国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

数年後より太陽活動低下による寒冷化が進行、モンスーン弱化により東~南アジアで旱魃・飢饉・戦争の恐れ?

2007年02月10日 | 二酸化炭素による地球温暖化という大嘘
「現在の温暖化は太陽黒点の活動性の増大に一致して1970~80年ごろから始まった55年の大周期の前半に相当するものであるといえる。従って、このたびの温暖化は遅くとも2010年ごろまでにピークを迎え、その後20~30年くらいの間は寒冷化に向かうことが予想される。」「ロシアの天文学者、アブドサマトフ天体観測研究所研究員は6日、太陽活動の停滞から、6~7年後に世界の気温が次第に低下し始め、17~18世紀に続くミニ氷河期に入る可能性があると予測した。」という二つの情報はよく合致しており、もし正しいならば、寒冷化という危機が早ければ数年後には到来すると予想される。寒冷化と言っても地球の平均気温の低下幅は1度そこそこと思われるが、同時に発生するであろう降水量減少や気候帯の移動は一部地域の農業に大きな打撃を与えるだろう。大きなダメージが予測されるのは、アフリカなどの熱帯草原~疎林地域と、モンスーンアジア(特にインド亜大陸と華北)ではないかと思う。 1.サハラ砂漠の南に隣接する草原・疎林地域は熱帯収束帯と呼ばれる前線の北上で維持されているが、気候の寒冷化に伴いあまり北上しなくなると想像される。ダメージの大きい国はソマリア・エチオピア・スーダン・チャド・ニジェール・マリ・モーリタニア・セネガルあたりだろう。逆に、アルジェリア・リビア・エジプト・ヨルダン・シリア・イラクなどでは地中海性気候帯の南下により降水量が増え、農業適地となる可能性がある。 2.太陽放射の低下は、夏季におけるチベット高原の日射による加熱と、そこにふきこむ太平洋とインド洋からの水蒸気に富む大気が凝結の際に放出する潜熱の両方を低下させることで、東アジア~南アジアの夏期の降水量を減少させることになるだろう。夏期のモンスーン(季節風)に降水を依存したインド北部~パキスタンあたりと華北(黄河流域)は酷い旱魃になる可能性が高い。人口過剰問題もあり、大旱魃の際には膨大な餓死者が出たり、飢餓による内乱が発生したりする可能性がある。 . . . 本文を読む
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