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蘭の国から

富貴蘭を中心に我が家の植物栽培や自生地紹介等など

山に行って来ました。

2020年05月11日 | 自生地


今年のGWはどこにも行かないつもりでしたが、親父がどこか連れてけと駄々っ子になるので、
先週しぶしぶ出掛けてました。まぁ、山で人に接することはないですからね。


本山町の帰全山公園はシャクナゲの名所で、
親父とお袋は何度か見に来たことがあるそうですが、
私は初めてです。

















オンツツジとの共演が見事です。


でも人はほとんどいませんでした。




サクラの樹上にはセッコクがちらほら見えますが、残念ながら花はまだです。





セッコクの名所に行く予定でしたが、花が咲いてないのが分かったのでパス。


昨年見付けたエビネを見に行くことにしました。





あともう少しだなぁ・・・と思ったら、直射日光のあたる場所では咲いてました。



残念ながら陽があたり過ぎで花も傷んでしまってます。


車のタイヤから1mくらいの道端で、元々は木があったようですが、
今は何もない草むらで、こんなとこで育つなんて驚きです。


移植してあげようかとも思いましたが、掘る物も持ってないし、
頑張って種を実らせることでしょうから、そのままにしておきました。


まだシュンランの花が残ってました。


普通の花ですが、素晴らしい佇まいです。



久しぶりに山でこの植物を見ました。







私が中1の時に初めて山で見付けて、シダに夢中になるきっかけになったタキミシダです。


小学生の頃から、牧野博士が樽の滝で発見して命名したタキミシダというシダがあるということは知ってましたが、
写真すら見たことがなかったのに、滝の側にポツンと生えてるこの植物を見付けて、
「これが絶対タキミシダに違いない!」と一人で興奮したことでした。


それ以来、自転車で行ける川の支流の谷をしらみ潰しにシダ探索しては地図に書き込んでいきました。


植物調査をしてた学校の先生がタキミシダの標本を作りたいと言うので数ヵ所案内したところ、
1株しかない場所でも株ごと採取しようとするので


「先生!葉だけで十分でしょ!」


「いや根まである完全標本がいいんだよ。」


「タキミシダに似たシダなんてないんだから、葉だけで十分証拠になるでしょ。完全標本なんて先生の自己満足だ!」


と山で喧嘩になったことでした。


先生お元気かな。



おまけに、珍しくはないけど何時見ても癒される美しさ、ホウライシダです。





さて今日の収穫は





イタドリ、ワラビ、ゼンマイがいっぱい。


暫く食い繋げそうです。

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カンランの自生地

2020年01月05日 | 自生地



年末は花を活けて、正月はカンランの自生地を見に行く
これが毎年私の年末年始の過ごし方です。

そんな時間があったら植え替えしろよ〜って自分でも思うんですけどね。

先月中旬に大学の先生を自生地に案内したばかりだったので、今年はパスしようと思ってたのですが、
いざ正月なるとやっぱり行きたくなってしまいました。





















こんな垂直な裸地にも生えてました。





1時間くらいで30株ほど見られたので十分楽しめたのですが、4本立ち以上の株はありませんでした。

昔は人が採るから株立ちなんてめったにお目に掛かれませんでしたが、今はイノシシに荒らされて、
人が採らないとこでもなかなか株立ちにはなりません。

シュンランの方はウサギに葉を食べられながらも、イノシシには掘られずに残っている株が結構あるのに、
カンランは昔のホルモン掘りを彷彿させるくらいにほじくり返されています。


一昨年いっぱい生えてたところは、ご覧の有り様。









バルブと根はシュンラの方が食べごたえがあるのになぜでしょう。

掘り返すってことは地下のホルモン(ライゾーム)が目的なんでしょうね。
カンランの方がライゾーム(ホルモン)が発達し、ちょっとした芋くらいの食べごたえがあるからだと思います。

掘られてもまた出てくればいいのですが、人がホルモンを掘り返すのより、
もっと綺麗に食べ切ってしまってるように感じます。

掘りたてホカホカのもありました。





これは凄い掘り方!





