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番外編  A級戦犯は存在しない

2013年12月29日 09時54分37秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

戦争の傷跡は深いものがありますが、これをいつまでも怨みとしていたのでは怨みの繰り返しを行うだけで、明るい将来はあり得ません。戦争の決着としては、戦後に講和条約を結び経済的には賠償を行い、それで一応の決着です。人の心は清算できなくても、国家間の清算はそれで完結すべきなのです。日本の指導者には戦争責任ということで、その責任の重さで A/B/C の3クラスで戦争犯罪人として裁かれました。この東京裁判の正当性については、問題だらけの裁判ですが、戦争に負けると言う事はどの様な不条理も受け入れざるを得ないという現実の前に、この事については我慢せざるをえませんが、その後の戦犯の扱いについては、キチンとした手続の下、罷免されているのです。

サンフランシスコ平和条約発効後の昭和28年に「戦犯裁判受刑者等に対する特別処置」の一つとして戦犯を罷免し、名誉回復が国会決議としてなされています。これは、敗戦国である日本が勝手に行った国内向けの事ではなく、東京裁判を実施した戦勝国の連合国の同意を得ての事です。正当な手続きで、連合国の了承も取ってしたのですから、この時点でA級戦犯は消滅しているのです。この時の連合国の「中国」は中華民国でしたが、国連で「中華民国」を継承した「中華人民共和国」も「中華民国」の承認した事を覆すことはできません。遺産を相続するなら、負債までも相続しなければならないのと同じで、イイトコドリだけはできません。

日本のマスコミは、「A級戦犯が合祀されている靖国神社」と言う報道だけで、A級戦犯などと言う言い方は既に存在しないということを全く報道しません。国民のわだかまりはいくら残っても、感情を基本とするのではなく、条約に基づいた決め事が国際間の基本ですから、自国国民の感情を煽ってそれが正義であるかのような振舞いをすることに、黙っていないで世界に発信すべきです。国内向けにコソコソいい訳をしているのでは無く、日本の文化として、死を持って償った人の墓を掘り返すようなことはしないのです。

安倍さんがいくら平和を願ってなどと説明しても、A級戦犯なる言葉がある限り、靖国神社であれ、別の施設を作っても文句を付けてくることでしょう。 その文句を付けること自体、アジアの緊張を高めていることであり、これこそブッシュ前大統領の言葉を借りれば「ならず者国家」のすることです。まともな国であれば、過去に締結した条約を基に行動することでしょう。もちろん、国民感情としては、残るものがあるでしょうが、それを国家が焚きつけるのはまともな国ではありません。

既に死に体であった、終戦直前の日本に2発もの異なる方式の原爆を実地試験したり、民間人を相手に焼夷弾で都市を焼きつくした米国の行為については、これを米国への怨みとしてでなく、戦争の惨さ、平和の大事さに昇華させている日本は、軍国主義などではなく、平和国家そのものです。その平和ボケが度を越して何でも自責にする国民性が隣国の横暴を許し、世界からも誤解のもとになります。安倍さんのみならず、日本の国会議員は、コノコソと参拝するのではなく、世界にその正当性を発信していただきたいものです。

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