さからの現状の乖離は如何ともしがたい。

やはり、現状の日本の政治が抱えている問題点が
この民主党の現状に端的に表れているということが出来るのでしょう。
まっとうな選挙の結果、選ばれた選良が必ずしも、その意志を貫徹できない。
それはこの国の意志決定のありかが、
どうも選挙によって決定される場所にはないのではないかという
絶望的な思いを強くさせるのです。
しかし、国民の側からはかれら選良にしか、
思いを実現させる方法は本来ないのです。
官僚機構がその位置に立つのなら、江戸時代以前の
お上にお願いする、というような民主主義ではない手法に戻るしかない。
どうも残念ながら、現状はそういった方向に近づいてきていると思わざるを得ない。
日本の民主主義の危機ではあると思います。
さて、どのように突破する道があるのか、
政治家のみなさんは、正念場と思って知恵を絞っていただきたいと思います。
もちろん、わたしたち自身の問題でもあります。
どうしたら、色あせてきている「代議制民主主義」に活力を取り戻せるのか、
それは構造的な問題点の露呈であるのか、
それとも政治家の資質などの問題であるのか、
根深い問題を突きつけられているように思われます。
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民主党「住宅政策説明会」

2012年02月28日 05時05分40秒 | Weblog





きのう、官僚機構のことを書き始めたところだったのですが、
ちょっと置いといて、きのうは民主党の表題のような会合があって
旧知の参議院議員・中村てつじさんが来札するので
参加して参りました。
政権交代時のあの熱さがすっかり失せてしまっている
現在の民主党ですが、政党としてははじめて「住宅政策」というものを持っている。
その理念としては筋はそれなりに通っている。
ただし、現実のたとえば国交省などの政策は
政権党であるかれらの動きとは必ずしも連動しているとも言い切れない。
行政と政権党の間で、あるいは政権党内部でのすり合わせなどで
どうも、有機的に機能している現状にはない。
そんな気配が濃厚に感じられました。
それでは民主党として、そういった現状を打破するように
国民との対話路線を志向していくのかといえば、
そのような運動論的な考え方までは、持っていないようです。
住宅政策説明会というなかで、どんな政策を打ち出して
国民の生活に対して、どんな希望を持った政策としていくのか、
それによって私たちの暮らしはどのようなドラスティックな変化があるのか。
政治が本来持つべき、理念の共有というものが感じられませんでした。
政権交代時のあの熱さからの現状の乖離は如何ともしがたい。

やはり、現状の日本の政治が抱えている問題点が
この民主党の現状に端的に表れているということが出来るのでしょう。
まっとうな選挙の結果、選ばれた選良が必ずしも、その意志を貫徹できない。
それはこの国の意志決定のありかが、
どうも選挙によって決定される場所にはないのではないかという
絶望的な思いを強くさせるのです。
しかし、国民の側からはかれら選良にしか、
思いを実現させる方法は本来ないのです。
官僚機構がその位置に立つのなら、江戸時代以前の
お上にお願いする、というような民主主義ではない手法に戻るしかない。
どうも残念ながら、現状はそういった方向に近づいてきていると思わざるを得ない。
日本の民主主義の危機ではあると思います。
さて、どのように突破する道があるのか、
政治家のみなさんは、正念場と思って知恵を絞っていただきたいと思います。
もちろん、わたしたち自身の問題でもあります。
どうしたら、色あせてきている「代議制民主主義」に活力を取り戻せるのか、
それは構造的な問題点の露呈であるのか、
それとも政治家の資質などの問題であるのか、
根深い問題を突きつけられているように思われます。
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この国の「支配者」は誰か?_1