と思ったら、タケノコを掘って食べた跡でした。


ここはまた再来年に見に来ます。









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シダの谷

2019年10月24日 | 自生地


先々週の週末は親父がどこか山に行きたいと言うので、久しぶりに遠出しました。

親父は高い山に行きたかったようですが、高い山は運転が疲れるので、
自分が行きたいシダの谷に向かいました。

途中で通行規制があり、40分も待たなきゃいけなかったのでミルクを連れて付近の谷を散策していると、
思いがけずヒノキシダの群落に行き当たりました。







子供の頃にシダの自生地巡りしてた頃でもめったに出会えなかったシダですから、
これを見つけただけでも私はかなり楽しかったのですが、親父は全く興味を示しません。

車を走らせ目的地に着いたらちょうど昼になり、シダを眺めながら弁当を食べました。











巨大なリュウビンタイの大群落です。


高知とは思えないような景色で、私にとっては小学時代から何度も通った桃源郷です。

葉1枚の大きさが、縦2メート横1メートルくらいで、手を広げた私よりも大きいです。





私がはじめてここを訪れたのは小学3〜4年の頃で、ちょうどその頃にここに園芸業者が入って、
大株を次々に掘り取って穴だらけになってました。

『このままでは無くなってしまう!』と思い込んだような記憶がかすかにあります。

そこで変わった子供だった私は掘り取られた後に散乱している
鱗片(この表現が正しいか自信がありません)から芽が出ることに気付き、
『これをあちこちに植えて殖やそう!』と無謀なことを思い付きました。

そもそもカンランを採りに連れてってもらってるのに、カンランそっちのけで
リュウビンタイを植えてたように記憶してます。

小学生がやってることですから、連れてってくれてる大人達はほっとくわけにもいかず、
必然的に手伝わされる羽目になっていたと、今では迷惑なことしてたなぁと思えますが、
当時は全くそんなことは気にしてませんでした。

このあたりが、はっきり覚えている私が植えた40年ものの株です。



大人になったら持って帰ろうと思って、掘りやすい斜面に植えてあった数株を4年前に収穫し、
温室の苔庭に移植しました。

その時に外した鱗片をまた別の場所に植えてあった、4年ものがこれです。



今度は掘り取りにくいように、木の根が張ってる真っ平らな所に植えました。

変な子供は大人になってもやっぱり変なヤツです。

ここには他にも色んなシダがありますが、そんな中でも面白いのが、この木登りコシダです。





これが面白いと感じるあなたも、変人の仲間入りですね。


親父は、シダしか見られなくて帰りはちょっと不満足な顔してました。



コメント (2)
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キリシマエビネを求めて

2019年04月30日 | 自生地



月曜から天気が悪い予報だったので、日曜に畑のブドウにべと病予防の消毒をしなくちゃと、
薬液を作って動力噴霧器のホースを引っ張って、さぁ始めようかと発電機のスターターを回すも動かず、
だんだんヤケクソになってきて50回くらい繰り返しましたが、頭がクラクラしてきました。


もうあきらめ、用事だらけだけど何もしたくなくなり、急遽山に行くことにしました。


先日キリシマエビネを見ながら、おふくろが「昔見たことあるよ」と言ってたのが
ずっと気になっていたので、その場所に行ってみることにしました。

おふくろの言う場所に着いたものの、予想どおり「こんな所やったろか?」とあやふやです。

付近の地形から、ありそうな場所を散策してみました。





すごくエビネがありそうな場所なのですが、あるのは紛らわしいオモトばかり。






まぁ、以前と言っても40年くらい前の話だし、その時見付けた株はどうした?と聞いたら、
「そりゃ、採って帰ったわね。」ということですから。

ひょっとしたら残ってないかと思いましたが、空振りでした。


何かブログネタはないかと探してたら、岩の上にベニシュスランが。



1本だけだし、小さいなぁ。


ん?



素心だ!











周りにはナツエビネは点々と生えてるものの、お目当ての春咲きは見当たらず、
これではブログネタが足りないなぁ・・・あ、アツイタの自生地が近くにある!!


これも40年前の記憶のため、あまり期待はしてませんでしたが・・・







ありました!しかもいっぱい!











分厚い単葉が、斜面にベロベロベロ〜って出てる感じがたまりません。
小学生の頃の感動が、ついこの前の事のように甦って来ました。

あの頃と違ったのは、急斜面を軽々と這い回ってたのが、今では恐る恐る
ひやひやしながら、やっとのことで撮影しました。


良い写真が撮れた〜!でもランじゃないんだよなぁ・・・





あった!







カシノキランがいっぱい。


欲張ってイワチドリも・・・







と思いましたが、見当たりませんでした。




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道端のエビネ

2019年04月20日 | 自生地


先日、美味いもんを食べに行こう〜と遠出したものの、
目的の店は予約でいっぱいで食べられませんでした。

別の店で食べたものの、本来の目的が果たせなかった分、
ブログネタの写真でも撮らなきゃ帰れないなぁと思い、
手近なところを散策しました。


ありました。










ミルクが見付けた!


のならおもしろいのですが、残念ながらミルクは動くものと食い物しか見付けられません。

この場所はなんとなんと、車の通れる道のすぐ脇です。こんなとこはめったにありません。





少し離れたとこにもありました。







残念ながらまだ蕾です。



何か咲いてる花はないかなぁ〜と見回すと、シュンランの花が
「私を撮って!」ってこっちを向いてました。









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