先日、後輩の伊藤くんの助手席にふんぞり返って話しながら走ってる際、
我が家の温室の階段の頭上に吊ってるキバナノセッコクの話題になり、
「どんなとこに生えてるんですか?」と聞かれ、
「柿の木とかによく着くけど、コンクリートの擁壁なんかも好きで、
意外とそっちの方が見かけるかも。」

「へぇ、鬱蒼とした森の中にあると思ったら、意外です。」

「ちょうどこんな用水路の壁とかでも、
局所的に条件のいいとこなんかだと生えるよ。」

「あっ!いまのとこなんかいい感じ、ちょっとバック!」


本当にありました。













「あんなスピードで走ってて見えたんですか?」

「いや、見えてはないけど、あるかもと思っただけ。」

「どこが他の場所と違うんですか?どうして?どうして?」

と後輩はランに興味があるわけではないのですが、
目の前でマジックでも見せられたかのように不思議がってます。

「陽当たりと湿度が重要だけどそれだけじゃないし、
見付ける時には見えるよりも感じるんよ、まぁ空気感かな。」

「・・・それってカッコ付けてません?カッコ良すぎ〜!」

って彼はハイテンション。
とりあえずブログ用に写真を撮って帰ろうとすると
「え?採らないんですか?」

「採らないよ〜普通のはいらないの。欲しいのは変わってるのだけ。」

「え〜!これって高いんでしょ?」

「まぁ、買うとなるとそこそこするけど、
普通のはもらったやつがいっぱいあるからもういらない。」

「え〜もったいない。」

「いるならちょっと採ってけば、美味しくはないと思うけど、干したら漢方薬になるよ。
ミャンマーではこのデンドロビウムの仲間が天然バイアグラとして高値で取引されてたから。」

「・・・いりません。」




