POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
 





 ホリデーインを基点に地元の人たちが日常食べる物を食べ歩いた後は、舌が覚えているうちに自分で作ってタイ料理の研究です。キッチンのついたホテルに移動してきました。ニマンヘミン通り(Nimmanhaemin Rd)は、旧市街の西に南北に走る2kmにも満たない通りです。チェンマイ動物園に向かうほぼ南北に走るフエイカーオ通り(Huay Kaew Rd)とチェンマイ大学の前を通り南北に走るステープ通り(Suthep Rd)を結んでいます。

 このニマンヘミン通りにキッチンのついたホテルを見つけました。ここでは10日間の滞在です。ホテルから徒歩で5分程度のところに、水曜日と土曜日に開かれる“Farmers Market”があります。チェンマイ大学農学部の研究農場があり、その敷地内に屋根のついた区画があり、そこに野菜や果物、惣菜、菓子が所狭しと並べられます。数分かければすべてを見て歩けるほどの小さな市場です。



 私たちはベジタリアンではありませんが、野菜が好きなので、食卓には野菜料理が欠かせません。外食を続けると、油で処理された野菜料理を口にすることが多くなり、連日では耐えられないので、時間と手間を取られて観光する時間は減るのですが、キッチン付きのホテルに泊まって、手作りすることになります。今までも、特に長期の旅行では、キッチン付きのサービスアパートメントやコンドミニアムもホテルとともに手配してきました。



 時間に追われることなくゆっくりと生活を楽しめるのは、日本では滅多にありません。キッチン付きのサービスアパートメントなどで家族で過ごす時間は、観光よりも貴重です。



 この市場に並ぶ野菜は連日の暑さで、中にはくたっとしている物もありますが、行った他の市場の野菜と比べて、新鮮そうに見えます。値段は他の市場と同じ位だと思われます。夫が買いすぎだよという目で見ていますが、数日分の野菜を仕入れました。万能葱、空心菜、ブーケガルニ(生姜、ウコン、こぶみかんの枝、レモングラスがセットになったもの)、南瓜、小さな茄子、小松菜、紫とうもろこし、レタス、ミニトマト、人参、、、そんなものを手に入れました。

 FARM OUTLET

 この市場は、チェンマイ大学の学内施設、Multiple Cropping Centre(MCC)で週2回開催されている農産物直売所というのが正しいようで、無農薬野菜を生産・販売する農家が野菜を持ち寄って来ているようです。農薬による野菜の汚染を心配する人たちが多く訪れるのでしょうか。いろいろな市場にも安全な野菜を販売する売り場があり、安全を保証するというシールが張られて、お値段が高めの野菜が売られていました。

(注) 1969年に開始された「ロイヤルプロジェクト(Royal Project)」(1992年からロイヤルプロジェクト財団が運営)は、安全な(低農薬・無農薬)野菜の供給とともに、山岳地域に住む少数民族の生活向上を支援することを目的としています。生産者に農地貸与、資材供与、技術指導、融資斡旋などを行い、一定の品質に達した野菜や果実を買い上げ、「ドイカム(Doi Kham)」ブランドでスーパーマーケットなどを経て消費者に供給されています。(注の終わり)

 夫がココナツの前で立ち止まっていたので、15バーツで氷の中に埋もれていたココナツを買い、口を開けてもらい、2人で飲みました。ココナツジュースは当たり外れのあるもの。詳しくはわかりませんが、この透明の液体は実の中で味を変化させていっているようです。タイミングのいいときに採取されたものは上質の味がするのでしょう。ここの市場で飲んだ物はノンホイ市場で飲んだ物よりおいしかった。



 ココナツジュースは通常はビニールの袋に入れて売られています。ココナツの実を左手の上の乗せ、右手に持ったナタで器用に口を開けていきます。ココナツジュースをビニールの袋に移し、スプーンで実の内側の壁に白くついた「ココナツミルク」を削ぎ落とし、これも袋に加え、でき上がりです。私たちは、口の開いたココナツの実に2本のストローを挿し、その場でいただきました。

 恋人時代、喫茶店で1つの飲み物にストローを2つ挿し、顔を寄せ合って飲んだ記憶はありません。朴念仁の夫は「ん!おいしい」と言っただけで、買った野菜の入ったビニール袋をいくつも重そうに右手に提げて、腰を掛けられる場所を探しに、その場を去っていきます。お抱え運転手をさせられるよりもまだましなのさ、と思っているのかも知れません。ココナツミルクを削ぎ落として夫の口に運んだスプーンと2本のストローのささったココナツが私の手の上に残りました。

 微笑み

 微笑み

 タイは「微笑みの国」と言われます。野菜を持って写真におさまってくれるように頼んだところ、微笑み一杯で応じてくれました。

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