サイババが帰って来るよ

Count down to the Golden age

落語の世界に愛を見たぜ

2019-04-23 04:00:58 | 日記

ポニョ:この前、五感をコントロールする話をしたけれど、サイババさんも、帰依者の結婚式に出られたとき、たくさんの人達に囲まれたんで運転手が、サイババさんが車に乗られたとたん、すぐにドアを閉めて足の指を挟まれたんや。

ポニョ:あの重いベンツのドアか?

ヨシオ:そうや。そのあと、めちゃ腫れてたんやけど、ずっとニコニコしながらあちこち行かれて、誰も長い間そのことに気がつかへんかったんやで。

ポニョ:すごい感覚のコントロールやな。

そこまでなるには、よっぽど修行しないといけないやろうな。

ヨシオ:クリシュナの信者やった女性も、ランプを手に持って炎を見てたら、その炎の中にクリシュナが見えて、それに集中してたんで手に火傷を負っていることに気がつかなかったんや。

ポニョ:人間の集中力てすごいよな。そんな芸当が出来るねんな。

自分の心(ハート)をラジオの受信機と見なしなさい。

あなたの集中力が、周波数を合わせる装置です。

自分の心が正しく周波数を合わせたとき、あなたは神を体験するでしょう。

これには、しっかりした、揺るぎない集中力が必要とされます。

27/9/92午前

ヨシオ:俺も子供の時、親父が死んでからとてもショックで、何を食べても戻すんや。

自家中毒という精神的な病になって、毎日栄養剤の入った注射をされるんやけど、ものすごい大きい注射器で針なんかも太くて長いんや。

最初は、怖いし痛いし、注射の時間が来るのがとても恐れてたんやけど、ある日、意識を違うことに集中したら痛くない事に気が付いたんや。

例えば、親父と一緒にモーターバイクに乗った時のこととか、一緒に銭湯に行った時の事とか、とにかく意識を違うことに集中してたら知らん間に注射の時間は終わってた。

ポニョ:あんた、いくつの時やったん。

ヨシオ:幼稚園行く前やったな。看護婦さんから、偉いなっていつも言われたけど、本当に全然痛くなかったんやで。

ポニョ:誰でも、意識をコントロールしたら、感覚もコントロール出来るって事やな。

ヨシオ:そういう事やな。今では、反対になってるやろ。

ほとんどの人は、肉体の欲求や欲望の方が感覚器官より上にあるやんか。

セクシーな写真が載ってる本見たら買いに行きたくなるし、アダルトサイトの宣伝見たらクリックしたくなるし、購買欲をそそる広告を見たら、買いもんに行きたくなるし。

ポニョ:美味しいもん見たら、すぐに胃の中に入れたくなるし。おいら、これだけはコントロール出來ないわ。

ヨシオ:その人が神さんにどれだけ近いかは、その人が、世俗的な欲望をどれくらい持っているか、どれくらい感覚器官をコントロール出来るかという事と、反比例の関係やねん。

ポニョ:だから、神のことを思えば思うほど、世俗的な事が、その人の中で小さく小さくなって行くんやな。それには、先ず集中力を高めやないかんな。

人への執着が増せば増すほど、神への執着は減っていきます。

世俗的な快楽の誘惑の誘いに乗れば乗るほど、神への一意専心の集中力は低下します。

あらゆる悲しみの原因はこれです。

1)世俗的な対象物に惹きつけられる事。

2)人間関係から生じる執着。

この二つです。
24/5/95

ヨシオ:それで、意識でもって感覚器官をコントロールするんや。そうすれば肉体のいろんな欲望や、欲求が湧き上がってきても知らん振りできるんや。

そのうち、それらの欲望はどっかに行ってしまう。サイババさんが、送ってくれた歯医者のインド人のサイ青年覚えてるやろ。

ポニョ:もちろんや。ボランティアでナロジンに仕事を三年間もしたんやろ。

ヨシオ:そう。昨日、手紙が来てたんやけど。子供が二人出来て、上の子はサイスクールに行ってるんやで。

ポニョ:それで、まだプタパルティに住んではるんか?

ヨシオ:そうや。あの青年もう、55歳は超えたな。時間が経つのは早いな。それで、一緒に毛布のいっぱい詰まった大きい袋一つが三十キロぐらいあるやけど、それが何万個もあるんや。

それを、一個一個肩に担いで運ぶんやけど、めちゃしんどい仕事なんや。

でも、あの青年全然平気や。なんでそんなパワーあるねんと聞いても分からん。ただ、サイババさんのこと思って小さい声でバジャン歌ってたら、一日が終わるねん。と言ってたな。

心はいつも神を思うようにしましょう。

強い集中力を常に持っているべきです。

でも、なぜあなたはこのような努力を神を得るためにしなければならないのでしょう。

それはあなたに神を求める心も無く、神への執着心も無く、神への愛も無いからです。

しかし、努力を続ければそれらを手に入れることができるでしょう。3-52 SIP



ポニョ:意識を神さんに集中したら、疲れも出ないということやな。おいらは、そんな事は出来そうにないな。

ヨシオ:そんなこと無いで。誰でも出来るで。狭い道、ややこしい道を運転してる時、隣に座ってる人が何を言っても、運転に集中してるから耳がつんぼになってるやろ。

また、新聞のスポーツ欄読んでる時、嫁さんが朝ご飯できた。と呼んでも聞こえない時あるやろ。

ポニョ:おいらなんか、しょっちゅうや。

ヨシオ:それが、集中力や。日常生活で誰でも普通にやってる事や。

ポニョも、こうして話している時、その気になって一人芝居するやろ。それって集中力なかったら出来ないことやで。

背筋を伸ばして坐ることは大事です。

九番目と十二番目の椎骨の間に生命エネルギーが宿っています。

脊椎のこの部分が損傷すると、身体が麻痺します。もし身体が、一本の柱にくくり付けられているかのように真っすぐであれば、生命エネルギーはその真っ直ぐな身体を昇って、心に強い集中力を与えることができます。

