潜水服は蝶の夢を見る(原題:Le Scaphandre et le Papillon)
2007年 フランス=アメリカ
監督:ジュリアン・シュナーベル
脚本:ロナルド・ハーウッド
製作・キャスリーン・ケネディ、ジョン・キリク
製作総指揮:ジム・レムリー、ピエール・グルンステイン
出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、アンヌ・コンシニ、マックス・フォン・シドー
音楽:ポール・カンテロン
撮影:ヤヌス・カミンスキー
編集:ジュリエット・ウェルフラン
E,S,A,R,I,N,T,U,L,O,M,D,P,C,,,,,
フランス語での使用頻度順に並べられた文字を言語聴覚士が読み上げ、全身麻痺のジャン=ドゥーが辛うじて動く左目で瞬きを2回して示したい文字を伝える。一つ一つの文字を連ね、文章にしていき、やがて大変な労力の末に完成した実話本の映画化。
まず、この本の(潜水艦と蝶)を「潜水艦は蝶の夢を見る」とした日本語題が素晴らしい。
ジャン=ドゥーの言いたいであろうことを表しているし、受け手は共に蝶のように自由に飛び回って夢を追いかけることができる。
映画化にあたっても、彼の置かれた閉じ込め症候群(ロックドインシンドローム)と呼ばれる意識と記憶は正常だが全身が麻痺した意識障害に真摯に向き合っている。
「彼」の左目が捉えた画角をカメラで再現するだけでなく、情緒の面でも彼の絶望からの再起、記憶力と創造性の発揮まで寄り添い続ける。
ところどころでシニカルなシーンがあるのが、さすがフランス人。
さすがはジャン=ドゥー。
麻痺に限らず重症者になると自分を失ってしまう人が多い中で、極度の障害にあっても強い意志さえあれば自分は自分のままでいられるし、想像力の翼はどこまでも伸ばせると教えてくれる。
2007年 フランス=アメリカ
監督:ジュリアン・シュナーベル
脚本:ロナルド・ハーウッド
製作・キャスリーン・ケネディ、ジョン・キリク
製作総指揮:ジム・レムリー、ピエール・グルンステイン
出演:マチュー・アマルリック、エマニュエル・セニエ、マリ=ジョゼ・クローズ、アンヌ・コンシニ、マックス・フォン・シドー
音楽:ポール・カンテロン
撮影:ヤヌス・カミンスキー
編集:ジュリエット・ウェルフラン
E,S,A,R,I,N,T,U,L,O,M,D,P,C,,,,,
フランス語での使用頻度順に並べられた文字を言語聴覚士が読み上げ、全身麻痺のジャン=ドゥーが辛うじて動く左目で瞬きを2回して示したい文字を伝える。一つ一つの文字を連ね、文章にしていき、やがて大変な労力の末に完成した実話本の映画化。
まず、この本の(潜水艦と蝶)を「潜水艦は蝶の夢を見る」とした日本語題が素晴らしい。
ジャン=ドゥーの言いたいであろうことを表しているし、受け手は共に蝶のように自由に飛び回って夢を追いかけることができる。
映画化にあたっても、彼の置かれた閉じ込め症候群(ロックドインシンドローム)と呼ばれる意識と記憶は正常だが全身が麻痺した意識障害に真摯に向き合っている。
「彼」の左目が捉えた画角をカメラで再現するだけでなく、情緒の面でも彼の絶望からの再起、記憶力と創造性の発揮まで寄り添い続ける。
ところどころでシニカルなシーンがあるのが、さすがフランス人。
さすがはジャン=ドゥー。
麻痺に限らず重症者になると自分を失ってしまう人が多い中で、極度の障害にあっても強い意志さえあれば自分は自分のままでいられるし、想像力の翼はどこまでも伸ばせると教えてくれる。