POWERFUL MOMが行く!
多忙な中でも,美味しい物を食べ歩き,料理を工夫し,旅行を楽しむ私の日常を綴ります。
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燃油サーチャージの値上げの前に航空券の駆け込み予約をしました。
イタリア旅行
/
2009年10月02日 14時04分32秒
航空運賃などのサービス料金は、諸経費に利益を上乗せして決定されます。航空会社によっては、政府から資金援助をされている場合もあり、上乗せ分の利益が圧縮されていることもあるようです。観光客を呼び込んで、国として観光による安定した収入を図るために、安い航空運賃を設定させているわけです。旅行業者から聞いた話では、他の情報で真偽を確認したわけではないのですが、香港を拠点とする「キャセイパシフィック航空」は、香港の観光振興のために、他の航空会社より価格設定が安いのだそうです。
このようにして決定される航空運賃ですが、戦争や中東の政情不安などによる原油価格の高騰により、諸経費の大きな部分を占める「燃油価格」は上昇するようになります。中東の政情不安が落ち着きをみせても、今度は、景気回復の足どりが不透明なために、投資マネーが株式や債券から「商品相場」へ流れを移すことで、リーマン・ショックで大きく下げた「原油価格」も上昇するようになってきています。
航空会社では、燃油価格の変動に合わせて、航空運賃を設定し直すということを避けて、航空運賃は一定の燃油価格で算出し、それ以上の燃油価格上昇分は利用者の目に見える形の「燃油特別付加運賃」として、航空運賃とは別に徴収する「燃油サーチャージ」方式の導入を2001年から行いました(1997年にIATA(国際航空運送協会)が認可)。
燃油サーチャージは、直近3か月のシンガポール・ケロシン市況(=航空燃料相場)の平均額を基準に航空会社ごとに価格表を設定し、四半期ごとに改訂(アジア地域ではシンガポールですが、北米地域ではガルフコースト、ヨーロッパではロッテルダムの市場価格)。発券開始月の1.5カ月前に、各社ごとに新料金を発表しています。燃油サーチャージは、航空各社の体力や搭乗率によって差が出ます。大幅リストラや原油先物などの経営努力によって、低めに抑えている航空会社もあれば、利益確保のため必要以上に高く取る航空会社もあります(経営努力を怠ればやがて客離れというしっぺ返しがあるのですが)。
2009年7~9月発券分については、指標となるシンガポールケロシン市況価格の3か月平均が1バレル当たり55.08アメリカドルだったことから、燃油特別付加運賃を一旦廃止していた航空会社多かったのですが、8月中旬に10月から適用する「燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)」の発表があり、10~12月に発券される航空券への「燃油サーチャージ」の指標となる5~7月のシンガポールケロシン市況平均は71.41アメリカドルに高騰したため、3か月ぶりに「燃油サーチャージ」が復活することになってしまいました。
燃油サーチャージは、航空券を購入する時点(発券時)で付加されるもので、搭乗時ではありません。例えば、2010年3月の航空券を購入する場合でも、9月中に発券してもらえば、燃油サーチャージはかからないことになります(ただし、ツアー料金は9月に申し込んでも一般的にはツアー会社が航空券を購入するのは旅行の催行の間際ですから、その時点の燃油サーチャージが追加請求されることになります)。
KLMオランダ航空に電話をして、10~12月発券分のイタリア行きの航空券の燃油サーチャージを尋ねてみました。それは、7,000円とのこと。比較的良心的だと思うのですが、それでも9月発券と比べて、3人ですと、往復で14,000円×3人分で、42,000円の費用増加になります。新型インフルエンザの世界的大流行で、イタリア行きになかなかOKを出さない夫に強硬に主張することにしました。
私「インフルエンザワクチンの供給にめどがついたんでしょ。」
夫「そうだね。」
「だったら、イタリアへ行ってもいいでしょ。」
「反対する理由もなくなってはいるんだけれどね。」
「どうして?」
「厚生労働省が準備できるというワクチンの本数だけれどもね、接種希望者がそれほど多くないんだ。ワクチン禍を恐れているなどで60%ほどだそうだよ。」
「そうするとどうなの。」
「非ハイリスク群にもあまり待たずにワクチンが回ってくるということだよ。」
「そうなの。」
「ゼロリスクという薬がないように、ゼロリスクというワクチンもないのさ。」
「それを覚悟すればいいということね。」
「そうだよ。」
意外とあっさりとOKが出てしまいました。最近、新型インフルエンザをカテゴリーにするブログの更新頻度が低くなってきているのには、そんな理由があったのかも知れません。私を説得するかのように新型インフルエンザのリスクを説いて、ブログを頻繁に更新していたのが、その必要性がなくなったということなのでしょう。
そこで、航空券の予約を9月30日に駆け込みで実施しました。ネット予約をするつもりだったのですが、往路「ローマ」に帰路「ミラノ」からという場合の入力方法が分からなくて「
KLMオランダ航空
」に電話をしてみると、その場合はネット予約はできず、電話のみの予約になるとのこと(WEB割引「3,000円引き」の適用がなく、残念!)。
WEB割引なら3,000円引き!
KLMホームページからのご予約なら3,000円お得!2010年3月31日までのご予約が可能です。オンライン予約では、システムが空席状況をチェックし、その時点で予約可能な最もお安い運賃を表示するので、最もお得な航空券の検索が簡単です。 空席状況によりご利用いただける予約クラス・運賃が異なります。また、航空券発券の際には、航空運賃に加え、燃油サーチャージ、諸税を申し受けます。
今回の電話に出たオペレータの方は、優秀だったようで、私の欲しい情報を的確に教えてくれました。新型インフルエンザのリスクなどを考えると発券後も旅程の変更ができ、キャンセルも可能で手数料の少ないものがよいということになります。夫はリスク管理にはうるさく、「リスクを恐れて何もしないのは好まないけれども、リスクを知ろうとせずに行動するのはもっとダメ。リスクを知って最小にするよう管理しながら、積極的に行動するのがベスト。」と言います。リスク管理に8,000円×2.75の追加には、夫に何の異論もありません。Vクラスが最安値なのですが、リスク管理でQクラスということになりました。
利用する航空会社でヨーロッパ線は大きな価格の差が出ます。アジア系、ルフトハンザ、アリタリア、エアフランスなどすべて検索してみましたが、ネット予約で3月に一番安くヨーロッパに行けるのは、KLMオランダ航空でした。ヨーロッパ線は、2月までは各社とも、冬季運賃で割安なものを出しているのですが、3月からは、8万円を超える運賃が多くなるようでした。これにさらに、入出国税と燃油サーチャージなどで1人おおよそ2万円以上追加でかかることになります。
行きと帰りの便はおさえました。さあ、いよいよ本気でイタリア旅行の準備です。ローマ、フィレンツェ、ベネツィア、ミラノでの食べ歩きを楽しみにして、しっかり働くわよ。アジア旅行のように安くて美味しいものはなさそうで、美味しいものを食べるにはそれなりにお金をかけなくてはダメそうだから、お金を貯めなくちゃね。
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