浜松は、観光しようと思えば温泉地もありますが
今回はとにかく皆に会いたい一心で。
直前に「やっぱりどこかに泊まろう」となり、
仕事中こっそりネットでお部屋を予約。
ゆっくり話ができればいいねと町中で「グランドホテル浜松」のトリプルを。
こちらニューオータニ系の大型ホテルなのですが
とてもリーズナブルなプランがあり、後から思えば大成功でした。
さて 朝早く地元を旅立ったわたくし。
居眠りをすることもなく無事に目的地へ(笑)
少し古い表現ですが、
故郷に着く列車の中を なつかしさから走ってしまう…という話を聞いたことがあります。
イメージ的には 上野発の夜行列車みたいな感じですが。
ふるさとらしいふるさとのないわたくしでも、
今回はまさにそんな心境に。
新幹線が市内に入ったころから、心臓はばくばく
すでにドアの前にスタンバイ。
懐かしい科学館(幼稚園の遠足などでよく行った)が線路沿いに見えてくると
もうすぐに浜松駅。
人ごみをかき分けるのももどかしく 荷物を振り回し改札を目指す。
改札には、浜松在住中、姉のように、未熟なわたくしを助けてくれた友達が待っているはず。
もう見つけた後は11年分の懐かしさが一気に…。
8年間住んでいたエリアに早速。
どこにでもあるマンションの出入り口。
ここで子どもたちが自転車に乗ったり、生協の品物を取り分けたり
立ち話したり、泣きわめくアニやおつうを怒りながら引っ張って階段を上ったり。
当時住んでいたマンション周辺を散策しながら
これまた子育ての苦楽を共にした友達と合流して、
時を超えて、まさに、出会いのその瞬間から11年前が動き出す。
夕方、ホテルに着いてからも まあまあお茶でもと
日本茶一杯で延々としゃべり続ける。
「今何時?」気づくと 夜の10時。一同唖然とする。
すでに ラウンジもレストランも閉店していて
晩御飯も食べていないことに初めて気づく。
近くのコンビニに行って、わたくしはコンビニおでん初体験。
おでんのカップをもってホテルのフロントをこそこそと通り過ぎ、
酒宴開始、終了午前3時。
翌朝 海が観たいというわたくしのわがままで中田島砂丘へ。
BGMはなぜかここに来ると「異邦人」。
本当のことを言うと 最初は11年の間にそれぞれの生活も変わっているし
共通の話題もないかもしれない
話が盛り上がらなかったら、一晩つらいだろうなぁ…と
心の隅にすこぅしだけ 心配があったのです。
夜が明けてみたら やはり友達もそう思っていたようで
でも まったくの杞憂に終わったのですけれど。
寄せ来る波のごとく…
こんなに遠慮なく 時間を忘れてしゃべり続けたのは
初めてかもしれません。
そしてこれからも…
気になる話題はもちろん子どもたちのことですが
どの子もほぼ成人している今は、これからの自分や連れのこと
折り返し地点からどう走っていくか、
悩んでいるのはわたくしだけではないのだわ と励まされたりして。
浜松が大好きだった夫にも ここを見せてあげたいなぁ…。
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