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電磁推進

2013年12月17日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

先日、中国の第4世代の原潜が電磁推進を取り入れているとの中で、スクリュー音のない静かな航行では「従来の方法では探知しにくい」としたのは、「音響的な方法では」の誤りで電磁推進を使うと言う事は強力な磁場を発生させるでしょうから、現在でも使用されている磁気による探査方法で容易に見つけることはできるでしょう。音響的には静かであっても電磁的には目立ってしまうということです。この電磁推進、日本でも実際に試作されました。「ヤマト」と名付けられましたが、名前が重すぎたのでしょうか、速度がトロトロでしか走らず、博物館行きになってしまいましたから、本当に100ノットもの速度が出せたらスゴイ事です。かの国にそんな事ができるとは信じ難い話しではあります。

この電磁力、最近は軍事技術の中で使われ始めました。電磁カタパルトと電磁砲です。空母で航空機を発艦させる際に急激な加速が必要で、カタパルトを使用しています。従来は蒸気をシリンダーに送りこみ、ピストンを動かしているのですが、これは中々奥深い技術の塊なのです。ただ、ピストンを動かすだけでなく、そのピストンの前進力を航空機を引張るためにシリンダーの外に伝えねばなりません。そのためには、シリンダーに溝を開けねばなりません。ピストンが出発位置にある時はスチームで押されますが、前進するにつれ、ピストン後部の開口部(溝)も大きくなり、そこから蒸気が漏れますから、前進力は急激に弱くなります。 それを防ぐために、ピストン後部の溝はファスナーで閉めながら前進するのです。また、航空機の速度だけは増加させながら、限られたピストンの長さの中で減速/停止し、また、最初のスタート地点にピストンを戻さねばなりません。 このメカはまさに芸術品です。このようなものを作れる国は世界でも限られ、これを開発できないかの国の空母はスキージャンプのような形で航空機を発進せざるを得ないのです。この方法では重い兵器をたくさん積んでは無理です。

電磁砲と言うのは、今まで火薬の力で打ち出していた弾丸をいわば、リニア・モータで加速してぶっ飛ばすものですから、大砲といえばドカンと轟音で発射していたものが無音で弾丸を打ち出すと言うのも恐いものがあります。

民間のものは経済性が第一ですが、軍事では経済性は2の次ですから、ドンドン新しい技術が出てきます。このように競う事でしか新しいものが実用にならないのは地球外生命体から見れば地球では同じ地球人同士が互いに戦いあうために技術を発展させていて、馬鹿な事をしているように見えるかもしれませんが、これは地球人の特性の一つと割り切るしかないですね。。。

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