2012年02月27日 06時36分59秒 | Weblog




現代の日本は、曲がりなりにも、
という変な謙遜表現ではなく、真性にというべきほど、
「法治国家」であることは論を待たない。
民主主義であるかどうかは、実態的に考えると必ずしも
あてはまるかどうかはわからない。
民主が疑問であって、法治だけが存在する社会。
中国が経済発展のレールを突っ走りはじめる直前に起きた
天安門事件のきっかけになった
「社会主義における民主と法制」というテーマとの対比で言えば、
「占領支配からの脱却が不完全な、真空権力構造社会における民主と法制」
ということが最大の問題である社会なのだ。
そのような前提で考えていって、タイトルの疑問の解を求めれば、
それは憲法と、戦後たくさん出来てきた「法律」体系によって
守られ続けてきた存在だと思う。
一見、民主主義的に見える「法治」だけは、
この国において唯一正しいとされ続けてきている。
単純に言えば、
その「法」を作り、それを守り続けてきた存在こそが最強なのだ。

理の当然として、
それは「官僚システム」だ、という結果になる。
日本においては、政治はこの官僚システムが打ち出すものに追認を与えるか、
良くても、おおまかな方針を示すくらいしか、事実上権限を持っていない。
本来、政治の側が官僚システムを使いこなすときに、
最大の権限であるべき「人事権」も、
過去何度も試みられながら、実態的にはマスコミがその行使を許さない。

で、官僚システムというのは、どういったものであるのかの
本格的な解剖論議はあるのか?そこが疑問なのです。
いうまでもなく、高級官僚は圧倒的に東大卒。
官僚システムは、その淵源を
「勉強の成績」に見いだすことが出来るのではないか。
歴史的に見て日本の行政機構運営システムでは古来、官僚になるためには
「漢字」を学ばなければならなかった。
まずは朝廷システムを構成するには徹底した「文書主義」が貫かれ、
それにはなによりも文字の体系である漢字文化の摂取が不可欠であったのだ。
「文書博士」が地方に派遣されて、文書の書き方を教えることから
日本的官僚システムは始められたと言われる。
古代の政庁、確か秋田城だかに残された木簡から、官僚が自分の息子が
あんまり勉強しなくて試験に受かりそうもないことを嘆いている文章が
発見されたりしているユーモラスなニュースがあったりした。
いずれにせよ「優等生」であることが、
官僚の条件の第1のポイントであったのだ。
菅原道真のように、勉強が出来て秀才であった存在が
神にまで崇められる社会、それが日本なのだ。

<つづく~長くなりそうなので、これから少しずつ書いていくことにします。>
<写真はGumroadの日本向けロゴ? 
Gumroadって面白そうなんですが、日が月になっている(笑)>

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「地域型住宅」の選考基準は?

2012年02月26日 17時00分15秒 | Weblog





今年からというか、四月からの新年度から
国交省の住宅施策として「地域型住宅ブランド化事業」というものが
はじまるとされている。
制度の概略はときどきリークされているけれど、
こういった補助金事業というものは、余り健全な姿とは言えない。
どうしても「トクする」というような心理が働いて
行政サイド、それも補助金を支給する監督官庁の権限が必然的に高まる。
それが狙いともいえるのだが、
そうしたことへの反省がずいぶんあったのにと思うけれど、
しかし一方で、そうした状況には対応しなければならず、
なんともいえない、微妙さがついて回らざるをえない。

で、その「地域型住宅ブランド化事業」なのだけれど、
いまになっても、それがどのように「選考されるのか」が提示されていない。
ちょうどいまそれこそ、そういうことを監督官庁で論議しているのかも知れない。
政治の側での予算審議を経て実施されるのだが、
政治主導というのは名ばかりで、3月中にも骨子が内示されるという
そういった話も出てくる。
早く知ることで、営業的な有利不利があることなので、
仕方ないことなのだが、こういう問題点も見えてきているのは事実。
さて、それはいいとして、
選考の基準であります。
先日行われた、この事業の先導的モデルとも言える
「ふくしまの家プロポーザル」では、
やはり、選考委員の判断の幅が非常に大きかったと思います。
やむを得ない部分もあるけれど、
審査するというのは、大変難しいとあらためて実感させられました。
それと、そもそも「地域型住宅ブランド化事業」について
中央としての国が判断基準を示す、そこに各地域の事情が反映しない、
というようなことが起こったら、どうなるのだろうか?
たとえば、北海道で断熱や気密に顧慮しないような提案は
あり得ないだろうと思うけれど、
それらの提案内容をしっかり理解できる「東京の」建築専門家など
わたしが知る限り、本当にレアな存在であって
そういったひとが関与するとも思われない。
第一、北海道の住宅には大きな流れというものがあって、
国の住宅政策とはあんまり関係なく、北方圏住宅として
独自にいろいろ基準を作ったりしてきている現実がある。
「地域型住宅ブランド化事業」は国の事業だからと言って
地域の独自性を無視は出来ないだろうと思う。
しかし、福島では断熱気密に配慮したような提案は評価されていなかった。
このあたりの問題に、国としてはどう対応するのか?
まことに難しいのではないかと、非常に心配してきております。



