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御救(オスクイ)銭   江戸時代の特定定額給付金

2021年01月07日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

 最近の読書の傾向は、コロナや免疫についてが多いのですが、その中での最高に面白いのは、

「パンデミックク VS  江戸幕府」  鈴木浩三   日経プレミアムシリーズ  です。

 新型コロナに直面し、非常事態宣言など生まれて初めての体験に戸惑う方が多いのですが、疫病が流行るというのは昔からあることで、予防、治療などについて現在と比較すればほぼ何もない時代で、衛生状態も現在よりは劣っていたでしょうから、国際的な交流など無くても、人間の歴史よりも古い病原菌やウィルスは存在し、天然痘、麻疹(はしか)、水痘、インフルエンザ、コレラこれらなどの疫病は江戸時代でも5年に一度は発生し人々を苦しめたそうです。 当時は、未だ会社組織などと言うものはなく、ほとんどの人が「其の日稼ぎ」(その日稼ぎ)の低所得者であったことから、疫病が流行して生活に困窮する人が増えると、これらの人を救うために単身者は銭300文、家族を養うものは4歳以上に対し、世帯内に患者がいてもいなくても一人当たり銭250文が「オスクイ銭」として支給されたそうです。

また、路上生活者を救うためには、「お助け処」という仮設の宿泊所も用意され、これなど、屋根、壁面、障子、雨戸などの半完成品が常時、備蓄され、お奉行様からの指示があれば半日で1000坪程度のプレハブ小屋まで作っていたというのですから驚きです。 中国で約1年前、仮設病院を3日で作ったなどのニュースがありましたが、江戸時代の日本ではそれよりもスピード感の有る対策が行われていたのも驚きです。

このような支援金を如何に素早く、町民に手渡すか、仕事のない無宿人に如何に職業訓練を施すかなど、江戸幕府の福祉、経済政策は現代の見方からしても見事な制度を柔軟に運用していた事が解説されています。 江戸の智慧を拝借してでも、この非常事態を上手く乗り切っていただきたいものですが、パンデミックがこの世の終わりの様に慌てふためくことは無いのです。 一定数の犠牲者が出ても、人類が滅びるような話ではないのです。ましてや、江戸時代よりは遥かに衛生環境、栄養状態、防疫体制も良いのですから、慌てず、騒がずが肝心なのですが、マスコミの煽りっぷりだけは、江戸時代と比べて減点対象ではないでしょうか?

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