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いろいろな電池 水電池と熱電池

2014年10月24日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

先週出展した「危機管理産業展」では、保存時には長持ち、使用する時は「水」を加えると発電が始まる「水電池」が数種類、展示されていました。通常の乾電池と異なり、水を加えない限り自然放電しないということで保存性が良く非常用電池に最適と言うものでした。色々な種類があるでしょうが、炭素とマグネシウムを電極とし、この二つの間に電解質として水を加えるようなものと推察できます。電池と言うのは、流行りのニッケル水素やリチウムだけでなく、電極とその間の電解質の組み合わせで色々なものがあります。

「水電池」の対極として「熱電池」というのもあります。これは、電極の間の電解質を熱で溶かすと高温ですから化学反応は激しく、高出力の電気が生じます。ドイツのV2型ロケットで使われたもので、今でもミサイルの電源として用いられています。電解質が融けない限り放電し無いので保存性が良く、電解質が融ければ必ず電気を発生するという点で、いつ使用するか分からないミサイルには最適です。V2型ロケットではロケット燃料が燃焼する高熱を利用していたそうですが、現在は火薬の一種で急激に加熱し電解質を溶融させます。普通の火薬では高熱だけでなく燃焼ガスの体積も「爆発的」に増えてしまいますので、体積は増えずに高熱だけを発生する火薬です。アクティブ・ホーミングのミサイルでは自分でレーダを搭載し、応答性の良いサーボモータなど大きな電力を必要とし、これを賄うのが熱電池です。

電池やモータは、研究し尽くされている分野のようですが、それでも、まだまだ工夫の余地はありそうです。残念ながら、私は現在の仕事だけで手いっぱいなのですが世の中には面白そうな分野が沢山あります。若い方がスマホのゲームなんぞで時間を浪費せず、何か興味を掘り下げることのできる分野を見つけてほしいものです。

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