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住宅の地域交流

2012年02月25日 05時42分04秒 | Weblog





きのうは青森県三沢市から北海道住宅見学のみなさん。
地中熱ヒートポンプの住宅や、
PS暖房器のメーカー視察などで回りました。
北海道の建築家のみなさんは、
気候条件をわきまえた設計デザインをする人が多く
実際に見学してみても、いろいろな試みを積極的にやっているので、
たいへん勉強になります。
他の地域では、なかなかこういうわけには行かない。
設計者で住宅性能のことをしっかり理解している人は
きわめて少なくて、閉口する場合が多い。
東北の中でも青森の人たちとは
やはり親近感がぐっと違う。
言葉はなかなか伝わりにくいところがあるけれど、
言葉を越えた身体言語感覚が、やはりお隣同士という近しさを感じさせてくれる。
寒さや雪の辛さを共有している安心感とでも言える部分なのでしょうか。
共有していながら、でも違いもあったりするので
お互いに発見できる部分が多い。
それも住宅についての専門的知見の共有性なので
すぐに深まっていく部分が大きいのですね。
ということで、本日も住宅見学の続きであります。

ここのところ身の回りで、病気や病院に憑いております。
わたし自身も一昨日は、精密検査を受けまして、幸いにして病気ではなく、
健康には十分に留意して食生活改善や運動を心がけるという
いわば注意で終わった次第。ホッと一安心であります。
病院に行くと、健康が不安な高齢者であふれかえっている。
自分もそういう年齢になってきたのだなぁと思い知らされます。
そういう最中、昨晩の食事は「ジンギスカン鍋」でして、
なるべく野菜をいっぱいとは思っていたのですが、
さっぱり出てこなくて困ったなと思いながら談笑しておりました。
でもやっぱりおいしいラム肉に、つい箸を延ばしている
なかなか懲りない中年オヤジだなぁと
反省しきりであります(笑)。


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日本の権力機構・官僚制について

2012年02月24日 06時41分20秒 | Weblog





わたしたち昭和中期に歴史教育を受けた人間たちは
大体が、現代史に繋がる戦後以降のことについてはほとんど教育を受けていない。
ちょうどその項に差し掛かる頃には受験時期に突入すると言うことなのか、
それとも、現代日本の権力構造に直接関わってくるので
触れると、直接的利害関係が出てくるので、やろうとしないのか。
おそらくはその両方だろうと思うのですが、
やはり、権力と官僚制というものの本質的論議に関わってくるので
生々しすぎる、ということなのでしょう。
明治になって、欧米列強に対抗して独立を維持していくためには
強い「国家」が社会改革を引っ張っていく、という路線が取られた。
現代でも、たとえば中国などに顕著な権力スタイル。
この場合、官僚制システムというものの存在がきわめて大きな役割を果たす。
日本にも存在し、中国にも存在したものとして官僚制システムが
そもそも長い歴史年代、存在し続けてきた。
明治以降、日本が成功的に富国強兵を進められ、
戦後には経済成長を達成できたのは、社会が持っていた官僚システムの伝統だった。
中国では王朝はどうであれ、
その手足になって国家を運営していたのは、官僚システムだったのでしょう。
今日の世界の中で、「効率性」という意味では、
世界の経済的流動化状況の中では、このような官僚制+独裁という政治運営スタイルの方が
より機動的な対応が可能であると言うことは言える。