完全にまっすぐな身体は、神の力があなたの身体という神殿に入るための避雷針の伝導体のような役割を果たすのです。

そして、神の力はあなたが神へ到着するためのエネルギーを与えるのです。CWSSBJp257


ポニョ:おいら昔から、変なくせあるからな。落語家になったら良かったのにってみんなに言われるねん。落語聞くのん好きなんや。

ヨシオ:俺はあんまり落語って知らんけど、笑点は見てたな。

ポニョ:立川談志が、プロモートしてたやつやろ。あの人は天才やな。誰も真似できないわ。

特においら、「文七もっとい」ていう演目が大好きでいつ聴いても泣いてしまうんや。

ヨシオ:何や?その「文七もったいない」って。

ポニョ:違う。文七て人の名前や。実在の人やねん。元結て、「もったいない」ではなく、元結を「もっとい」て読むねんけど、髪の毛を束ねてくくる、紙を糊で固めた紐みたいなやつやねん。それを、文七という人が売ってるんや。

ヨシオ:ポニョは、よう知ってるな。そんな古い日本の文化を。ちょっと、尊敬の心が湧いてきた。

ポニョ:落語に興味のある人やったら誰でも知ってることやから、大した事は無い。でも、この文七元結は、江戸時代の庶民の人情をうまく表現してあって、とてもハートフルな演目やで。

ヨシオ:ちょっと触りだけでも紹介してくれるか。

ポニョ:博打にはまってしまって借金で首が回らなくなった腕のいい左官屋の親父を改心さそうと、金を作るために娘がわが身を吉原に売るんや。

その女郎屋の女主人は、以前その左官屋に仕事をしてもらったのでその家族のことをよく知っていて、金五十両を左官屋に一年間貸し付けるんや。

その間、娘を女郎に出さずに身の回りの世話をさし、もし一年後に返せなかったら娘を女郎に出すという条件やったんや。

左官屋は、娘のためにも心を入れ替えて、博打をやめ、しっかり働くことを決意して、五十両を持って博打場に返済に行こうとしていたら、橋から誰か身投げをしようとしていたんや。

それを止めさせて、わけを聞くとべっ甲屋の店員で、店の金を集金に行ったのは良いけど、金をすられてしまって無くしたから、責任を取って身投げするつもりやったんや。

左官屋は、一生懸命説得したけどどうしても死ぬと言って聞かないんや。

幾らぐらいの金や。と聞いたらちょうど自分が懐に持っている五十両やったんや。

それで、その金をくれてやるんや。べっ甲屋の店員、文七は左官屋がみすぼらしい着物しか着てないし、なんでこんな大金持ってるのか聞くと、娘の身売り金って分かったんや。

そんな、大事な金をもらうわけにはいけないと、言ったんだけど、左官屋は、娘は傷もんになっても生きてるが、お前が土左衛門になるのを見届けたくないと言って、金を顔にぶつけて走って行ってしまうんや。

その後、べっ甲屋に戻り金を主人に渡すのだけれど、主人はこの金をどこから工面したと聞くんや。

というのも、集金先で文七が碁を三局ほど打ったあと帰ったのはいいけれど、金を置き忘れていたので、今しがた集金先の人が届けてくれたんや。

それで、文七は事の始終を話すと、べっ甲屋の主人は礼を述べに酒樽を持って左官屋へ文七を伴って行ったんや。

左官屋は、一度人様にくれてやった金をまた受け取ったことが知れると、通りを大手を振って歩けなくなるから金の受け取りを断るんや。

でも説得されて受け取り、酒の肴にということで表に待たしてあった籠を開けると綺麗に着飾った娘が座っていたんや。

べっ甲屋の主人が見受け人になって、金を払い連れてきた。というわけや。

その後、この娘と文七が所帯を持ち,元結を売る店を分けてもらって繁盛したという話やねん。

ヨシオ:心がホッコリと暖かくなる話やな。ポニョにあってるな。あんたのパーソナリティの元は、落語の人情話にあったんや。

ポニョ:日本には、このような人情話が幾つもあって、それが今に伝えられて来てるねん。

今、中国や韓国と日本はヘイト、ヘイトでややこしい関係になりそうやけど、このストーリーも、元はと言えば、中国の民間伝承から取ってるんやで。

ヨシオ:国は違っても、住んでる人の心は一緒や。どの国の人の心を打つのは愛やもんな。

ポニョ:誰が、後ろで糸を引いて争いを起こそうとしとるのか?それによって一体誰が得をし、舞台の後ろでヘラヘラ笑っているのか。よく見極めなあかん。でないと、戦争とかになったらおいら達が一番大変になるもんな。

ヨシオ:サイババさんは、日本とコリアは双子のようなものやから、仲良くならなあかん。と言うてはった。

まもなく、全ての国々が一つになるでしょう。

全世界は一つになるでしょう。

カーストや宗教や国籍という狭い考えは消え失せ、全ての人が一つになって神聖さを体験するでしょう。

全ての人が愛の思いを深め、お互いを兄弟姉妹と考えるようになるでしょう。
21/10/07




アシュラムから追放されたアル

2019-04-22 04:00:45 | 日記
個我の「私」は、自分が限定されたものであると信じていますが、それは錯覚です。
個我の「私」は、自分を有限のものだと思っていますが、普遍なる神霊と同一です。
この気づきは、英知のひらめき、あるいは、普遍的な愛の閃光を通して、人にもたらされることができます。
これは、自分は愛そのものだったんだと気付く自己確認の行為なのです。11/70

ポニョ:このブログで何度か紹介したアルドラッガーさんが一昨年亡くなられたので、アルさんの事を記事にしてみたいと思います。

ヨシオ:そうやったな。俺もアルさんと朝飯を一緒にアシュラムのキャンティーンで頂いたことがあるけれど、頭がとても切れる人やったな。毎週日曜日の午前中、外国から来た帰依者の為に、サイババさんに指示されてEHVホールで講話されるんやけれど、いつもめちゃ面白いエピソードを紹介されるし、話術が上手いのでいつもホールに満員御礼の垂れ幕が掛かるんや。

