努力は報われる？

こんにちは。　落雷抑制の松本です。

　闘病生活から立ち直り、オリンピック代表になった池江選手、「努力が報われた」と涙ながらに話をされていた場面、本当に良かったと私も感動しました。　しかし、これは努力だけでできるものではなく、天性の素質があってのことで、そういう実感を体験できる人は幸せです。　人生の目標に向かい努力するのは美徳なのですが、そこには生まれつきの資質というものが立ちふさがります。　例えば、私がいくら努力しても池江選手並みの記録など出せるハズはありません。　陸上の為末選手も生まれつきの体が９９％であると言う様な発言をされて炎上したことがありましたが、冷静に考えれば間違いではなく、その通りなのです。　しかし、それはオリンピックのようなハエンドの世界の話で、凡人は凡人であるがゆえに努力で成り立つ部分があり、凡人の努力をあざ笑ってはいけないのですが、以前、音楽系の大学でピアノを教えている先生からショッキングなことを聞いたことがあります。

　「音楽の世界で、声楽については生まれつきの素質が重要で、努力でどうにかなるものではないけれど、ピアノなどは誰でもできるようになるんです」「私は、４歳の時から今まで毎日３時間の練習を欠かしたことがありません。それくらい練習すれば誰でも上手にになります」と御年、４０歳の後半くらいの先生が仰いました。　ドヒャー！！です。４歳から４０年以上も毎日３時間の練習だなんて、凡人には絶対無理な話で、それができること自体が「才能」なのです。　大学でピ案を教えるようになられたのは、練習時間による成果ではなく、その練習を継続できた才能なのです。　先生は、それを控えめにご自分の才能を練習時間に置き換えて発言しただけなのですが、何をやっても三日坊主の自分と次元の違う人が世の中にいることに愕然としました。　時折、この先生の事を思い出しては、自分の努力の足りなさを痛感します。

　一般論として、営業成績がいつも目標に届かず、月末になると「来月は頑張ります」と言い訳する営業職の方は多い思いますが、会社での営業成績など頑張らなくてもよいのです。　遊んでいても、何をしていても、どのような手段であれ月末に数字を達成すれば良いことで、「毎日の頑張り」など期待していないのですが、頑張れば何とかなると誤解されている方は多いのではないでしょうか。　頑張って何とかなることと、頑張ってもどうにもならないことの見極めが大事で、頑張ることが美徳と思わずに、頑張らなくてもソコソコやっていける世界を見つけることの方が大事です。　まあ、「頑張ります」と言い訳するのはその場限りのことで、実際には頑張りもしないのですから、全く改善されないのですが、「頑張ります」と言い訳をするような仕事は自分には向いていないと悟る事が大事です。 上手くいくかいかないか、「素質 x 努力 ｘ 運」　のような不確定な要素の複合ですから、そこが面白さでもあり、難しさでもあるようです。　私は、仕事を頑張っている覚えは少しもありません。　しかし、毎週、土日も仕事をしているので、周囲からは「頑張っている」と見られることもありますが、半分以上は遊びの延長でして、会社は自分の部屋の延長です。

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