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雷ブログ

落雷抑制システムが運営するブログ

上司にあらがう力  実践 Smartコミュニケーション  日経産業新聞

2023年11月21日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。 落雷抑制の松本です。

 ディベートでは、ある議題に対し、二つの立場(賛成/反対)の両方の意見を述べる機会がありますから、意見というのは立場に依存するもので、個人に属するものではない事を体験できますが、日常生活では「意見≃人格」と思われても仕方ありません。組織においては、上席者で権威があれば、権威に対してあらがうことに抵抗を感じる人が多いのは仕方ないことです。 しかし、反論する力、あらがう力を育てていかないと組織自体が沈滞化してしまうとの警告なのですが、サラリーマン生活50年で見てきたのは、やはり一言多い人の運の悪さです。

 類は友を呼ぶという諺通り、一言、二言も多く、あがらうことに生きがいを見出していた私の周りには、大組織の中で、有能であったにも関わらず、一言多かったために出世コースを外れた方は何人もいます。 まあ、そういう方の方が人間的には面白く、もはや定年もとっくに終わっていますので、その辺りは何の抵抗もなく話しをできますが、子育ての途中で、住宅ローンも抱えていては、自分を殺して発言に慎重になったとしてもそれは責められません。 その上席者が、能力的、人格的に本当に尊敬できる方ならともかく、少し早く組織に加わっただけで、自分との顕著な差異を認められなければなおさらです。 それも給料の一部として我慢すべきか、我が道を行くか、サラリーマン街道はどこを歩いても、地雷の一つや二つは転がっています。

 大組織を離れ、組織圧力を感じなくなった今、本当に気楽ですし、大組織でストレスを感じながら生きている方々には、本当にご苦労様と言いたいです。 歳を重ねると、良いことや面白い事が少なくなるのですが、これは、数少ない年寄りのメリットです。

 

 

 


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1000℃の排熱を捨てるなどモッタイナイ!

2023年11月20日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 某社様からの問い合わせで、1000℃の排熱を出す場所にPDCEを付けたいとの事ですが、こういうお客様の言葉をそのまま信用できないのは、今時、1000℃もの高熱をそのまま捨ててしまうなどモッタイナイことで、あり得ないのでは? 1000℃と言えば高炉ですかと問うと、詳細は答られないとのことでしたが、弊社の高温用でも500℃が最大で、1000℃といえば、まだまだ熱源として使用できます。 弊社で納めているある地熱発電所ですが、地中から噴き出す水蒸気を汽水分離してタービンを回して発電しますが、その後でもまだ200~300℃の温度があり、今度はその熱で低温度で沸騰する媒体を加熱すれば十分な蒸気となり、2段構えでタービンを回して地熱を有効利用しています。ですから、1000℃と聞いても諦めないで来週、そのお客様を訪問します。

 もし、本当に1000℃もの排気ガスが出ていたら、高温化では排気ガスは電離して電気を通しやすくなります。ですから、高温ガスを用いたMHD発電などもありますし、火山の噴煙と共に噴煙の中で稲妻を生じたりする写真もよく見ます。 電離したガスは電気を通しやすいので、雷雲からすれば、電気を通り易いレッドカーペットが知j法から敷かれているようなものなので、弊社のPDCEでは効き目がないと考えます。しかし、ダメモトでもいいのです。お客様がどのような事を計画されているのかを知ることができるのはありがたいことです。

 通常の避雷針(被雷針)により雷電流を受けること自体が危ないと分かり易いのは、通常の建物よりは、機械設備などです。ですから、私が赴くのは通常の建物よりも、発電所・変電所・化学工場・船舶・無線鉄塔・放送局・溶鉱炉・太陽光発電/地熱発で・送電鉄塔・クレーン・レーダーサイトなど、通常の避雷設備で雷電流を受けること自体が危ないと分かり易いものが多く、お陰様で見聞を広めさせていただいています。