ポニョ:あのねそのギャグはおいらの専売特許でやンス。横取りしないでくれますか。

ヨシオ:ある時、サイババさんの指令で、アルさんがアシュラムから追放されたんや。アルさんは急いで荷物をまとめなくてはいけなかったんや。そしてその日のうちにアシュラムの外に追い出されたんやで。

ヨシオ:俺がアルさんと一緒に朝飯を食っている時に、「アシュラムの中では異性同士が立ち話をしてもいけないんや」と言っておられたで。アルさんによると、ドイツから来た帰依者の若い女性がアルさんの講演を聞いて良く思わず、サイババさんに講演の内容の一部を手紙を書いて渡したんやて。それをサイババさんが読み、アルさんをアシュラムから追放したと言っておられたけれど、そんな人を密告するような手紙を読まなくてもサイババさんは全てを知っておられるやろよな。

ポニョ:もちろんやぜよ。その後、アルさんはアルさんを慕っている女性と結婚されたんやろ。知ってた?サイババさんはアルさんに結婚してはならないと何度も警告されていたんやで。アルさんはアシュラムの規律を破ったから追放されたというのが公式見解やけれど、何れにしてもサイババさんはアルさんの事を愛しているからこそ、そういう風にされたんやろな。

ヨシオ:アルさんはその後、サイババさんに会いたくてアシュラムにまた舞い戻って来たんや。でもアシュラムに足を一歩踏み入れた途端、サイババさんの命令ですぐに追い出されたんやで。多分アシュラムに三分もいなかったと思う。

ポニョ:それは電光石火やぜよ。アルさんは帰依者になる前には、大陸間弾道ミサイルの発射プログラムを作成し、支配層の秘密計画に関わっておられたんやろ。出来るだけ早くたくさんのミサイルを如何に効率良く発射するかというプログラムや。それでサイババさんに「お前はCIAに関わっている」っていつも言われたんや。アルさんはCIAに関与している事を否定されたけれど、アメリカにはいろんな秘密の組織があるから、そのうちの一つに関わっておられたんやぜよ。でないとそんな大きな国家秘密プロジェクトに関われないぜよ。だからアルさんがサイの帰依者のままでいると、サイの帰依者や組織に影響が及ぶから追放という形でアシュラムから追い出されたんかもしれないぜよ。

ヨシオ:そうかもしれんな。でもサイババさんはアルさんに、お前はConstant Integrate Awareness だ。つまり アルさんの事を「常に自分の事を、自分の内にあるアートマだと悟っている」奴だと言われたんや。サイババさんにそこまで言われるくらい霊的に高いレベルの人やったんや。

ポニョ:その頭文字を取ってCIAか。サイババさんがよく言われるジョークやぜよ。

ヨシオ:アルさんは、自分が関わって来た大陸間弾道ミサイルの発射プロジェクトについて、もしこのプログラムが発動されたら世界が破壊されるのではないかと、とても心配されていてサイババさんにその事を聞いた事があるんや。するとサイババさんは「私はもうこれ以上核弾頭が地球の上で炸裂し、人々の命を取るのを許さないと意思した。世界の事はお前が心配する事ではない。それは私の仕事だ。」と言われたんや。
今のところ、この世界はサイババさんが言われたように、もう俺たちの手に負えないぐらい大きく、奇怪な姿を取って、ダルマに反した、非正義、嘘、暴力がまかり通る悪魔が支配する世界になってしまったんや。だから今までは聖者や聖人などを地球に送って、例えて言えば普通の警官がやって来ただけで世界を正すことが出来たけれど、今のこの世界は、普通の警官や警部ぐらいのレベルが来ても正せないくらい問題が複雑になってしまっているので、この世界を創造された創造主が直接サイババさんという姿を取って世界を正されるんや。
その為に一時期、肉体を離れ、帰依者の信仰心を試しておられるけれど、一旦地球の大掃除が始まると、帰依心がぐらついているいわゆる自称帰依者などは全て、サイババさんの真の姿を大空に見て、涙を流しながら後悔し戻って来るんや。後はそのタイミングだけや。

今、世界の抱える諸問題はより奇怪な姿をとり、より大規模になってきました。
それはもはや個人的な問題でも無く、限られた地域の問題でもありません。
規模は世界的であり、すべての人類に影響を及ぼします。
人間は且つてないほど悪くなりました。
彼らは、現在まで培って来た知性と技術を、残虐な行為につかっています。
人は他の人に苦痛を与えるのを喜んでいます。
歴史の示すところによれば、過去5500年間の間に15000回の戦争が起こりました。
この戦慄すべき災いが終わりを迎えるきざしは、全く見当たりません。
目前に迫る核戦争の脅威は人類全体を滅亡さすだけの威力を持っています。
これら一切の脅威と不安の原因は何でしょうか。
それは、人の内にある獣性がはびこり、克服できていないことが原因です。
この獣性の克服に成功してはじめて、インドの国は平安と歓喜を得ることが出来るのです。VVc10

ポニョ:そうか。サイババさんは世界の事は俺に任しておけ。お前たち人間が心配する事ではないと言われたんやな。おいらもサイババという名前で神の化身が降臨された事を知った時に、これで世界が救われると思ってめちゃ嬉しかったな。その日は思わず大事にしまっていた大吟醸を持ち出して祝ったぜよ。その後、サイババさんが酒を飲んではいけないと言われた講話を読んだので、あの日が人生で酒を飲んだ最後の日になってしまったぜよ。まだ半分以上大吟醸が残っているからもったいないな。

ヨシオ:そんな三十年前の酒なんか腐ってしまって発酵してるやろ。いつまでも置いとかないで捨ててしまえや。

ポニョ:あのね、お酒って発酵させて造るんでヤンス。

全世界が破滅することはないでしょう。
しかし災害はやってきます。
もし家の一部が壊れたとすれば、その家をすべて取り壊さず、その部分だけを修理するでしょう?
そのように私もするのです。P, 109 ANDI










インタビュー特集(87)

2019-04-21 04:00:26 | 日記

別の学生が、怪我をした自分の指をスワミに見せた。スワミはお尋ねになった。

スワミ: 指をどうしたのですか?

