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ウォーキング・デッド シーズン6 【感想】

2016-11-22 09:00:00 | 海外ドラマ


もうめちゃくちゃだ。酷い。
シリーズの中で最低の仕上がり。視聴者をナメてるのか。。。

Netflixでも「ウォーキング・デッド」のシーズン6が解禁になったため、まだ観ていなかった後半パートを観終わった。

シーズン5でリック一行が辿りついたアレクサンドリアから物語はスタート。「暴力による解決が必要」と訴えるリックは、周りから問題視されるが、案の定、外部からゾンビとカルト集団(!?)の襲撃を受ける。その結果、リックのやり方が見直され、リックがアレクサンドリアのリーダーとして受け入れられる。その後、アレクサンドリアの壁が壊され、町中に大量のゾンビが襲来。これが前半パートのクライマックスだ。

いつからだろう。登場キャラがこんなにバカになってしまったのは。。。
「そんなことしたら襲われんだろ?」という当たり前の行動をあえてしたがる。その結果、危険に晒されて、キャラクターたちが大慌てする。脚本家は「スリル」の言葉の意味を理解しているのだろうか。もしくは、逆に笑いを取りにいっている可能性もある。神経を疑うような展開が生死を分ける局面で続いていく。最終的には、リックがブチ切れて、なりふり構わずゾンビを殴打しまくるという展開に(爆笑)。それができるんだったら、最初からそうすればいいじゃないか。シーズンを追うごとに、リックが馬鹿になっているのは気のせい!?。

この一件が収まり、アレクサンドリアに平穏が戻る。後半パートではリックたちの一行が、また新たなコミュニティと出会うことで話が展開していく(このパターンは無限ループ)。「ヒルトップ」という場所に住む人たちで、アレクサンドリアの町民たちと同じ温厚な人たちだ。食糧不足に悩んでいたリックたちは、彼らと取引をする。その内容が「鬼退治」である。ヒルトップの人たちを困らせている悪い奴らを、リックたちが変わりに懲らしめるというものだ。彼らを殺さなければアレクサンドリアにも脅威が及ぶという、理解できない大義を持ち出し、彼らを皆殺しにする作戦が決行される。このエピソードが本当に見苦しい。モーガンのセリフのとおり「彼らを殺さなければならない理由」はなく、無理やりスリルを生み出しているのがよくわかる。そして、殺しの正当性のないリックたちは、敵のアジトに潜入し、寝ている無防備な人たちを次々と殺していく。全くの卑怯者だ。まともだったグレンすらも手を貸していく有様だ。グレンが殺した相手が飾っていて写真が映し出され、さも「殺されて当然の相手」と言っているかのよう。何だソレ?、脚本、下手クソか。何でもアリかよ。彼らの罪は消えませんから。

迷走が甚だしい。
シーズン3までの濃密な人間ドラマはどこに行ってしまったかのか。リックとミショーンが男女の関係になるとか、エイブラハムの三角関係とか、タラとデニースの同性愛とか、どれもこれも腑に落ちない。落ち着いた環境に身を置いたことで恋愛する余裕が出てきたともとれるが、安易に人を結びつけている。このシリーズで初めて、どのキャラクターにも感情移入ができなかった。

シーズン7へ引っ張るため、最終話で一気にギアチェンジして加速する。リックたちがこれまで経験したことのない恐怖が待ち受けている。リックたちのこれまでの「愚行」は、この結末への伏線とも受け取れる。ところが、そこで待ち受ける「救世主」が少しおかしい。さっさと殺ればよいのに、いつまでもゴタクを並べて、焦らしに焦らしまくる(笑)。せっかくの緊迫のシーンが台ナシになる。ラストカットでようやく「衝撃」が待ち受ける。

すでにシーズン7は、FOXだけでなく、huluでも現在放送中である。シーズン7を見ている会社の同僚に、さっそくシーズン6のラストで殺された相手についてネタばらしをしてもらった。かなりの驚き。その展開を巡り、ネット上では炎上しているとのこと。登場キャラを殺すことで視聴者を引きつける手法は、もうやめたほうが良いと思われる。

あと気になったのが、女性と情事に至り、映し出されるリックとエイブラハムの上半身の裸だ。2人とも豊富にあった胸毛を綺麗に剃っている。海外視聴者を意識してのことだろうか。もはや人気はグローバルレベル。視聴者に媚びるのは結構だが、その人気に胡坐をかいて、脚本作りを疎かにするのはやめてほしい。

【40点】

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