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長距離ドライブ

2023年11月16日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 岐阜県の神岡まで行ってきました。中央高速で、松本から158号、平湯、奥飛騨温泉を通経由して神岡まで、途中、平湯では道路の両脇は雪でしたが、この日のために冬用タイヤを装着していきましたが、未だ冬用が必要というほどではありませんでした。仕事を終えての日帰りはキツイので高山で温泉に一泊してから横浜に戻りましたが往復で660km、ちょうど良い距離です。 高山から見えるアルプスの山々は雪をかぶり、雪をかぶった高い山は神々しく見えました。久しぶりに走った中央高速ですが、途中のSA、朝9時でも開いている店が少なく、商売っ気が無いと感じました。先月、東名で名古屋からの帰り道、あまりの道路の混雑に足柄SAで、一泊しましたが、足柄SAは夜中から早朝でも賑わっていて大きな差がありました。中央高速、新東名に比べると路面も荒れていました。 アチコチからお呼びがかかるのは、ありがたいことで、来週は札幌に行ってきます。


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PDCEは、本当に効果があるのか  その2

2023年11月10日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 11年前にこの同じタイトルでブログを書きました。その時は、実績も未だ十分でなく、弱気の発言でしたが、その時から実績を積み重ね、今は自信を持って「効果がある」と言い切れます。その自信はどこから来るのか? お客様での実績です。日本よりも雷の多いのは赤道付近で、オーストラリアの北部、ダーウィンは雷観測のメッカで雷研究の先生方が多く観測に行かれますし、南米のマラカイボ湖やシンガポールでも日本よりは雷も多く、その雷被害を何とかしたいという事で5年前にPDCEを4基設置されたシンガポールに工場を持つ日本企業様では落雷被害の低減を受けて、日本国内の工場でもPDCEの設置を大々的に進めています。日本国内の大規模設置としては、ある私鉄のお客様が沿線にPDCEを設置していて、最後の約50基の設置が進行中です。これが完了すると沿線で約900基の設置が完了します。10年に渡る工事で、毎年100基弱を10年に渡り継続した訳ですが、大企業ですから、当然、次年度予算は今年度の実績がモノを言います。 言い換えれば、10年間、直撃を受ける落雷事故が発生が無かったからこそ継続できた訳です。

 落雷状況を観測しているフランクリン・ジャパンによると、東京都での落雷密度は、2022年度で1平方キロメートルあたり1回程度、回数の多いのは栃木7回、鹿児島5回、三重、熊本、埼玉、群馬が4回ですが、営業キロ数と線路用地の幅(これは一定ではないのですが15mとして)を掛け算すると100万㎡を超える敷地面積に10年間、直撃雷は受けていないのです。 私の家だって10年間、落雷事故には遭っていないよ。。と言われる方も多いかと存じますが、鉄道施設は落雷に遭いやすいのです。数年前、某私鉄様の駅に落雷がありましたが、この時、駅を中心とした5㎞四方に、たったの3発しか落雷はありませんでしたが、3発のうちの1発が駅に落雷しました。その落雷で電車の運転は24時間、停止しました。 雷被害は直撃だけでなく、一番多いのは誘導雷による被害ですが、直撃を受ければケーブルも装置も炭化し、火災の発生もありますが、誘導雷であれば、火花くらいは飛んでも炭化するような被害にはならず、リセット・スィッチを押したり、ヒューズを交換するくらいで復旧できます。PDCEでは誘導雷は防げませんが、直撃雷には効果があるのです。設置台数が増え(3600台以上)、経過年数も14年に増加すると、実績として雷被害を低減できているお客様が増えているのです。

 費用は通常のただの金属棒である「突針」に比べれば、製品だけの価格で100倍程度にはなりますが、それでも社会のインフラが停止した場合の不便さと天秤にかければ大した額ではないのです。大事故が発生した場合の被害額で言えば、コスト・パフォーマンスなど小賢しいこを考えてはいけないのです。

 

 


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道路交通法と建築基準法

2023年11月09日 09時10分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 建築基準法により、高さが20m以上の建物に避雷設備を設置する際、 通常の避雷突針でも弊社のPDCEでも保護するエリアは同じで設計してくださいとお願いしますと、弊社のPDCEと通常の避雷突針では大きな価格の差があるのに、同じ保護域であることに文句を言う方は必ずおられます。 これは仕方ない事なのは、例えばポルシェやフェラーリが時速300kmで安定して走れます。。。と言ったところで、日本国内の一般道路でしたら、せいぜい時速50km、高速道路でも時速120km程度でしか走行してはいけないのと同じことで、性能としては大きな保護域があったとしても建築基準法の下では、建物の保護レベルに従った保護域しか想定してはいけないのです。車も走行性能よりも道路交通法が優先するのと同じことです。