学生:: スワミ、浴室でつぶしました。

スワミ: どうやって浴室で指をつぶすことができるのですか?

学生:: スワミ、浴室のドアに指がはさまったのです。

スワミ: ああ!! 不注意! 不注意!

スワミは手を揺らしてヴィブーティを物質化し、その学生を祝福なさった。別の学生に目 を留めて、

スワミ: どうしてそんなヒマシ油を飲んだような顔をしているのかね?(その学生は 答えなかった。その学生を教師に示して)
彼は何の形をしていますか? (教 師から返答はなかった)(手で卵の形を作って見せて)卵! 卵! 卵!

そう言うと、スワミはその学生の頬をポンポンと叩かれた。スワミが叩くと学生の顔に ヴィブーティの印が現れ、スワミはその直後にその学生にヴィブーティを物質化なさった。 ヴィブーティの印を見て、スワミは学生の顔をぬぐって、おっしゃった。

スワミ: 運動しなさい。(そうすれば)もっと背が伸びます。

6月25日

スワミは MBA の教職員の何人かに話をなさっていた。

スワミ: あなたは安定した心を持たなければいけません。

教師: 神性を認識すると、安定した心は持てなくなりますか?

スワミ: 神性を認識すると、あなたは至福になります。至福になると、心といったも のはなくなります。

小さな少年が上体を曲げてスワミに手紙を手渡そうとしていると、スワミは即座に懸念を 表して、その生徒に注意した。

スワミ: ゆっくり、ゆっくり。(スワミは手紙を受け取って尋ねた)何年生? 生徒: 9年生です。

スワミ: 9年生? 君は何歳ですか?

学生: 14です、スワミ。

スワミ: 21?

学生: いいえ、14です。

スワミはサイ クルワント ホールの正面にあるハヌマーン像近くの建設工事を見に出て いかれた。一人の学生がひざまずいてスワミに小さな手紙を見せた。

学生: スワミ、盲腸に問題があって、お腹が痛むのです。

スワミ: お医者さんに言いましたか? (学生から返事はなかった)お医者さんのと ころに行って、(盲腸を)切って捨てるようにと言いなさい。


6月26日

スワミはインタビュールームから出るとすぐにダルシャンをお与えになった。スワミは バースデー ボーイズ〔今日が誕生日の男子たち〕のところに行って、彼らを祝福なさっ た。ダルシャンを与えて戻ってくる途中、スワミはお菓子を配るために5~6人の学生をお呼びになった。

スワミ: このお菓子をイーシュワランマ スクール〔プッタパルティ村にある公立の 女子中高等学校(当時)〕の女生徒たちに配りなさい。

学生: はい、スワミ!

スワミはとてもいたずらそうに、どうやって女生徒たちにお菓子を配るのかとその学生に お尋ねになった。(マンディールのしきたりでは、女性には女性が配り、男性には男性が 配ることになっているため。)その後、何人かの学生が呼ばれて、学生とゲスト全員にマ ンゴーを配るようにと言われた。マンゴーが配られている間、スワミは学生たちの間を歩 いて、学生たちと共に時を過ごされた。スワミは、小柄で小太りの青年の近くにマンゴー がいっぱいに入ったバスケットが置かれているのに目を留められた。

スワミ: そのマンゴーは全部、君のためのものですか?

学生: いいえ、スワミ。(それから、その学生は自分のマンゴーをスワミにお見せした。たまたま、そのマンゴーは大きなマンゴーだった。)

スワミ: 君のサイズ! 君の大きさ! 君の大きさ!

それから、スワミは V.・K.・ナラシンハン氏のところに行って、マンゴーを受け取ったか どうかお尋ねになった。
スワミ: マンゴーは受け取りましたか?

VKN: はい、スワミ。(氏は即座に自分のマンゴーをスワミに見せた。)

スワミ: ずいぶん大きなマンゴーを受け取りましたね。あなたはそのマンゴーを何と 呼びますか? これはバインガナパッリ マンゴー〔アーンドラ プラデー シュ州でよく採れるジューシーで大型のマンゴー〕ですよ。

一人の学生がスワミに手紙をお見せしていた。スワミはその学生の手が震えていることに 目を留められた。スワミは学生の手から手紙を取り、おっしゃった。

スワミ: 見なさい、私は72歳ですが、手は震えていませんよ。それは私の中に3つ の P があるからです。それは、Purity〔清らかさ〕、Patience〔根気〕、 Perseverance〔忍耐力〕です。ところが、あなたの中にあるのは、Pollution
〔汚染〕、Pollution〔汚染〕、Pollution〔汚染〕です。(別の小太りの学生に 目が留まり)細さを維持するには、ビーツや人参や芋など、根菜類を食べな いことです。私はこうしたものはどれも食べません。だから私の体重はいつ も108ポンド〔約49キロ〕を維持しているのです。毎日、私はダルシャ ンの前後に一杯の冷たい水を飲みます。これは健康に良いのです。食事の時 には、私はラーギ サンカティ〔四国稗の粥〕だけを食べます。甘い物やお 菓子や果物はあまり好きではありません。私はチョコレートの味もビスケッ トの味も知りません。

バジャン ホールに行く時、スワミは病院から多くの医師が急いでやって来るのに目を留 められた。スワミは、その医師たちのためにマンゴーを持ってくるようにと、一人の学生 を送られた。


6月27日

インタビュールームから出てくると、すぐにスワミはベランダのガネーシャ像のところに お上がりになり、プールナチャンドラ講堂からマンゴーを取って来させるために何人かの 学生を呼んだ。
今日は、アーンドラ プラデーシュ州のさまざまな地域から役200人の 女子学生がダルシャンを受けに来ていた。彼女たちは皆、ハイデラバードで行われた特別 夏期講習プログラムに参加した学生たちで、夏期講習の終わりに全員でプラシャーンティ ニラヤムに来たのだ。スワミはその女子学生たちに、パーダ ナマスカール〔御足に触れ る礼拝〕と、プラサードとしてのヴィブーティ〔神の恩寵としての神聖灰〕、そしてマン ゴーもお与えになった。
インタビューの後、スワミはいくつかのバスケットの中にまだマンゴーが残っているのに目を留められた。スワミは何人かの医師に合図なさり、そのマンゴーを医者とゲスト全員 に配るよう求めた。配り終わると、医師の一人が自分用にマンゴーを一つ取り、それから 残ったマンゴーを元の所に戻した。それに気づいたスワミはこう注意なさった。

スワミ: 利己的、利己的。青年たちにマンゴーを配りなさい。

その医師はすばやくマンゴーをまた取りにいって、学生たちに配りはじめた。医師がマン ゴーを運んでいる時、スワミはその医師を見て、いたずらっぽくおっしゃった。

スワミ: 大きなお腹、大きなお腹、何か仕事をしなさい、何か仕事をしなさい。(ある学生に向かって)どこから来たのかね?

