かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

形成外科のすごさ

2008年10月15日 20時56分22秒 | 臨床実習
レポートのための調べものをしていたら、巷の美容整形クリニックがうじゃうじゃヒットして若干食傷気味であったが、今日は偶然とはいっても実にそれらしいところを見ることができて、多少形成外科を見直してしまった。
今日は手術日で、教授の手術を見学のはずだったのだが、どういうわけかキャンセルになったらしく、教授の手術はなかった。どうも今週はそういう定めらしい。
おまけに、今日の定時手術は美容手術で見たかった再建手術ではなかった。奇形を治すあたりは形成外科ならではといえるだろうが、他の手術は美容そのものといった感じだった。
ところが、たまたま切断された指をつなぐ手術が緊急で入って、少しだけ見ることができたのだがこれは壮絶なものだった。マイクロサージェーリーで腱や血管や神経を丹念につないでいくのだが、用いる糸の細さもすごいものでまさに職人芸。ある意味形成外科の真骨頂ともいえるように思われた。今もきっと続いているだろうが、あれをできる人たちというのはすごい。