 世の中、全てが建築基準法で限定されている訳ではなく、工場設備や電車の線路などは建築物ではありません。 初めから建築基準法の対象でなければ、PDCEの本来の性能を参考にすることもありますが、あくまでも日本国内の法律が第一で、機械自体の性能が法律を超えるような期待は、期待する方が間違いなのです。 では、高価なPDCEを設置する意味は?と言えば、落雷し難くなるのです。 今までの避雷針の様に落雷を積極的に招けば、雷電流による障害が発生することもありますから、「触らぬ神に祟りなし」で、なるべく雷電流など呼び込まない方が良いということでPDCEをご利用いただくのであって、PDCEを使えば、保護域が大きくなるので必要な避雷針の数が少なくて済む。。。と言うことはありません。 数量的には、今までの避雷針と同じ数が必要になります。

 なんだ、PDCEを使用しても、安くならないのかと失望しないでください。 直撃雷をまともに受ければ、ケーブルも装置類も真っ黒に炭化してしまい、最悪、火災になる事も珍しくありません。 そうならないためには、雷電流をなるべく受けない。そのためのPDCEなのです。 世の中、直ぐにコスパ、コスパと目先の価格に惑わされる方も多く、コスパが第一であれば、使用していただかなくても構わないのです。 コスパのコストを単に、購入価格としか考えないのであればそれも仕方ありませんが、リスク管理として、それが損傷を受けた時のコストまで考えれば、十分な用意をする事はコスパにかなうのです。

 

 


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科学がつきとめた 「運のいいひと」 中野信子  サンマーク出版

2023年11月08日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 私、自分は運がいいと思っています。 高校三年の時までは、ごく普通の何のとりえもないただの高校生で、運のよい/悪いなどの判断すら付かない毎日でしたが、滑り止めも受けずに受験した大学は不合格となり、浪人生活をしましたが、この時にブームになった「FORTRAN講座」をTVで見て、志望が造船からコンピュータに代わると、翌年から国立大学5校で情報関連の学科が誕生しました。現役の時の受験の失敗が次の幸運への扉でした。浪人していたからこその幸運でした。競争率は高かったのですが、また、滑り止めなど受けずに1校だけを志願し、無事、電気通信大学の計算機学科に入学しました。運がよいのです。 大学生の時も良いアルバイトに恵まれ、楽しい大学生活を送り、大学を卒業してからというものは、電子計算機を専門に学んだという学生はその頃はごく少数でしたから、引く手あまたで、転職も繰り返しましたが、そのたびに供与は増額し、仕事も情報化は拡大の一途でしたから、常に時代の最新分野の好きな事ばかりをさせていただきながらジジイとなり、そして、この会社を起業してから、14年、会社としての知財は特許は120件近く取得し、今に至っています。いつも、人との出会いは、恵まれていました。運が良いのです。

 落雷抑制のこの仕事、これからは天候不順と電子機器への落雷対策が必ず必要になると見込んでの起業で、最初の数年は苦しかったのですが、今年度末(2023年3月)までには4000台に達する見込みも出て来て、仕事は順調そのもの、運がいいのです。 それは私の努力というよりは、運の良さに恵まれてきたためです。高校を終えてから、今までこの運の良さは何なのか? ということで、運の良さ、悪さは何が影響しているのかは非常に興味があります。そもそも、生まれて来て、自分の意識がこの肉体に宿りついて時まで遡ると、今この瞬間にも、ウクライナやガザ地区で生まれた子供と日本で生まれた子供、ほぼ、同時刻に何人も誕生している事でしょうが、生まれたばかりは自分では何もできす、生まれた国、両親などの外部の環境が大きく影響します。成人した後は自分の責任とも言えますが、それまでの外部からの影響は計り知れません。それは、本人自身の責任でもありません。

 脳科学者である中野信子先生によると、運は100%自分次第とのことですが、成人した後ではそういえても、誕生してから成人するまでの外部からの影響などは本人次第と言い切れるでしょうか? 私も、もし、ガザ地区に生まれていたなら、きっとハマスで活動したであろうと思います。すると、今頃は、ガザ地区の地下トンネルの中で、イスラエルの爆撃で生き埋めになっていたかもしれません。日本人は、まず、日本に生まれただけでも運が良いと言えます。本書で対象としているのは、自分で自分を律することができるようになった、その後の事であり、幼少の時代の運の良さ、悪さについては、何が影響するのか❔ 学者さんですから運命論を展開する訳にはいきませんし、そこまでカバーできないのは脳科学の限界のようです。