学生: コーリコードです、スワミ。

スワミ: ケーララ州のコーリコード。知っています。行ったことがあります。

学生: どうかケーララ州にいらしてください、スワミ。

スワミ: ええ、行きましょう。私はパールガート〔ケーララ州にある都市〕に行ったことがあります。メノン医師の家に滞在しました。

学生: はい、スワミ。

スワミ: シリーシャイラム〔プッタパルティの北のカルヌール県にある巡礼地〕には スワミの学校があります。知っていますか?

学生: はい、スワミ。私の父はその学校の校長です。

スワミ: 知っています、知っています。その学校には何人の学生がいますか?

学生: (口ごもりながら)600人から700人くらいです、スワミ。

スワミ: いいえ、900人の学生がいます。学校は男女共学ですか?

学生: はい、スワミ。

スワミ: どうしてわかる? 水牛か? 男女共学の学校はありません。男子校だけです。
Students With Sai: Conversations 1991 to 2000 p131~p135



ババさんが死んじゃった

2019-04-20 04:00:57 | 日記
多くの人々は、私の言葉を重視せず軽く取っています。
これは正しいことではありません。
私が話すことは、例え私が軽い調子で話し、冗談として話したとしても、全て真理であり真理のみなのです。
しかし、人々はそのことに気付いていません。
肉体的にスワミの近くにいる人でさえも、このことを正確には理解していません。
その結果しばしばスワミの言うことを無視しています。8/08

ポニョ:今日は、少しだけヴェンタカタギリの王宮にババが滞在された時の奇跡の話をします。

ヨシオ:いろいろあるから、どれを選ぶのか迷ったやろ。

ポニョ:でもメインは、王様のお母さんが壁から抜け出した話で、それはもう紹介したから…。余り欲張るとキリが無いから、二つぐらいに絞ろうかな。この宮殿の近くに川があって、そこの河原に人々を連れて行かれて、チットラヴァティ川の河原でやられたように、いろんな物を砂の中から物質化された話から入ろうかな。

ヴェンカタギリの王室のためにサイババさんは、宮殿の近くの川の河原の砂にラーマの絵を描きそして、そこを掘り起こすとその絵と同じクリスタルで出来た神像が砂の中から出て来たのです。
また。金属製のガネーシャ神像も物質化して与えました。そしてこの神像は少しずつ重さが増えて来ていて、それは今日まで変わらなく続いているのです。

ポニョ:また、宮殿に続く廊下の途中でババがトランス状態になられてヴィブティが吹き出した話も確かあんたがしてくれたんやったな。

ヨシオ:そうやったな。ババがヴェンタカタギリの宮殿でバジャンの帰り、御自分の部屋に戻られる時に廊下の真ん中で突然体から抜けられたんや。それでババの身体を床に寝かせて様子を見てたら、突然左手が半分に裂けたんや。それを見て人々はあゝと驚いたんやけど、もっと驚いたのは血が一滴も出ずその代わりに、ピンク色のヴィブティが腕の裂け目から勢いよく吹き出してきたんや。そして、そのヴィブティの中にはダイヤモンドも混じっていて、人々は驚くやら何やらでパニックになってそのヴィブティやらダイヤモンドを容器に集めて入れていたんや。やがて、吹き出すのが止まり腕を見ると、裂け目が跡形もなく塞がっていて、ババは何事も無かった様に起き上がって部屋に戻られたんや。そして、その件については一言も話されなかったんや。ただ、そのヴィブティとダイヤモンドは人々に分け与えなさいと言われたんや。後で、容器に入っているヴィブティがどれくらいあるか秤に乗せて計ると何と、ババの体重よりも重い60kg以上もあったんや。

ポニョ:ヴィブティが吹き出た話は、宮殿に行かれた年にラマナマハリシが亡くなられたんやけれど、その時もたくさん出されたよな。

ヨシオ:そう、そう。サイババさんが25歳になられた年、1950年4月14日の出来事をヴァラドゥという帰依者の方がこう述べています。

その夜、ババと私ともう一人の帰依者と三人、部屋にいました。そして、9時ごろにサイババさんは、私たちを見られたのです。
その、ババの表情によって私たちは、ババがご自分の部屋に入りたいという事がこれまでの経験ですぐに分かりました。
それで、もう一人の帰依者と私と三人でババの部屋に入りました。そして、ドアを閉めるや否や、サイバは意識を失われて倒れられたのです。
私は、それを予期していましたから、倒れて来るババをしっかり受け止めることが出来ました。
私ともう一人の帰依者はそれぞれババの手を持って、ゆっくりと床にババの身体を寝かせようとしました。
すると、ババの身体は、私たちの手から離れて宙に浮き上がって来たのです。
ババの身体は、板のように硬くなっていました。
そして、何かをつぶやいていました。よく聞くと、「マハリシが私の蓮華の足にやって来た。」と言っておられました。(訳注:ラマナマハリシは、"Who I am ?"と問い続けて瞑想をする南インドの有名な聖者でした。)

その後、ババの右足の足の裏から、とてもいい香りのする綺麗なヴィブティが二kgも出て来て私たちの足がヴィブティで覆われてしまいました。
私は、それらのヴィブティを拾い集めていましたが、その間もババの身体は宙に浮いたままだったんです。
その後、しばらくしてからババの身体はゆっくりと降りて行きました。そしてババが元に戻られてから、私にババが身体を離れている間に何を言ったか聞かれましたので、私は「ラマナマハリシが亡くなって私の蓮華の足にたどり着いた。」と言われたと言いました。

