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エジソン と フォード

2016年06月03日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

エジソンはかの大発明家。 フォードは自動車王。 この二人の関係は? ヘンリー・フォードは、28歳でエジソン電気会社に入社し内燃機関を研究していたそうで、ガソリンエンジンの実用化には、エジソン個人の成果ではありませんが、エジソン電気会社の成果物ともいえます。 その後、フォードは、8年間勤務したエジソン電気会社を辞めて自分の会社「デトロイト自動車会社」を創業するも、失敗の連続で、「ヘンリ・フォード・カンパニー」、「フォード・モータ・カンパミー」などを経てT型フォードで成功するまでエジソン電気会社を退職後してから9年を経ています。 失敗を続けても、車を諦めないフォードのこの不屈の精神も大したものです。 

その後、若き日をエジソンから理解・応援してもらいながら自動車会社で大成功をおさめたフォードは、エジソンを年上の友人として慕い、心から崇拝していたそうです。 この二人は、米国の工業技術の基礎を作った大偉人です。 工業製品を大量に作るためには、標準化、誤差の管理、部品のロジスティクス、作業分担、作業員の教育、最初の経験ですから、やるべきことは沢山あったことでしょう。 会社も国も、社員数や人口だけではないのです。 このお二人のようなスーパースターが、組織にいるか/いないかが重要です。 通常は、このような天才はいないものとしても、営業で色々な会社をお訪ねして感じるのは「守り」の体勢になっている場合が多い事です。経済のデフレよりは「精神のデフレ」です。 何事も興味をもって前向きに考えればいくらでもチャンスはあります。 それを殺しているのが「精神のデフレ」です。 これは、政府の政策を待つまでもなく、今日からでも個人レベルでどうにでもなることです。

このお二人、もし、日本で生まれていたら同じように活躍できたでしょうか? お二人ともに失敗という土台を重ねての成果であり、失敗にめげずに挑戦を続ける「しつこさ」を許容できる米国の文化という一番の基礎もあったように思います。 前に進もう、進もうとするのは、アメリカン・フットボールにも似ています。 社会問題の多さについての報道だけが多いのですが、経済規模で言えば彼我の差は着実に大きくなり、米国は問題を抱えつつも着実に前進しています。

”Edison, as I know him" というタイトルでヘンリー・フォードがエジソンについて書いた本【実際はライターによる代筆】が、 言視舎から「自動車王フォードが語る エジソン成功の法則」の翻訳されています。 昔の本【初版2012年】なのですが、 偉人が偉人を語るというのは、面白いものがあります。 

評価というのは、評価される方からすると一方的に評価されるようにみえますが、実際は2面性があり、物事をどう評価するかが評価する人の評価にもなります。 フォードが感じたエジソンは、フォードであるからこそそのように感じたもので、お二人ともに見事なものがあります。

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