 


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営業さんの勇み足

2023年11月07日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 販売店の営業さんが、一生懸命に営業活動してくれるのはありがたいのですが、たまに「勇み足」になってしまい、お客様から「落雷しないというならそれを立証できるような資料を持ってこい」と言われ、そのような資料が欲しいという問い合わせがきます。そもそも避雷設備とは「雷撃を受けた時に雷電流を安全に地中に拡散する」目的で取付けが求められているもので、「雷撃を受けた時」という言葉で始まっているのは、雷撃を受けることを前提にしたいるのです。それを「雷撃を受けない」などというのは、避雷設備の意味について少しの理解もないという事で避雷設備を販売する資格などない。。と言われても仕方ない位のアホな説明なのです。 落雷を100%未然に防ぐことなどできません。 PDCEは、なるべく落とさないように機能しているだけです。

 この私のブログでは、そもそもどこに落雷したかを第三者がピンポイントで知る事はできないなど、落雷関連の事を時折書いているのですが、PDCEを設置すると落雷が発生しなくなるなどという短絡的な説明をする人は、誰も私のブログなど読んでいません。私の様にPDCEに専念しているのと異なり、販売店さんの営業さんは扱う製品の数も多く、そのすべてにキチンとした説明ができる方は少ない事でしょう。 せめて、最初は同行営業をしますので、最初から自己流の営業をしないでいただきたいのですが、販売店の数が増えるに従い、自分の理解で勝手な説明をしてしまう方も中にはおられます。  そこで、「説明の自動化」というか、エッセンスだけは、どの販売員がしても同じレベルになるような仕掛けが必要と思い、それを実装したいと思っています。営業資料を配達しているだけの営業さん、自分の販売している製品をトコトン知ろうとしない営業さん、いずれ淘汰されてしまう事になります。


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なぜ科学者は平気でウソをつくのか 小谷太郎 フォレスト出版

2023年11月06日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 COVID-19治験データ、常温核融合、ナノテク・トランジスタ、ヒトES細胞、STAP細胞、118番元素、農業生物学、皮膚移植、、旧石器遺跡などの世間を騒がせた事件について、何故、優秀な科学者が捏造してまで成果を出そうとするのかを解説しているのですが、これだけ(9種類)の話題を新書のたった250ページ程度で解説するとなると、その解説が十分でなく本書自体が怪しい解説のように思えてしまう所が惜しい所です。 例えば、COVID-19 については、日本の大村博士の発明であり、北里大学からは論文も出ているのですから、外国での否定的な例を紹介するだけでなく、小谷先生ご自身の北里大学の論文についての見解もあれば、本書の信憑性も上がるのですが、ダメであるという論文や意見の紹介だけでは単なる見方の一つに過ぎず、人の意見の紹介ではなく、何故、おかしいと思うのかご本人の意見が欲しいものです。

 科学であれば、仮説を実験で立証し、その実験の方法論が正しいか否かを追試で確認できることが重要ですが、実証実験をする事もなく、アイデアだけの話をさも事実の様に説明し、それを学術誌の世界でだけならともかく、商業的な製品の宣伝にまで使う、職業倫理についての見識の劣る大学教員までいるのですから如何にも科学的のような説明がされていても、それは空想の世界の話なのか、あるいは、実証された事実なのかは注意深く確認することが必要です。 例えば、薬品の広告でなら、実証されてもいない効能を宣伝に使用すればそれは問題なのは明らかで、誰にでも分かる話です。 ガンや高血圧に効くという宣伝を何の検証もなしに広告に使用されたら、一般の消費者は、すぐに騙されてしまいます。