そして、これらのヴィブティがあなたの足から吹き出して来たんですよと言うと、ババはそれらを皆に分け与えなさい。と言われました。
そして、二三日後、私は新聞でラマナマハリシがババが身体を離れられた時と同じ時に、亡くなられたことを知ったのです。それによると、亡くなられたのは八時四十七分でした。

ポニョ:さあ、それではいよいよ、ポニョが選んだババの奇跡ナンバーワンの紹介です。もうこれはどの奇跡か、賢明な読者の皆さんには容易に想像出来るでしょうね。一時期、グロ襟の反サイババキャンペーンが、嵐のようにいろんなメディアを使って吹き荒れた時期がありましたが、その時に、今から御紹介する奇跡だけはどうしても、ペテンとか目くらましとか、トリックだとか言って人々を惑わす事が出来なかったので、グロ襟から金をもらって魂を売った教授を使って、これらの驚くべき奇跡は多分、ババによる集団催眠によってもたらされたのであろう。としかコメントが出来なかったんや。それくらいインパクトがあった奇跡で、しかもそれを体験した人々が奇跡の証人として、まだこの世に健在なんや。だから、奇跡の証言はいくらでも取れるんや。最終的に奴らは今から紹介する奇跡を無視することにしたようやけれどな。

ヨシオ:真理は太陽のようなもので、常に光り輝いているんや。厚い雲が真理を覆い隠そうとしても、それは一時的で決して太陽の輝きを隠し通せるものではないんや。

ポニョ:それでは難しい事しか言わない人を横に置いておいて進めましょう。それでは第一位は?じゃじゃジャーン!そうです!ヴィジャヤさんが体験されたババの奇跡です!ということで、今、御主人や息子さんたちの家族と、バンガロールで幸せに暮らしておられるヴィジャヤ クマーリさんの登場です。

ヨシオ:確か、ヴィジャヤさんの御主人は日本生まれやったよな。日本にもゆかりのある方やな。それで、どんな奇跡の話を選んだんや?めちゃあるから選びきれないやろ。大体、この前亡くなった人々を生き返らせた話をしたけれど、ヴィジャヤさんのお父さんも何度も意識を失って亡くなられたのを生き返らせておられるやろ。本人はもう生き返る意思がなかったのに。

ポニョ:そういう死人蘇生の話はいろいろあるよな。アシュラムの歌い手のお母さんも、一度亡くなったけれど生き返らせたもんな。それにババ御自身も一度死なれて、心臓も止まり、呼吸もしていなかったので、ヴェンタカタギリの王様がババに近かった帰依者たち全員に電報を打って緊急招集をかけた話もあったよぜよ。今日は、まずその話からしよか。

実は、この話はヴェンタカタギリの王様の孫さんが話していたんや。サイラーマ ヤチェンドラという人やけど、1958年ぐらいの話やねん。ある日、王様の家族がアシュラムに滞在されていた時に、ババが部屋から暫く出て来られなかったんや。それで、ババの部屋に入って様子を見に行くと、ババは横たわっておられたんや。そっと近づくと息をされていなくて、胸に手を当てると鼓動も無かったんや。体も冷たくなっていて全く生きている兆候は無かったんや。
それで急いで誰もババの部屋に入れないように外から錠前をかけて、ババと親しいバンガロールやクッパンのヴィジャヤさんたち帰依者を呼び戻すために、その頃アシュラムから一番近くにあるアナンタプールの郵便局に、半日かけて車で駆けつけて、みんなにババが亡くなったという電報を打ちまくったんや。もちろんヴィジャヤさんはじめ、電報を受け取った全ての帰依者たちは、関を切ったように急いでやって来たんや。そして皆でババの部屋に行くと、実際亡くなられていたんやけれど、三日後ぐらいに生き返られたんや。
それで、そこにいた全ての人たちが嬉しくて大声を上げて泣いたんやて。でも、ババはその件については黙秘を通し、一言も話されなかったんや。しかし王様はあることに気付いたんや。それは、どういう訳かその事件をきっかけにインド中でババの栄光が高まったということを。ババが身体から離れておられた時に何か大きな仕事をおいら達が見えない世界でされていたんやろうな。

ヨシオ:そういう話もあったよな。今思い出した。ということは、今回結構長い間、肉体から離れて帰って来られてないけれど、霊界で再び降臨される為にたくさんの準備をされておられるんやろな。

ポニョ:人類史上、最大で最高の奇跡を準備されているから時間がかかっているんやろか?空に現れたり、山脈を持ち上げたり、何千もの身体になって現れたりされるので舞台裏では準備に大わらわやぜよ。マイクさん、もうちょっと低音を抑えてね。はい、照明さん、上の方を明るくできますか?カメラさんもアングルはいいですか?もう一台そのポジションからのカメラを増やして下さいね。では監督、全て準備が整いました。それではリハーサルを始めますよ。ではスタート!何て言ってるんやろな。

私の言葉を真剣には受け取らず、スワミは軽い調子で話をしたのだと思っています。
そして、私の言葉が真理である事を後でそれが現実となった時にようやく気付くのです。
人は未来のことを何も知らないので、私の言葉を軽く受け取ります。
けれども、私の言うことが全て本当だということが将来判明するでしょう。
そうして初めて、人は私の言葉を理解することが出来るのです。
眼の前で、私が歩き、話しているのを見、起こっている事を全て目撃しているのにもかかわらず、人々は私の言葉を理解することも、私の神聖さを認識することも出来ずにいます。
人々の多くは、私の言葉を冗談でかたづけます。8/08




