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「帝国の正体 日本企業を呑み込んだ驚異の“植民地経営”の実態」 ナビット社のセミナー

2013年12月06日 09時00分00秒 | 雷日記
こんにちは、落雷抑制システムズの松本です。

ナビットさんからセミナーの案内をいただきました。 そこでは「今、最も売れているスマホであるiPhoneの生みの親アップルの正体に迫ります! 中身の部品の大部分が日本製であるのに、そのメーカー名が出てこないのはなぜか? 調達、製造、販売の最前線を戦う、生々しい関係者の声がつまっています。」と訴えています。

これは日本が「ものづくり」なる言葉で得意になっていることへの警鐘かと思います。「ものづくり」を否定するものではありませんが、日本に重要なのは「ものづくり」ではなくて「仕組みづくり」なのです。「ものづくり」などと得意になっている間は、下請けから逃れられないのです。

アップルで見事なのは、ITuneカードと言う金券を全国津々浦々のコンビニに置き、ソフトの配信から課金までの仕組みを見事に完成させている点です。ITune カードは金券の一種ですから現金扱いでしょう。全国に置いてあるあの金券の総額だけでも莫大です。ものなど作らなくても、この仕組みを作る事で不動の地位を確立しています。iPhone の凄さよりiPod の時代から積み重ねられたこのような「仕組み」作りができなければ部品を作る下請けから脱却できないのです。仕組みさえ作れば、物を作る下請けは世界中から探してこられるのです。仮にある分野で他社がマネのできない技術を開発したとしても、代用技術はいくらでもあり、相手が要求水準を下げてしまえば即、「役立たず」になってしまいます。すると、どうしてもその技術が必要な少数の市場にしかものを作る事ができません。

実は横浜市にも「もの作り支援課」なる課が市役所の中に置かれ、弊社もそこで「新事業分野開拓企業」なる認定を受けているのですが、お役所からして「ものづくり」を支援すると言うのは、現状理解の不足を看板にしているようなものなのです。こういう部門名を掲げている事に抵抗を感じないと言う事が「仕組み作り」の重要性を理解していない様に見受けます。日本人の得意な「ものづくり」はお役所が何をしなくても、民間で伸ばせる力はあります。日本の苦手なのは、「仕組み作り」でして、これを車輪の両輪として「もの」「しくみ」の両方に力を入れるべきです。 これは、横浜市に限らず、多くの自治体で同じような事をしているようですが、みなが揃って「ものづくり」ばかりなのです。「ものづくり」だけへの支援ではなくて、「仕組みづくり」こそ支援すべきことなのです。皆がそろって合唱している事が常に正しいとは限りません。

このセミナーも今更なのですが、「ものづくり」ではなくて「仕組み作り」へと注目を向けるキッカケの一つになってくれれば良いと思います。セミナーについてはナビットを参照してください。

〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町24番地8
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電話 045-264-4110
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