 ところが、弊社の製品の様に「落雷がしにくくなる」などという話は、理屈だけで言えば、本当らしい話しはいくらでもできます。 ですから、弊社では実証試験で確認された事以上には話しを膨らませないように注意しています。 この種類の製品の広告を読むときは、「単なる意見」なのか「検証された事実」なのか? そして「検証は、どの様にされたのか?」 について、焦点を絞って読んでみると、「周囲100mから電荷を集める」と言っているが、どの様に「100m」を測定したのか?なぜ、100mであって、98mや102mでないのか?と考えると、この100mというのがウソなのはすぐに分かります。 自然現象が、[メートル法の国」で、分かり易い「100m」という単位で発生するのか? 米国の様にメートル法ではない国では「何フィートなの?」。 日本人にだけ分かり易い単位で自然現象が発生するなどあり得ません。 世界各国に共通である、円周率、自然対数の底 ネイピア数、√2、√3 など、どれも日常生活で割り切れる分かり易い数などありません。 自然界の現象は、各国の文化など超えた領域で発生しますから、それを生活圏の中で分かり易い数字で解説した時点で、大声で「ダウト!」と叫ばねばなりません。 学術論文の世界でしたら「仮説」でも問題ありませんが、商業広告には「仮説」ではダメという当たり前のこと、何故、大学の先生がこの程度の事を理解されないかが不思議です。自分の理論に陶酔してしまうと、世間の善悪の判断などどうでもよくなるようです。


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働き方改革  労働時間規制の愚   集団自殺国家 日本

2023年10月30日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 来年2024年からは、労働時間の規制により長時間労働ができなくなり、それによる仕事への影響が2024年問題として懸念されています。いろいろな業界で、それぞれの問題がありますが、例えば物流業界では年間の時間外労働時間の最大が960時間までとなり、これにより長距離トラックの運転手は、仕事が完遂できなくなり物流に支障をきたすことが予想されているそうです。 労働時間の短縮は順番が違うのです。まずは生産性を向上し、その結果、労働時間をが短くなる。。というのが本筋なのですが、結果としての労働時間の短縮が最初にあり、生産性の改善には無頓着。そうすると、労働時間の規制に引っかかり、仕事ができなくても、とにかく働くな(残業時をを減らせ)となっては、日本の経済がガタ落ちしていくのは当然です。

 労働時間が長時間に及び、それに耐えられなくなり自殺したのも労働災害になるそうですが、これは個人差、仕事の内容、職場の環境などにより本人の受けるストレスの大きさは異なります。 私は、週末も働いていますので、それだけで年間800時間の残業となりますが、好きでしている遊びみたいなものなので何の苦痛もありませんが、苦手な事を1時間でも強要されたらストレスに負ける事でしょう。

 しかし、生産性が悪ければ長時間労働で補うしかないのです。 残業時間の規制から入るのではなく、毎日の仕事の生産性を改善しようというのが先決で、労働時間の短縮はその結果なのです。 いつもながら、目的と手段が逆転し、その間にも日本のGDPはドイツにも抜かれ世界4位になてしまったようです。こういう自縄自縛の政策が進む限り、日本の没落は止まることがないでしょう。 残念ながら、日本は集団自殺国家となってしまったようです。


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人物叢書 豊田佐吉 楫西光速  吉川弘文館

2023年10月27日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。 落雷抑制の松本です。

 昭和37年(1962年)に出版された古い本ですが、先日、トヨタ産業技術記念館で豊田佐吉翁の事を知って、早速、購入しました。 本書を手に取りびっくりしたのは、この吉川弘文館という出版社、創立されたのは1857年(安政4年)で、古代史から近現代史までの多数の研究書に加え、文化史・美術史・考古学・民俗学・宗教史・国語・国文学等の書籍を出版しており、日本史の大半の学者が著書・編著を刊行しているそうで、日本の歴史上の偉人についての著作を体系化して解説を始め、シリーズとして日本歴史学会による人物叢書に作り替えたのが昭和60年だそうです。この出版社さん、立派ですね。。

 今まで、いわゆる理系で機械系にばかり興味があり、小学生の頃、「伝記」なるものを読んだ覚えはありますが、完全に忘れています。人間自体に感銘を受けたのは遅ればせながら、この豊田佐吉翁で、本書でその生い立ちからの一生を知ると、実に面白いのは、佐吉が生まれた頃、既に外国から国産の織機より優れたものが多数稼動していて、そこに学歴も、それ故の知識もなく、指導者、協力者、事業を助けるスポンサーもないまま、父親の大工仕事を手伝いながら、納屋に閉じこもって自ら考え抜いて改良に改良を加える底力は、温い環境でダラダラと仕事をしている自分の反省材料、刺激材料になります。64歳で亡くなるまでの濃密な時間は、約200ページの本書では表現しきれないでしょうが、凡人には十分な刺激で溢れています。

