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難民問題  墓田 桂   中公新書

2017年04月20日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制の松本です。

人間は感情の動物であり、感情で物を見るので、幼児の水死体が海辺で波にさらされている映像にショックを受けない人はいない。 それで、欧州の指導者、イタリア/ドイツの首相、フランス大統領は、こぞって難民を受け入れようと動いたが、まあ、政治家であるから、本能的に人気取りの決断へと動く。 交通事故で車にひかれて亡くなった幼児の写真をみて、交通事故撲滅へと大きな声を上げる政治家はあまりいない。 交通事故はあまりに普通の出来事で、これに立ち向かっても選挙の票は増えない。 交通事故で無くなる人の数と海を渡るのに失敗して水死する難民の数とでは、交通事故の方が多いであろうが、人々の同情を呼ぶのは水死した難民である。

優しいい心で言えば、困っている人を助けるのは当然で、それゆえ困っている難民も助けてあげたい、という善意は立派なことで、これにケチはつけられない。 しかし、その先に現実世界では問題がある。 難民の側には難民を装うテロリストもいるし、受け入れる側も、物理的な制限の中でしかできないのは仕方ない。 本来、国は納税者の納めた税金の中で公共サービスを受け、警察/軍隊に守られた中で生きている。 その基本的な納税もしない者が、突然やってきて人権を盾に健康的で安全な暮らしを求めても、それは納税している自国の中で許されることであり、いきなり外国人がよその国において同じ権利を欲しがっても、それは要求が過ぎる話で、あくまでも「おこぼれ」の範囲内での慈悲を求めることしかできないのも当然のことである。

理想主義で、難民積極的に受け入れようとする心優しい方からすれば、現実主義で受け入れから生じる諸問題を理由に受け入れを拒む人種は無慈悲に見え、この問題に100%の解決策はない。 どちらの言い分もソコソコ理がある。 しかし、ここで、心を鬼にして現実路線に立たないと、自国の混乱を誘発しかねない。 難民の方にはお気の毒ではあるが、現実の壁を打ち砕いて受け入れるほどのお人好しも多くはいない。 これは世の中に多くある不条理の一つ。 仕方ないことは仕方ない。。。として自分の立場を決めるしかない。  

その一方で大事なのは、自分の国が安定しているということのありがたさ、安住の地があることのありがたさに感謝し、これを継続するための努力をすることである。 難民も国を捨てる理由はさまざまである。 気候変動で住めなくなった場合などは気の毒であるが、例えばシリアであるが、国内の内戦というお国の大事に自分の国を捨ててくる。 どちらか一方が国を平定するまで、戦いは仕方なく当事者であれば逃げたりせずに国内にとどまって戦うべきである。その責任を放棄してノコノコ逃げ去った輩を何故、他国が尻ぬぐいをせねばならないのか?

重い話題で、多少の後ろめたさが残りながらも、仕方ないことは仕方ないと割り切るしかない、スッキリとした答えの出ない難問である。

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