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タイの北部、バンコクから飛行機で70分ほどのところにタイ北部最大(人口約25万人)の都市「チェンマイ(チエンマイ、チアンマイ、“เชียงใหม่”、Chiang Mai、中国語表記「清邁」)」があります。そのチェンマイを中心にいま「パンダ・フィーバー」が起こっています。チェンマイ動物園には、10年間の期限付きで中国から貸与されている2頭のジャイアント・パンダ(大熊猫)、雄の「チュアンチュアン、創創、“ช่วงช่วง”、Chuang Chuang」、雌の「リンフイ、リンホイ、林惠、“หลินฮุ่ย”、Lin Hui」がいます。
動物園は2頭の子作りを促すため、いろいろと努力をしましたが、努力は実を結ばず、昨年からは人工授精に切り替えていました。ところが、妊娠を確認できないでいるうちに、赤ちゃんが5月27日に誕生。飼育員は「リンフイ」が赤ちゃんを抱いているのを見て初めて気づいたといいます。性別は中国人の専門家が鑑定して、「雌」とのこと。
この赤ちゃんパンダ(パンダー・ノーイ、“แพนด้าน้อย”、Paendaa Nawy)に名前をつける投票が6月19日からが始まっています。1枚5バーツ(1バーツ=約3円)の記念絵葉書を購入し、候補に挙がっている
1.“ขวัญไทย” (クワンタイ、タイの愛すべき人、Kwan Thai (Thai Darling))
2.“หลินปิง” (リンピン、「林冰」(「林濱」の含意)、「ピン(濱)」はチェンマイ市内を流れる「ピン川(濱河)」の意味)、Lin Ping (a forest of ice、or Mother's name plus a Chiang Mai river's name))
3.“ไทจีน” (タイジーン、タイチーン、タイと中国、Thai Jeen (Sino-Thai))
4.“หญิงหญิง” (インイン、ジンジン、「盈盈」=豊か、Yingying (Complete and fertile))
という4つの名前から1つを選び、投函します。最多得票した名前が赤ちゃんパンダの名前となり、最多得票した名前に投票した人には抽選で現金100万バーツ(約300万円)、自動車、パンダの故郷である中国四川省成都行きのパッケージツアーなどが当たります。8月5日に締め切られ、当選発表は8月10日(the contest's deadline was set on August 5 and the awards ceremony on August 10)。
タイ郵便会社によると、投票用の記念絵葉書は、3,000万枚印刷され、そのうち2,100万枚がすでに売れ、600万通が「リンピン」に投票され、それに「クワンタイ」が続いていると言います。(Thailand Post reported that 21 million out of the 30 million special postcards printed were sold so far and that out of them six million voted for "Lin Ping" as the most popular name followed by "Kwan Thai".)(July 23, 2009、THE NATION)
しかし、パンダに関する中国政府との契約に基づくと、今回の赤ちゃん誕生によってタイ政府は中国政府に対し15万ドル支払わねばならないし、赤ちゃんが2歳になると、赤ちゃんを中国に返さなくてはならないのだそうです。期限の延長をタイは望んでいるようですが、タイ中の友好のために貸与されたパンダが両国の軋轢を生まないようにしてもらいたいものです。
チェンマイ動物園では、7月18日にパンダ観察エリアでスノードーム(パンダの故郷の環境を再現し、室温を-5℃に保ち、中国風の家屋、万里の長城を模した通路、滑り台などがある。人工降雪装置を備えた施設で、総工費は、6,000万バーツ(約1億8,000万円))がオープン。入場券が完売するほどの人気を博しています。スノードームは1日12回の入れ替え制で、1回あたりの定員は50人、時間は約20分間となっています。入場券は大人が150バーツ、子供が100バーツ。初日は関心の高さからか入場券が12回すべて午前中に売り切れたそうです。 (The Chiang Mai Zoo opened its snow dome for the first day yesterday, and all its 12 sessions were fully booked. The new attraction, housed in the panda-observation area, was fully ready to welcome visitors, with each session accommodating 50 people, Snow Dome project manager Pongsit Sittiwang said. Interest among the public was so great that tickets - priced at Bt150 for adults and Bt100 for children - for the first session (9.45am-10.20am) until the 12th session (5.25pm-6pm) were sold out in the morning.)(July 19, 2009、THE NATION)
チェンマイ動物園のすぐ近くにチェンマイ大学があります。そこの医学部の57歳の医師がインフルエンザA(いわゆる「新型インフルエンザ」)で亡くなりました。医療関係者から初めて死者が出ました。この医師は患者からインフルエンザに感染したのではないかと疑われています。(A 57-year-old physician at Chiang Mai University's Faculty of Medicine succumbed to the flu, becoming the first victim in the healthcare industry, provincial health chief Dr Wattana Kanjanakamonsaid. Wattana suspected that the unnamed doctor might have caught the infection from a patient.)(July 30, 2009 、THE NATION)
来月、政府は、インフルエンザAの流行を抑えるために、抗ウイルス剤の2,000万錠の生産を始めます。タミフル(オセルタミビル)の備蓄を1,500万から5,500万の服用分に拡大させることを先週決定していました。(Next month, the Government Pharmaceutical Organisation (GPO) will start producing 20 million tablets of the antiviral to help fight the outbreak, and decided last week to increase its stock of oseltamivir from 15 million to 55 million doses. )
市街地には24時間以内、農村地帯には48時間以内で抗ウイルス剤を届けられるようにし、チェンマイ、ウドンタニ、ハチャイの地方事務所には18の県にすぐ配布できるように5万錠のタミフルを常備するといいます。(GPO director Dr Vithit Attavijjakul said it would take no more than 24 hours to deliver the drug in urban areas and 48 hours for rural areas. GPO is also reserving 50,000 oseltamivir tablets for its regional offices in Chiang Mai, Udon Thani and Hat Yai to distribute to 18 provinces. )
(この項 健人のパパ)
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