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2018年 資本主義の崩壊が始まる  野田聖二  かんき出帆

2018年01月25日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは。 落雷抑制の松本です。

前書きでの日本経済の不振についての指摘は概ね共感できるのですが、第1章以降は、日本の現状を基に世界における資本主義の問題点について、視点が定まっていません。 世界経済の中で、日本は確かに不振ですが、世界の経済は伸びている中で、日本の固有の問題を資本主義の問題であるかのように広げてしまっている点に違和感を覚えます。 むろん、資本主義は完ぺきではなく問題点だらけですが、それと日本経済の不振を同列に論じるのはいかがなものでしょう?

「科学技術の限界を露呈してしまった原発事故」では、福島の事故を例に原発を扱っていますが、これは事実誤認の内容です。 福島第一原発は古い形の原発を海辺であるのに津波対策を行わずに使い続けたことが事故の理由であり、原発技術全体を否定するには十分とは言えません。 1960年台の古い技術での失敗を科学技術の敗北と言うのはよほどの科学オンチとしか言いようがありません。

このようなとらえ方が甘い点はあるものの、面白い指摘も随所にあります。 例えば、日本生産性本部の調査による新入社員の働く目的についての調査では、「仕事にやりがいを感じている」との答えは16%しかないそうで。 そもそも生産とは人間が「無秩序から秩序を生み出す行為」で秩序を生み出す生命の力であり、この生命力が小さくなってきているのではとの指摘があります。 

しかし、これも日本の甘やかし社会の特徴なのです。 日本の社会はいわば底の浅い水泳プールで、泳ぐのを止めても背が立ち、溺れることが無いと例えている方もいます。 世界には、もっと厳しいい競争社会があり、そこは大海のようなもので泳ぎを止めても足が底には届かず溺れるだけの社会です。 甘い社会にいながら、「やりがいを感じない」などと甘ったれた感想を言っている無気力青年、これも日本の特徴です。

資本主義と言う大きな相手を日本国内の固有の事情だけで分析するのであれば、「日本の資本主義の崩壊が始まる」のように日本と世界の区別をすれば、預言「日本の財政破綻で2020東京オリンピックは中止」のような予言に真実味が出るかと思います。

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