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「やってみなはれ」を実践している米海軍

2014年01月14日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

サントリーの創業者の鳥居信治郎さんは、「やってみなはれ」という言葉で新たな挑戦を応援したとのことですが、それと同じ精神を見出すのは米海軍の果敢な挑戦です。以前、テロ船、海賊船を相手にするような沿岸部で戦闘に特化したのLCS【沿岸戦闘艦】について紹介しましたが、これも通常の単胴船の他に3胴船の2種類を作り、運用上の問題点を実際に試験していますが、机の上や最近はコンピュータである程度のシミュレーションができても、実際に作って使って見るまでは分からない事は多々あります。 それが新しければ新しい程、失敗を恐れて腰が引ける事が多いのですが、それを実際にやってしまう元気が米海軍にはあるようです。 その例が「ズムウォルト」級です。

帆船時代の木造船は、水面の下が膨らんだ、船の断面で言えば底辺の長い台形が浮いているような形をしていました。 最近の船は、これと全く逆で船底がV字になるような断面が普通です。この下膨れ型を「タンブルホーム」型と言いますが、これに加え、船首が浮上した潜水艦のように水中に没した形状で、通常の海面からそり上がって波を切るものとは全く異なります。一見のっぺらぼうで浮上した潜水艦のような船体ですが、これで全長183m,15000トンを超える大型艦です。海上自衛隊のイージス艦「あたご」の2倍程の大型艦です。既に3隻が起工され、1隻は昨年進水しています。



船体はステルス性を目指してこのような形状になり、このような大型艦にも関わらずレーダの反射が小型漁船程度とのことです。 船体だけでなく機関、兵装【ミサイル、砲(レールガン)】、自動化など全て目新しいメニュー満載で「良くやるわ」という強烈な印象が残ります。

次から次に戦争の道具を作りだすことに抵抗を感じる方はおられるでしょうが、それが世界の現実なのですから仕方ありません。大事なのは、その裏にある新しい事に挑戦し続ける米国の姿勢です。今までの常識を覆す船体の採用等いくら水槽での試験で確認しても日本では採用になるまでに何十年もかかるでしょうし、その前に推進派は疲れて諦めてしまう事でしょう。この先進的な船ですが、立派なのは24隻も建造計画を立てて3隻が着工された後も、世界情勢の変化の中で「意味があるかを継続的に審査され、結局は起工済みの3隻で終わる事になったそうですが、一度始めてしまった公共工事は状況が変化しても死守しようとするどこぞの国お役所と異なり、始める時は大胆に、しかし、状況の変化も見ながら修正も大胆に行うかの国は大したものです。

世界の中で米国の優位性が衰えているとは言うものの、かの国には見習うべき事は多々あります。伝統を重んじるとは言いながら、我々の生活様式は千年前とは異なるように、新しいものへと新陳代謝を繰り返しながら発展する訳ですから、古いものに固執しない柔軟性はいつの世も必要です。新しいものを排除するような制度、社会の仕組みから変えなければなりません。それが、TPPのような外圧でなければ変化しないと言うのは情けない限りです。

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