ピーターの思い出

2019-04-19 04:00:54 | 日記
神はどこかよその場所にいるのではありません。
実際には、あなた自身が神なのです。
神はすべてのものの中に存在しているのです。
神は一なるものであり、あなたが神を探すすべての場所に存在しています。
神はあなたの中に、あなたと共に、あなたの上に、あなたの下にいます。
神は生と死を超えており、アートマ(真我)という姿をとってあらゆる生き物の中に宿っています。
神は子供から老人まで、すべての人に内在しています。
同一の神が、蟻にも、蚊にも、さらに、鳥や獣、動物の一切に、内在しています。
ですから、神を探しにあちこち出掛けて行って、骨を折ることはありません。
あなたがどこを見ても、神はそこにいます。
あなたが誰を見ても、神はその人の中にいます。
神は別の姿を持ちません。
すべての姿は神の姿です。22/11/10

ポニョ:以前、アシュラムの飛行場の話をしたけれど、あんたは、もう空を飛べないでしょう。

ヨシオ:ほとんど寝てばっかりやから、飛ぶなんて無理やけれど、一週間に一回ぐらいは飛行場の周りを一時間ぐらい飛んでみたいな。

ポニョ:おいらがそちらにお世話になっていた時に、飛行機に乗せてもらったけれど、急降下やクルクル回りをしたからめまいがしたぜよ。おいらは飛行機は嫌いやな。気分が悪くなる。カヌーの方が良いスポーツやぜよ。

ヨシオ:あの時は大きな雲が近づいて来たからそれを避けようとして急回転したり、急降下したんや。パイロットの免許を取った頃、一度雲の裂け目から地上に出ようとして間違えて雲の中に突っ込んでしまった事があって、周りは真っ白で何も見えなくなったんや。どれくらい前後左右に傾いているのか、さっぱり分からんかったので、人工水平線機だけを見て操縦し、しばらく経ってからようやく雲から出れたけれど、今から考えたらちょっと危険やったな。

ポニョ:オーストラリアは平地ばっかりやけれど、日本のように周りが山ばかりやったら山に激突してしまうぜよ。それは危険が危ない。

ヨシオ:それ以来、雲に突入しないように十分気をつけて操縦してるんや。でもどうしても雲に突入しないといけない状況もあるけどな。パースに飛行している時に、西の方から大きな雨雲が前方百キロぐらいのところを通過しようとしていたので、雨雲が目の前を通過する前に雨雲の前を横切ってしまおうと思い、加速したんやけれど雨雲って見かけより結構速いんや。それでどんどん雨雲を避けるために東寄りのコースを取っていたんやけれど、とうとう追いつかれて雨雲の中に入ってしまった事があったな。それで元のコースに戻ってようやく抜け出せたけれど、オリジナルのコースより八十キロも逸れてしまったんや。雲の中は暴風雨やし、あの時はラッキーやったな。あとでベテランパイロットの人たちとその話しをしていたら、雨雲が前を横切ろうとしている時は、必ずその後ろを横切れと言ってたな。前を横切ろうとしても絶対に追い付かれるって。人間の心理で前を横切りたくなるけれど、絶対にしたらいけない。自分もひどい目にあったって言ってたな。みんな同じような体験をしているんやなと思った。

ポニョ:そういう失敗を重ねてベテランパイロットになっていくんやろな。「これはするな!あれもするな!危ない!危ない!」と言われて育つよりいろんな失敗が出来る、そしてその失敗を社会が許す社会の方が人間はのびのびと育つぜよ。

ヨシオ:日本の場合は人口が多いから仕方がない部分はあるけどな。でも基本的にはインドのように子育てをする時に、「お前は生まれた時から親をはじめ、人様に迷惑ばかりかけて育って来たから、お前が大きくなっても人を許せるような大人になりなさい」と言って育てる方が寛容さがあり、もっと心があったかい大人になるやろな。

ポニョ:「これをしたらいかん。あれをしたらいかん。絶対に人に迷惑を掛けるな」と躾けるより、そっちの方が大人の顔色を見て育つ子供にはならないやろな。自分が人に迷惑をかけた分、相手の過ちや罪を許せるような人が出て来ると思うな。そういう人たちが、たくさんいる社会の方が多分過ごしやすいぜよ。

ヨシオ:そうやろな。そのベテランパイロットもいろんなミステイクをしていて、俺にいろんな話しをしてくれたんや。エンジンが飛行中に止まった時の緊急事態の訓練を飛行訓練の時にするんやけれど、その時に実際にエンジンを止めるのではなく、アイドリングにしたまま訓練をするんや。でもその人はそれじゃ訓練にならないと言って実際にエンジンを止めて練習をするんや。それで滑走路に着陸出来そうになかったので、エンジンをかけようとしたらかからなかくて、もうちょっとで道路に着陸しそうになったとか、その人はグライダーが趣味で州のグライダーチャンピオンなんや。それでエンジンをよく止めてサーマルを拾いながら空を飛んで遊んでいる人やけれど、世界一大きな鷲が西オーストラリア州に生息していて、その鷲がエンジンを止めて飛んでいる飛行機のエンジンルームの上に着陸したので、飛行機の重心が前の方になって飛行場のバランスが狂い、大きな鷲が目の前にいるので全く視界が効かず、死にそうになったと言ってたな。

ポニョ:いくらグライダーチャンピオンやと言っても、普通、飛行機のエンジンを止めて滑空するか?グライダーと違うで。

ヨシオ:その人の飛行機の滑空比率は1/12もあって、千メートル降下するまでに十二キロも飛べるんや。エンジン無しで。

ポニョ:それってまるでグライダーやぜよ。グライダーは1/20から1/36ぐらいの滑空比率を持っているんやろ。

ヨシオ:さすが雑学博士やな。また、五千キロ離れた嫁さんの実家に行った帰りに、嵐に巻き込まれて雷に撃たれたんや。その時、周りが真っ白になり、隣に座っていた嫁さんの肩と自分の肩の間に電光スパークが飛び交って生きた心地はしなかったと言ってたな。そして近くの飛行場に緊急着陸したら、飛行機の翼や胴体の表面が一面に真っ白い粉で覆われていて、多分グラスファイバーの表面から出て来たと言ってたな。

