東京八重洲の鍛冶橋から皇居方面へと向かう道沿い、JRの高架下を歩いている時のことです。
頭上の線路に塞がれて薄暗くなっているこの辺り、隙間から差し込む日の光が緑色の塗装を照らし、その色がとても鮮やかに映ったのです。
H鋼とトラス構造を組み合わせ、強度のためにこれでもかとリベットを打ち込まれた無骨な鉄骨の塊が、どこか味わいのある雰囲気を見せていて、不思議とイイ感じ。
街のスナップですから、撮影の基本はその場の気分が大事。
向こうの方から「こんなとこであいつは一体何撮ってんだろう…?」というような視線もあるのですが、あまり気にせずに、とにかく気持ちと共にシャッターを切るのです。