ただ、この官僚システムと選挙を通して選ばれる民主政治は
機動性とか、国民意志の反映という意味で、必ずしも
すばらしいマッチングとは言えないのではないか。
学校では、ユートピア的な「民主主義」を学ぶけれど、
現実には政治意志の大半は、継続性を最優先する官僚システムがリードしている。
橋下大阪市長の政治集団が打ち出した
「船中八策」が話題になっているけれど、
既成の側からは、さっそく「憲法改正を前提にする政策ばかりで、現実性がない」
というような混ぜっ返しがさっそく行われている。
しかし、本来、政治家とはそのようなものでいいのではないか。
政治家はビジョンを打ち出していくのが最大の仕事ではないのか。
それを国民が見て判断し、社会としての意志を固めていくのが
本来の民主主義だと考える。
この国の出口なしの状況の中で大きな部分を占めているのが
この官僚制と民主主義のせめぎ合い、
そこにどのような未来展望を描けるのか、ということではないのか。
単純に官僚システムが弊害だ、どうのこうのというのではなく、
官僚システムそれ自体をどのように生かしていけるのかどうか、
あるいは、それに変わるシステムがあるのかどうか、
より根源的な論議を起こしていかなければならないのではないかと思っています。



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癒やしって、なんだろう?

2012年02月23日 05時17分02秒 | Weblog




空間を考えていく行為は
結局、人間の癒やしっていうものと向き合っていくことなのでしょう。
まずは、雨露をしのぐ、という最低限要素からはじまって
現代では実にさまざまな欲求要素が込められている。
写真のような店舗では、
いわば、さまざまなアイテムを使って、
時代的なノスタルジーを刺激することでやすらぎを訴求している。
もう一つ言えば、たぶん、うそくささ、猥雑性のようなものも
狙っているのかも知れない。
人間には、そういった不可思議なおかしさも存在する。
こういう店舗デザインの象徴性で引きつけられる現代人の感性が確実に存在する。

パソコンや、エクセルやらなにやらの
デジタルデータにまみれる生活になってきて、
思いっきりアナログなるものに憧れる心理も芽生えてきているのか?
映画「3丁目の夕日」が紡ぎ出した世界のような
共通ロゴタイプのような感覚世界で
訴えかけるというパターンが出来上がってきたのですね。
まぁいずれにせよ、
人間が「ほっとする」空間というものを必死に考えた結果が表現されている。
店舗の場合は、そこに「非日常性」っていうか、
目新しさ、新鮮さも求められているでしょう。
で、住宅は毎日の拠点であって、
まさに「日常」という普通さが基本的に必要でもある。
機能性を満たしながら、一方でストレスの心理も分析していかねばならない。

江戸雑学の類で
そば店が、江戸中に4000軒もあって、
かけそばの値段が、16文だったという説を読んでいました。
現代の立ち食いそばの値段を320円として、
16文=320円という貨幣価値物さしが提示されていた。納得できた。
そば屋というのは、ファストフード店のような
過当競争にさらされていた業種だそうです。
で、そば店というのは、ある一定のデザイン範囲に収まっていく。
そば屋と言えば、というような概念世界、ロゴタイプのような
約束事が定まっていく世界が存在しますね。
味と、デザインが絡み合って、
人間の根源的な「癒やし」に向かっていく営為。
面白く、底なし沼のように深い世界ですね。


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貞観地震からの復興って?

2012年02月22日 13時39分49秒 | Weblog





きのうの続きであります。
今度は農水省関係の発表から。
今回の大震災では広大な農地が海水で冠水し、
その結果、農作業には不適な塩分濃度になったことで、
「除塩」が試みられてきているのですが、
これはかなり順調に推移しているということのようです。