ポニョ:まあ、いろいろと大変な体験をしている人やな。普通、飛び立つ前に天気の状態を調べるぜよ。

ヨシオ:調べても全てがその通りに行くとは限らないんや。その人はピーターさんと言うんやけれど、普段は郵便配達人で、小さなトヨタの車で一日五百キロぐらい運転して田舎の村や農場に郵便物を配達しているんや。こちらは契約制度で入札をして仕事をもらうんや。例えば郵便配達人の場合は一年間にいくらこれだけの給料を下さいと封筒に入れて郵便局に締切日までに送れば、それらの中から一番安く見積もった人を郵便局が指名するんや。それで、ピーターは燃費の良い日本車をいつも運転していて、三回もエンジンを替えたのでもう、百万キロメートル近くも走っているんやで。トヨタはそれは記録だと言って記事にしたらしい。

ポニョ:おいらのトヨタは8万キロで廃車にしたぜよ。その10倍でっか?それはすごいな。

ヨシオ:そうやろ。俺も驚いたな。でもピーターは自動車修理工やから機械には慣れているんや。だから自分の飛行機も自分で作ったし、俺が飛行機を作りたいと知って手伝ってくれたんや。でも、元々の性格が絶対に妥協しない匠の精神を持った人で、とても難しい人なんや。俺が少しでも間違ったり失敗したりすると所構わず怒鳴ったり、叱りつけるんや。おかげで俺の高かったプライドがどんどん小さくなったけどな。

ポニョ:以前紹介したけれど、おいらの上司もそんな感じやったな。おいらは別にそういう人の下で働いても平気やったけれど、あんたはプライドが高いから大変やったやろな。

ヨシオ:俺のワークショップやのに、そこから蹴り出された事もあったな。しばらくの間戻れなかったし、戻っても一言も口も聞いてくれなかったし。顔を見れば罵倒されるし、大変なキャラの持ち主やった。でもお陰でとても安全な飛行機が出来たし感謝してるんや。
ポニョ:そのピーターさんは多分サイババさんやったんやぜよ。一度もそういう仕事をした事がないあんたが、一人で飛行機を作っても、ええ加減な飛行機しか作れないから危ないぜよ。だから、サイババさんが助けて下さったんや。それにあんたのプライドもついでに低くしてやろうとして、わざとそんな堅物なキャラのピーターさんになってあんたのプライドを叩き潰されたんや。

ヨシオ:俺もそう思っているんや。半年間も朝から五時まで毎日一緒に働いていた時に、何度もサイババさんがピーターの体の中に入って俺に話しかけられていると感じたんや。俺は西オーストラリア州の片田舎に住んで、サイババさんはインド洋を挟んだ反対側の大陸におられるけれど、俺は毎日サイババさんと一緒に叱られながら、時には一緒にアイスクリームを食べながら、そして冗談や、昔の思い出話をしながら大の大人が、子供のように飛行機を作ったんや。今ではとても懐かしい良い思い出や。

ポニョ:サイババさんは、人が何かを手に入れる為に仕事するけれど、真の幸せは、それを手に入れた時ではなく、手に入れようと努力している時にあるって言われたけれど、その通りなんやな。

ヨシオ:ピーターも自分の飛行機を自分で作っている時が幸せやったので、俺の飛行機作りも喜んで手伝ってくれたんや。でも八年ほど前に、キャセイパシフィック航空のパイロットをしているピーターの息子さんが事故で下半身不随になり、ピーターの奥さんのケイさんと介護する為に、奥さんの実家があるメルボルン郊外の農場に引っ越したんや。でも先日、ピーターは心筋梗塞で亡くなったんや。偶然にも運ばれた先の病院は、俺の子供が緊急病棟で働いているロイヤルメルボルン病院やった。

ポニョ:ふーん。世の中は狭いな。ところでピーターさんは享年何才やったんや?

ヨシオ:俺より十才年上やから七十四才や。俺たちもだんだん残された時間が少なくなってきたな。

ポニョ:おいらもピーターさんみたいにポックリ死ねたらええな。でも心筋梗塞ってめちゃ痛いんやで。

ヨシオ:死んでしまったら、そんな事はどっちでもええやないか。俺は奥さんの実家のお葬式までに行けなかったので、ピーターの事を思って詩を書いて送ったんや。その日の朝、ピーターの家族が俺の夢に現れて、皆で一緒にピーターを弔ったんや。


Peter に捧げる詩

Peter. Peter. Peter. Thank you for helping me to build my Jabiru .

You scolded me since day one when we received the kit plane.

"You've bugged it up again! (お前、またぶっ壊してるやないか!)We're not building a model plane! We're building a real plane! You bug it up you fix it. This is a golden rule. OK?"

But you always fixed it. Because you didn't like how I fixed it.

You smoked at least dozen a day.

And asked me, "Please don't tell Kay about it. Once I smoke so much she will kill me ."

The Jabiru took us six months to complete . We spent nearly every day together.

The first day it was completed, we taxied around the Narrogin Airport strip in the new bird . Your face was glowing. You seemed so proud of what we had created .

You showed off the Jabiru to the gliding club people while taxing up and down in front of their club house.

And said to them, "This is a first four seater Jabiru in the state. What a nice plane isn't it?"

I asked you how you won Kay's hand, for Kay is a beautiful and popular woman.

You said, "I made a lot of effort. She was traveling Australia with a couple of her girl friends . I fell in love the moment I saw her. When I heard that she got a job in the north, I quit my job and followed her; I settled down to the same remote Kimberley town where she was working as a nurse ."

Peter ,I know you are free now .

Enjoy flying without wings; perhaps you've got new wings in the back like a angel.

Yes! you're helping others all the time like an angel, a flying angel with smoke .


We will never forget you. Peter .... I miss you....

Deepest Sympathies to Kay, Deb, Mat and Family.

From

Yoshio

他者に奉仕をすることによって、人はただ自分のために働くことから得られるよりも多くの至福を得ることができます。
必要としている人に真心込めて何らかの奉仕をし、その結果生じる至福を体験しなさい。
大きな奉仕である必要はありません。
小さくて他の人に気づかれないようなものでも構いません。
奉仕はあなたの中にいる神、そして他の人たちの中にいる神を喜ばせるために行われなければいけません。19/11/81
https://m.youtube.com/watch?v=AKD-7MaZGjE