 日本にまだきちんとした教育制度が始まる前の、大政奉還の年に生まれ、日本が急速に近代化にむかうなか、静岡県の貧しい片田舎で父親の大工仕事の手伝いをしていたというのは、教育制度が完備し、ある程度の知識が与えられ、インターネットを用いれば、当時の何千倍もの情報をヤスヤスと手に入れることができる状態にありながら、豊田佐吉ほどの発明家が出てくることはないでしょう。

 学校教育に携わる方には失礼ですが、教育とか情報とかは、人間力の前には本当は大した存在ではないように思えます。アホをいくら教育してもアホはアホ、本質は変わらないのです。それを覆い隠すのが「学歴」という看板であるように思えます。学歴は能力とは関係ないのです。能力が無いのに総理大臣にでもなってしまうと、岸田さん、痛々しいいですね。一生懸命、総理大臣を演じ切ろうとしていますが、教室での成績とは関係のない政治の場では、アホは隠し切れません。 これは学歴が生んだ悲劇とも言うべき事であり、私は、いつも、可哀想に、お気の毒にと思って見ています。


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大人のための「中学受験算数』NHK出版 永野裕之

2023年10月26日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 大学生の時のアルバイトは、中学受験の専門塾での算数の講師でした。45分の授業で、当時の大学生の1日分のアルバイト料を頂けるとても美味しいアルバイトで、特に夏期講習や冬期講習で一日に6コマを受け持つと2週間で84日分で、大学を卒業して就職し、最初にいただいた給料の低さに唖然とした思い出があります。子供時代に算数が得意であった訳ではありませんが、まあ、大学生ですから十分に予習し、大事なのは問題の解説をする前に、どのクラスにも優秀な子がいますから、その優秀な子、数名を指導するフリをしながら答えをチェックし、自分の回答に間違えの無いことを確認しておきます。もし、黒板の前で間違ってしまったら、大炎上になってしまいます。 その優秀であった子供たちも、いまや会社勤めでは停年になった事でしょう。 あの優秀な頭脳で、幸せな会社人生を送ることができたのか、気になります。

 この頃、私が得意だったのは「鶴亀算」でした。鶴とと亀が全部でXXひき、それらの脚の合計が XXX本。というやつです。全体を鶴と見立てると、当然、足が余ってしまいます。余った足をどうしよう? 1本ずつ分けても仕方ないので2本ずつ分ける。 足を2本、もらった鶴はカメに「変身!!」と叫ぶと、当時、「変身」が子供の中で流行っていましたから、黒板の前で大きなジェスチャーで、「変身!」とやると教室中大合唱で、「変身!」と脚が4本になった鶴が亀に変身して問題を締めくくるのです。 この「変身!」が受けまして地元では大手の塾でしたが、大学4年間、楽しいバイトをさせていただきました。子供もチョットしたことで算数の面白さを発見すると「やる気スィツチ」が入る子もいるのです。 鶴亀算の原型は、5~6世紀の中国の数学書にある「孫子算経」に出てくるキジとウサギが、江戸時代に縁起の良い鶴と亀になったそうです。

 もう半世紀も前の中学受験でしたから、現在のレベルはどの程度? というのは毎年、興味がありますが、本書の著者の永野さん、東大の地球惑星物理学科を卒業され、その後はウィーン国立音楽大学指揮科へ留学された珍しい経歴をお持ちで、分かり易い説明がされていて、サビ付き始めた頭には良い刺激になります。


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無理な比較

2023年10月25日 09時15分58秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 どんな火事でも最初は火の勢いは小さく、消火可能であっても、燃え上がってしまえば消火は困難になります。 お客様からの質問も同じで、その場でキチンとできない事はできない、その理由を説明すれば良いのですが、それができずに「持ち帰って、後で回答します」「メーカーに問い合わせてみます」などと答えると、お客様の回答への期待は高まり、その後で、やはり回答できないとなると、お客様は落胆し、製品への信頼度も落ちてしまいます。

