POWERFUL MOMが行く!
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 タイ文字の子音字は、低・中・高と3つに分類されます。この分類は例えば1族・2族・3族と分けてもよく、「高・中・低」に特に意味はないようです。しかし、この分類は声調に関係するので覚えなくてはならないのです。

 3分類は発音に関係するようで、気音を伴わない破裂音はすべて「中子音字(中類字)」に分類されます。“p,b,t,d,c,k,?(正しくは下の点がないような音声記号)”に変換されるタイ文字が中子音字で、“t,d”は2種類あり、タイ文字の子音字42文字のうちの9文字(音価7種類)が属します。少ないですね。「高子音字」も少なく、10文字(音価7種類)。

 「低子音字」が最も多く、23文字ありますが、対応字(13文字、音価7種類)と単独字(10文字、音価7種類)とにさらに分類されます。「対応字」とは「高子音字」に同じ音価を持った文字があることを意味しています。タイ文字の難しいところは同じ音価を持った文字が複数あることがあること。少し整理してもらいたいですね。

 例えば、気音を伴う「無声歯茎破裂音」の“th”は6種類もあります。高子音字に1文字、低子音字に1文字あてるのは声調に関係するので納得するのですが、後の4つは外国人学習者に負担をかけるので、いらない。と言いたいのですが、私はタイ人ではないので口は出せませんね。10年以上前にタイ語の学習につまづいたのはこの文字の多さでした。

 でも、日本語も、表意文字の「漢字」は別扱いにして、音価(音節)を表す「かな」が46文字ほどもあるのですから、それよりはやや少ないタイ文字に真剣に取り組めば、身に付けられたはずでした。いまでは、記憶力もだいぶ衰えてきているので、いままで蓄えた知識と関連づけるか、体系的に整理してみるかしないと、タイ文字42文字を覚えられそうもありません。そこで、音声学に基づいて、表を作ってみました。中子音字を黒で、高子音字を赤で、低子音字は青で表してみました。実は、これだけで、タイ語の子音を表すのに十分なのです。声調の情報も(タイ語は声調言語)含んでいます。しかし、インド起源の借用語を音写するための文字もタイ文字にはあるのです。これが14文字ほどあります。緑で表した文字がそうです。



 まずは、中子音字9文字に挑戦です。中子音字は破裂音しかなく、覚えやすいと思われるからです。これで挫折するなら、もうタイ文字を覚えるのは諦めなくてはなりません。1つめは、無声両唇破裂音(無気音)の/p/です。文字は、“”。25番め、魚のp(ポー プラー)です。「ナムプラー(ナンプラー)」という魚醤(魚類などを主な原料にした液体状の調味料)はタイの調味料の代表的なものです。“น้ำปลา”とタイ文字では綴られ、น้ำ(nam)は、「水」などの液体状のものを指し、ปลา(plaa)は魚を指します(英語では、“nam pla”と綴り、長母音は綴りでは無視される)。これで文字を覚えるのもいいのですが、子音文字が多く出てきますので、日本でも同じ音である「“เป๊ปซี่”、ペプシ(コーラ)」で覚えることにしましょう。声調符号は今は無視です。pe(ぺ)p(プ)see(シー、スィー)と読むことになります。



 これで、42分の1。先は遠いなあ、、、



             (この項 健人のパパ)

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