雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

小泉元首相の原発発言  その2

2013年10月23日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

先日、木更津で行われたと言う小泉元首相の演説会のビデオを拝見しました。 そこで思ったのは次の点です。

1】長年、原発推進をしてきた自民党政権の元内閣総理大臣/自民党総裁としての責任感がゼロですね。あの様な発言をされるなら、最初にすべき事は頭を丸め流行りの「土下座」でもし、原発の運転基準を甘く見て東電を甘やかしてきた結果、あのような事故を誘発した責任を詫びた上で脱原発の話しをしてもらいたいものです。原発担当から安全であると騙されたと何をヌケヌケ仰るのやら。科学技術に興味の無いリーダーは、今の時代には不向きである事を証明していました。自分達のしてきた事についての反省が全く見られませんでした。彼は紛れもなく加害者側の一員なのです。本人にその自覚が無い所が小泉さんらしいと言えばらしいのですが。。。

2】原発の運転コストと事故の後始末のコストをゴチャマゼにした議論であること。事故が起きればその後始末に費用のかからないものはないのです。

3】原子力技術を温存するのはエネルギー政策だけでなく、アジアの地政学的に必要であることの視点が全くない事。日本には大量のプルトニウムがあり、原子力技術もあり、運搬手段としてイプシロンロケットもあり、核弾頭を再突入させる技術としては「はやぶさ」で実現していたり、そのような総合力があることで、いつでも核兵器を作る潜在能力があることを捨ててはなりません。それで喜ぶのは中国と韓国だけです。

4】廃棄物処理について、何を今更ですね。。。廃棄物処理の話しは福島以前からの問題です。これをキチンとしてこなかったのは、自民党政権ではないですか。廃棄物処理については、半減期を加速させる等の研究も行われていて、その辺りの研究にもっと力を入れるべきです。フィンランドの貯蔵施設を見てきてビックリされたようですが、そもそも、10万年後まで保管するという考え自体が馬鹿げています。核廃棄物は濃縮してから太陽に戻せばよ良いのです。

5】原子炉というのも、ドンドン新型になってきていて40年前の旧式機が事故を起こしたからと言って全ての原子炉がダメという訳ではないのです。 例えば、米海軍の最初の原子力空母(エンタープライズ)の原子炉ですが、保守の時は、数年をかけて飛行甲板から船底にある原子炉の上までに大きなな開口部を設けて、船底付近にある原子炉の燃料棒の交換などをしていましたが、最新のものは空母の寿命の50年間、一度も原子炉に手を加えずに稼働します。福島では燃料棒を交換するために大量の水の入ったプールを原子炉建屋の上部に設けていますが、このような構造がおかしいのです。4号機が屋上のプールに燃料棒を入れたまま破損状態になっていますが、あのような重いものを建屋の上に置けば地震に弱いのは当然です。ちなみに中国で計画されている33基は全て新型のもので、日本が旧式機の事故で停滞しているうちに世界はドンドン前に進んでいます。日本にもトリウム溶融塩炉などの安全な技術のタネはあるのです。

6】貿易収支は過去最大の赤字で、主たる原因は石油の輸入です。止めなくても良い原発まで止めてしまった管元総理の責任は大なるものがあります。この貿易赤字を永遠に続ける訳にはいかないのです。

7】原発を止めて代替えになる切り札は何もありません。風力も太陽光も力不足です。これに対する具体的な案もありません。

小泉さんにおかれては、この様な演説会を続ける事は、過去の自民党による原発政策への無責任さと小泉さんご自身の浅薄なる理解を披露するだけですから、もうお止めになられた方が宜しいかと存じます。あるいは、鳩と管と共に「無責任3大元首相一座」を組んで、このノボリを立てながらでしたらお笑番組としてちょうど良いかもしれません。

〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町24番地8
SOHOステーション703
落雷対策専門の株式会社落雷抑制システムズ
電話 045-264-4110
公式サイト http://www.rakurai-yokusei.jp/
Eメール info@rakurai-yokusei.jp
人気ブログランキングへ
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中国からのオレオレ詐欺  | トップ | 核不使用声明 国連軍縮会議 »
最新の画像もっと見る

雷日記」カテゴリの最新記事