 先日、PDCEの効果を視覚的に示すために、落雷地点の図をPDCEを設置する以前と設置した後での同じ範囲(5㎞四方)を左右に並べた図を要求された営業さんがいまして、弊社に確認すると回答したそうですが、このような図示は目で見て分かるというようにはなりません。 何故なら、PDCEは、5㎞四方というような広範囲について効果を発揮するようなものではなく、あくまでも「拠点防衛」です。 ですから、PDCEを導入する前の3年と導入した後での3年の落雷地点を比べてみても、落雷数が減少しているとは限らないのです。 二つ目の理由としては、落雷が何処に発生したかを示す図は、精度の点でピンポイントで図示されているのではなく、300m程度の誤差があります。 したがって、ある施設への落雷があったか否かは施設の所有者が、施設に落雷被害があったか/無かったかでしか判定できないのです。

 この程度の事は、その場で「できない」とハッキリと答えるのが望ましいのですが、お客様にはNOと言えない人柄が影響してしまうようです。 弊社も営業員の方のトレーニングにはたくさんの資料を作っていますが、そもそも、そういう資料の存在に気が付かない方も大勢おられますが、教育というのは本人の自発性がない限り、押し付けでしても意味がないと思っていますので、弊社の押しが弱いのも事実です。 営業で説明する製品についての事柄はいわば、海面に浮かぶ氷山のようなもので、その下の海中にある部分の方がはるかに大きく、そこは、気象学、電磁気学、建築基準法、業界の歴史、社会の動向など書ききれないほどの多数の要素を含み、どこまで学習するか否かは本人の責任です。 その見えない海中の部分がどれくらい大きいか、それを如何に上手に説明するかが営業の技量と言えます。 もちろんん、問われれば私はいくらでも応援しますが、質問もしてこない方にこちらから押しかける訳にも行きません。 営業とは奥が深い物なのです。


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トヨタ産業技術記念館に行ってきました

2023年10月24日 08時54分03秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 名古屋には何十回も行きましたが、いつも仕事で、この記念館は気にはなっていましたが、立ち寄る機会はありませんでした。 今回は土日に休んで行ってきました。大正解!もっと早く来るべきでした。私は、美術品にはあまり興味がなく、乗物、機械系の博物館が大好きで、ワシントンDCのスミソニアン航空宇宙博物館やミュンヘンのドイツ・ミュージアムなどにも何回も行きましたが、地元、日本にもこのような立派な展示が行われているのは、日本の誇りであるとの印象でした。 特に豊田佐吉翁、発明家としての信念、機織りにかける情熱は頭が下がります。私も発明については数十件の特許を持っていますが、奥の深さにおいては到底かないません。一つの発明からそれを更に進化させるまで10年以上の歳月の間、考え抜いたのでしょう。 発明家でありながら、発明した製品を用いて事業にも果敢に挑戦し、失敗を繰り返しても、最後は世界的一になるのです。センサーなどの電子的な仕組み、電気も使用できなかった時代に木製のフレームに動力部だけ鉄製で、機械式の「センサー」を組み込んで自動で動く機械を作り上げ、それが、今、糸の作り方から始まって布を織る実演まで動態保存され、最後は現在の最も進んだ機械であると、人物の集合写真まで織物で人物を判定するのに十分な解像度で、アットいう間に織り上げてしまう実演まで、自動車の展示に行くまでで圧倒されました。

 今、ベンチャーなどと呼ばれて起業に挑戦する若者が増えているのは良い事ですが、豊田佐吉翁は、自分で発明した技術で開発した機械を用いて会社を興すというのは正にベンチャーの創始者です。日本の激動期であった幕末に生まれ、明治、大正、昭和と日本が発展していくの産業を技術で支え、布を作るだけのベンチャーが自動車産業という日本の基幹産業の礎を作った豊田佐吉は、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康という三河の英雄に加えて、日本の産業の大きく羽ばたかせたその業績を称えるべき人物です。 来年7月からは、渋沢栄一翁の一万円札になるそうですが、海外のモノを日本に持ってきた渋沢栄一  VS 日本の技術を確立した豊田佐吉 という点では、立派に一万円札の次期候補ではないでしょうか?