この報告を聞きながら、
今回の被害と近似しているといわれている貞観大地震のことを想起していました。
貞観地震は869年に、大津波を東北地方にもたらせた大災害。
その5年ほど前には、富士山が大噴火を起こしている。
そしてこの地震と相前後する時期は、全国的に寒冷化して、
農作物が甚大な被害を受けて、政府の穀倉から民衆救済のために
配給が行われた記録が残っています。
その当時、秋田城では対北海道との交易活動で
政府の現地副官が私腹を肥やすことに邁進していたようで
「渡島荒戎、秋田を襲う」という正史への記述もある。
で、その後、878年というから、地震から9年目になるけれど、
秋田で「元慶の乱」といわれる住民反乱が巻き起こる。
そのときに、陸奥の国、貞観地震で大きな被害を被った地域からの
政府軍の派遣が、なかなか行われていない。
太政官政府からは、なんども督促が繰り返されているのだけれど。
たぶん、大津波によって農地が壊滅的な被害を受け、
同時に寒冷化した気候条件によって
地域全体が相当のダメージを負っていたことが、容易に想定できる。

東北地方は日本国家によって最後に征服された地域だけれど、
本来、寒冷な気候地域であって、
必ずしも米作の適地地域とはいえない。
であるのに、日本の国家機構は米作を根幹とする生産活動を強制する。
郷村制で人民を縛り、あるいは荘園というかたちの奴隷制度で、
人民を抑圧し続けてきた。
そういった政府の強制に対して、東北の民衆は繰り返し反逆を試みてきている。
この貞観地震に際しても、このような社会要因が存在した中で
さて、農地はどのように再生されていったのか?
最近の発見では、旧街道の位置が、このように繰り返された
大津波からの回避ゾーンギリギリに存在しているという発見が見られる。
知恵は、結局昔の人も同じようなことを思案したのだと教えてくれている。

農地については、
別の、塩害に強い作物を栽培したり、
それを連作にならないように気遣いながら実施していったのでしょうね。
息の長い、民族の知恵を掘り起こしながらの
「復興」のプロセスですね。


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大震災発生からの危機管理

2012年02月21日 05時26分48秒 | Weblog





東北PPP推進連絡協議会という聞き慣れない名称の組織体から
「中央3省出先トップ新春特別講演会」という案内が来ておりましたので
ちょうど仙台にいる時期でもあり、
復興に向けての政府側の現地トップの考え方を把握するのは意味があると考え、
参加して参りました。
どちらかといえば、土木や道路といった業界の組織体のようで
日頃お会いするみなさんとは、かなり表情が違っておりました。
建築、それも住宅は、こうした土木とは
歴史学と歴史小説くらいの分野の違いを感じます。

中央3省ということで、
農水省、経産省、国交省のそれぞれのトップのみなさん。
経歴がまとめられたペーパーを見ると
全員東大卒という、いわゆる「キャリア」であります。
お話しがもっとも白熱していたのは、国交省の方の発表でした。
土木関係の業界のみなさんが参加が多いようなので
いちばん身近な省庁という雰囲気で、
発表も身構えたようなスタイルではなく、いわば身内的な
リラックスした雰囲気で行われていました。
それと、やはり危機管理にいちばん近い省庁ということで、
震災時の生々しいやり取りからの時間が、まだ継続しているという
そういった緊張感も漂っておりました。
「震災以降、こんにちまでの戦い」という表現が誇張でもなんでもない
そういった口調だったと思います。
発表は、震災直後から津波発生までの危機管理の報告から
現在時点の、まだ明確に提示されていないような国側の考え方まで
1時間の時間がまったく、あっという間のようなスピード感でした。

写真は、発表されていた
震災発生時の「危機管理室」の様子。
国交省東北地方整備局のなかに、そこだけ新しくしていた
いわば、情報管理センターのような場所だそうです。
地震発生とほぼ同時に、マニュアルが発動されて
東北全域に設置された国土状況監視カメラからの時々刻々の状況が
即座に把握できていくのです。
この管制室がしっかり機能していたことが重要な役割を果たした。
右側画面には、当時の枝野官房長官が写っていますが、
霞ヶ関に即座に現地状況が送られていく様子が具体的にわかります。
当時の大畠国交相から、
「おまえが一番、状況を知りうる立場にいるのだ。思い切ってやれ」
というような、いわば戦争指揮に近いような発言も指示としてあったそうです。

国家組織というのは、
いったん危機に至れば、容易に軍に変貌する組織なのだという
そういった実感を持つことが出来ました。
それぞれの発表内容を分析して、これからの情報整理に役立てていきたいと
考えている次第です。


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