朝食から戻ると、キャプテンズサークルから招待状が届いていました。
翌日フォーマルナイトの前に催されるキャプテン主催のパーティーです。
リピーターだけの特典です。
まあ、ちょっと嬉しいかも。
今日は最終観光日、其隆です。
ここから台北へ行くか、九分へ行くかが普通の様です。
台北ならば、やはり故宮博物館へ行くことになるでしょう。
船内で臨時相談コーナーを設けていたJTBのお姉様によると、台北の故宮博物館は
大陸からの中国人客で、激混みの状態だとか。
入館するのにもかなり待つ覚悟が必要なようで、それならと、九分にしました。
其隆から九分まではバスが出ていますが、本数が少なく混んでいるので、
行きはタクシー、帰りは逆に、タクシーがなかなかつかまらないので、
バスがいいでしょうとのことでした。
九分までは、タクシーで500元約2000円です。
先に明示されるので安心です。
花蓮でご一緒したカップルと相乗りしました。
30分か40分くらいで到着です。
なかなか良い景色です。
こういう狭くて急な石段が続き、両側には小さなお店が隙間なく並んでいます。
お茶屋さんがたくさんあります。
でも、結構高いんですよ。
私たちはパスです。
夜になって、赤いランタンに火が入ったら雰囲気は一変するでしょうね~。
一挙に幻想的なムードに満たされるんじゃないかと思います。
今度は、是非夜に来たいと思います。
そろそろ帰ろうかとバス停を探して階段を降りて行くと、
目の前にタクシーが客待ちをしているじゃありませんか。
滅多につかまらないと聞いていたのに、これはラッキーなのかしら?
バスのつもりだったのに、これ幸いと乗ってしまいました。
根性なしです。
タクシーには、其隆の街のほぼ中心で下ろしてもらいました。
見るとは黄色いランタンがいっぱいです。
夜になったら綺麗でしょうね。
やっぱり夜よね~~、残念だわ。
商店街にあるお寺、やはり華麗です。
お腹が空いたのですが、小籠包のお店は、ここでもみつかりません。
小籠包は諦めて、通りすがりに、店内にお客さんがいるお店を選んで入りました。
ここのメニューは写真入りで選びやすく助かりました。
酸辣餃 と何とか餃子
昨日のこともあって、あまり期待していなかったのですが、実に美味しかったです。
二つで約400円、お安いですよね~。
あと一品か二品何か頼めば良かったわ。
でも、量はこれで十分でした。
お勘定の時、愛想のない店主の女性に、
「ヘンハオチー(很好吃)」と言ってみました。
「とても美味しい」という意味ですが、それを聞いて
不愛想な店主がたちまち笑顔になりました。
「アリガトアリガト」と、手を振って見送ってくれました。
知っている言葉は使って見るものです。
あ、でも、ほんとうに美味しくなければ、言う気になりませんけどね。
私が知っている中国語は、このほかには、
ツーソーザイナァ?( 厕所在哪? )おトイレはどこですか?
これも、マクドナルドで使いました。
それから、タイグイラ!(大貴了)お値段が高いわ!
買い物をしなかったので使いませんでした。
ほんの少しの言葉でも使ってみると、楽しいですよね。
この後少し町歩きをして、マクドナルドでコーヒーを飲んだのですが、
レジで並んでいると、日本の方ですか?と、高齢の男性に声をかけられました。
一瞬日本人旅行者かなと思ったのですが、戦時中に日本語で教育を受けた、台湾の方でした。
背筋もぴんとしてお若く見えたので、それを聞いて驚きました。
80代半ばにはなっているはずですから。
並んでいる間、少し立ち話をしたのですが、広島と札幌に身内の女性が嫁いだそうですが
「でも、もう亡くなりました」とおっしゃっていました。
「台湾で日本語を話す人はもう殆どいなくなりました」と、残念そうです。
若き日の思い出も、日本に関するものが多いのかも知れません。
好意的な気持ちが伝わってきて、私たちも嬉しかったです。
先にコーヒーを買って行かれましたが、3階建ての店内はとても混んでいて、
私たちはなかなか席が見つけられず、ご一緒できませんでした。
もう少しお話できたら良かったのですが。
これで、台湾観光は終わりです。
3日間通して、私が思ったことは、
「やっぱり台湾は夜が良いんじゃなかな~」です。
テーブルがご一緒のお嬢さん方も、「夜市に行きたかったねー」と言っていました。
こればかりは、夜に航海するクルーズの悲しさですね。