 


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ソニー・ホンダモビリティの新型車「アフィーラ」

2023年10月20日 09時00分00秒 | 雷日記

こんにちは。落雷抑制の松本です。

 TVのニュースで見ましたが、ドアにはハンドルが無く、顔認証でドアが開くそうです。これだけ見て、アカン!と思いました。 機械系にはド素人のIITオタクがIT技術をを駆使したつもりの車を作っても、そんなに甘いもんやオマヘンデ! 車体表面の空力的な抵抗を減らすために、従来のドア・ハンドルをドアに埋め込んだ平たい板のようなハンドルの車がありますが、衝突事故で中に人が閉じ込められた場合、この薄っぺらな板のハンドルでは外から開けるのに力が入らず、開けられない。そんな救助をする消防士さんたちの声を知らないで「顔認証」など取り入れるのは機械システムの設計としてはかなり未熟なように思えます。そんな目新しさを追うのではなく、事故で少しばかりの変形が生じても、無理やり開けられる力を入れられる棒状のドア・ハンドルが一番安全なのです。衝突でドアが歪み、車の中は人は気を失い、火災が始まる。。そんな時、どの様にドアを開けて中の人を救出するつもりなのか?

 家の鍵をスマホと連動させ、ドアの傍に行けば自動的にドアが開く。大昔の人が見たら、まるで魔法なのですが、電気錠と機械式の錠とどちらがよいか? 何も事故の無い平穏な場合には、電気式が便利なのですが、非常時の事を考えると機械式が安全なのです。例えば大地震の時、建物内の全てのドアを開放にしても良いのか? これは、その部屋のセキュリティレベルにより異なり、開けてはいけない部屋もあります。それが電気で制御されていて、そのおおもとの電気が停止したら?  中にいる人は自由に出られても外からの侵入者は防がねばなりません。 電気があれば、簡単なロジックで如何様にも制御できますが、肝心の電気が無くては機能しない。 電気など無くても機能する機械式の方が非常時には安全なのです。

 ソニーとホンダという、日本を代表するお利口さんの集まった会社ですから、何かの策はあるのでしょうが、私のようなジジイにケチを付けられるようでは、奇をてらっただけで実用性という面ではイマイチなように感じました。


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身近にある、改革を阻む古い考え

2023年10月19日 09時07分00秒 | 雷日記

こんにちは。 落雷抑制の松本です。

 以前、米国のコメが安い理由として空から飛行機で直に種籾を撒き、イチイチ、最初に苗を作ってそれを田植えするというような手間はかけない。 日本の棚田を見て、あんなに小さな場所でと小馬鹿にしているのを見て憤慨したことがありました。棚田の一枚一枚は小さいが、それを何世代にも渡って大事に管理する。小さなものでも大事にする日本人の精神、日本の文化を全く理解しない大雑把なヤツらだと思いました。 ところが、先日、久しぶりに再会した徳島の友人。彼は大企業を辞め、自分の会社を経営していますが、先祖代々の農地もあり、兼業農家としての顔もあるのですが、会社勤めの頃から合理的に物事を進める気持ちが強く、兼業の稲作に時間を取られるよりは、これを種籾の直まきにすれば、かかる手間は今までの10%、収穫量は80%程度に落ちても十分にペイするとのことで、直まきにしたかったのですが、最大の反対者はご両親で、キチンと田植えをし、苗が一列に整列していないとご近所の手前、ミットモナイとの反対を押し切り直まきに転向したそうです。専業のある程度の広さであれば、収穫量が大事ですが、兼業農家で他の仕事に時間を費やしたく、米作にかける時間などないとのことで直まきにして大成功だそうです。時間当たりの生産性で言えば、8倍に向上してい売るのです。 労働力が少なくなる中、手間暇かける昔の方法ではなく、手を抜けるところは手を抜いて、時間をかけないというのは大事な要素になります。

 また、土地持ちなので、太陽光発電も農地でしているのですが、これも太陽光パネルを地上から2~3mの高い場所に設置し、その下では今までのように畑作もしています。農作物も太陽の光を一杯に浴びてというのは苦手で、太陽光パネルを日傘のようにしての木洩れ日を好むものもあり、太陽光発電と農業を両立させているのは、流石、大企業での硬直した組織を嫌って脱サラで起業し、合理化を絵にかいたような農業と自分の会社を両立支えているのは見事です。農地の上に太陽光パネルを設置するにも手続きは大変であったようです。 新しい事をしようとすると周囲に波風が生じるのは仕方ない事ですが、この波風を上手く乗り切っているバイタリティーには感心します。 こういう友人のエネルギーが私にも反射して勇気づけられます。


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