国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

ミサイル発射を巡る「日朝対立」と言う茶番劇

2009年04月30日 | 韓国・北朝鮮
4月5日に行われた北朝鮮の弾道ミサイル発射は日本の世論を動かし、政府は巨額の費用が必要となる早期警戒衛星の導入を検討し始めた。表面上は日本は北朝鮮と激しく対立している。しかし、北朝鮮の建国に旧帝国陸軍関係者が関与していることを考えるならば、日朝の対立は茶番劇であり、日本の早期警戒衛星導入のために北朝鮮が弾道ミサイルを発射したのだと考えられる。そして、日本の早期警戒衛星導入の真の目的は、中国の核ミサイルに対抗することである。日本政府は表向きは北朝鮮との対立を演出しつつ、裏では北朝鮮にミサイル用の精密機械や高度技術を輸出することで今回の弾道ミサイル発射を支援してきたのだと私は想像している。 今後の日本は北朝鮮の軍事的脅威を根拠に宇宙でのミサイル防衛システム導入に乗り出すだろう。その中心となるのは宇宙太陽光発電衛星であり、衛星から発射されるレーザー光線が中国の弾道ミサイルを撃墜する為に使われる筈である。 中国にとっては、日本が早期警戒衛星を導入することは不利益になる。中国政府は北朝鮮のミサイル発射を抑制するため最大限の圧力をかけてきたはずであるが、それにも関わらずミサイルは発射されてしまった。北朝鮮は表向きは中国と共に共産主義国家であり中国の衛星国的立場にある。そして、中国は表向きは北朝鮮への影響力を誇っている。しかし、実際には北朝鮮政府は日本の影響下にあり、中国は影響力が無いにも関わらずあるふりをしているだけである。現在の北朝鮮は、江戸時代の琉球と同じく日支両属の立場にあり、名目上は中国の衛星国だが政治的には日本の影響下にあるのだ。江戸時代の琉球が日本との関係を中国に秘密にしていたのと同様に、現在の北朝鮮も日本との関係を中国に秘密にしている点でも両者は類似していると言える。 . . . 本文を読む
コメント (8)