国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

プーチン大統領が安倍首相に贈った絵画に込められた象徴的な意味は何か?

2016年12月20日 | ロシア・北方領土
安倍首相が贈った「プチャーチン来航図」と呼ばれる絵は、日本とロシアの政府代表が初めて対面したことを記念するものである。米国が軍艦で江戸を焼き払うとの脅迫で国交を開かせたのと対照的に、ロシアは非軍事的な友好的手段で国交を結ぼうとした。自国領土の東に近接する日本が米英の半植民地になることが自国の安全保障に致命的な危機となることを理解していたからこそ、プチャーチンは遠路はるばる日本を訪問したのであった。この絵からは日本のロシアに対する深い友情が感じられる。一方、ロシアが日本に送ったのは絵画の他は豪華なサモワール(給茶器)である。茶道を始め緑茶を愛好する日本と同様にロシア人もまた紅茶を愛好する。このサモワールからは、茶という文化を日露両国が共有しているというメッセージが読み取れる。あるいは、このサモワールの豪華さはロマノフ王朝御用達の品かもしれず、ロシア皇帝に関わる何らかの隠れたメッセージがあるのかもしれない。しかし、もう一つの絵画に隠されたメッセージは難しい。この絵は世界遺産になった教会の建物の前を馬車が走っているだけの絵であるが、「プチャーチン来航図」に匹敵する重要なメッセージが隠されているはずだからだ。私の回答は、「トロイカ=三頭立ての馬車」が、日中露三カ国の西洋シーパワーに敵対する緊密な同盟を意味しているというものである。コローメンスコエの主の昇天教会については意味合いがわからないが、ひょっとすると日中露三カ国の代表が西洋シーパワーに対抗する策を練る為にこの教会か、あるいは教会の周りにある野外文化財博物館で会合を重ねた、といった由来があるのではないかと想像する。では、なぜそのようなメッセージがロシアにとって必要なのだろうか? 日中露三国同盟と西洋シーパワーの間の戦いは終わった。今後の日中露三国は共通の敵を失い、国益を求めて時に対決することもあろう。そして、日本と中国の文化的な近さ(日本の皇室は実は古代中国周王朝の末裔かもしれない)を考えると、将来の中国は北京語に代わって日本語が公用語となっていく可能性すら考えられる。その結果日中両国が一体化に向かうならば、ロシアは少ないシベリアの人口のみで日中の膨大な人口と対決する危険も出てきかねない。その危険を封じ込める唯一の方法が、日中露三国の緊密な同盟が米英を倒したという歴史を共有し語り継いでいくことなのである。 . . . 本文を読む
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「江戸時代」の後の「東京時代」はもうすぐ終わり、東京は旧名「江戸」に復する。天皇は京阪奈京に去り、「京阪奈時代」が始まる。

2016年12月13日 | 京阪奈学研都市への遷都
フランス革命から第一次大戦まで徹底的に国際金融資本に攻撃されて弱体化したオーストリアはその後一世紀かけて見事に全欧州を密かに制覇した。ヒトラーによりドイツ政府を乗っ取った後にドイツを敗北させる、更に自国オーストリアはドイツに強制的に併合された哀れな被害者であると宣伝するこの策もまた、勝利を念入りに敗北で隠す東洋的な戦略である。日本もまた、自国を米国に完膚無きまでに破壊された哀れな敗者と演出しながら、平壌の亡命政権によりベトナム戦争や米国の公民権運動、先住民権利運動、中国の核開発等を支援してきた。それにより米国は有色人種移民制限という人種差別政策を1960年代末に撤回させられ、それにより日本は事実上米国の滅亡を確定させたのだ。この日本とオーストリアの戦略の東洋性はあまりに共通している。実はナチスドイツやEU統合等の欧州政治の戦略は日本が立案してオーストリアに実行させてきたのではないかと私は最近考えている。近日中に起きる世界大恐慌は経済のみならず政治的な大転換をも含んでいる。犯罪国家米国は滅亡し恐らく内戦に突入、その後北朝鮮軍や日本軍、ロシア軍、ナチス軍などによって分割占領されるかもしれない。カルタゴと同様に英語圏新大陸諸国は消滅し、英語はフェニキア語と同様に死語となるかもしれない。日本では米軍による日本占領部隊であった自民党が消滅し、帝国陸軍の残党である民進党が政権を握って蓮舫の元で親中国政策を推進するだろう。天皇は江戸城からけいはんな学研都市に去り、東京は昔の名の江戸に戻り、江戸城には徳川将軍の当主が戻ると想像する。「東京」が首都で無くなり「江戸」に戻るという大事件が、日本の一般大衆の価値観を転換させる為に必要なのだ。ソ連崩壊後に「レニングラード」がサンクトペテルブルグに、「スターリングラード」がボルゴグラードにと旧名に復したのと同じことが起きるのだ。日本の各時代は天皇や征夷大将軍などの政権の所在により名付けられてきた。明治・大正・昭和・平成の4天皇の時代は今後まとめて「東京時代」と呼ばれることになるだろう。遅くとも皇紀2678年(西暦2018年)11月23日の大嘗祭までにこの「東京時代」は終わることになる。そして、次の時代は京阪奈学研都市地域への遷都により「京阪奈時代」と呼ばれることになるだろう。 . . . 本文を読む
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