Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

アイ・アム・キューブリック

2012年07月04日 | 2000年代 欧州
アイ・アム・キューブリック(原題:COLOUR ME KUBRICK)

2005年 イギリス=フランス
監督:ブライアン・クック
出演:ジョン・マルコヴィッチ、ジム・デヴィッドソン、ジェームズ・ドレイファス、テレンス・リグビイ、マーク・アンバース

スタンリー・キューブリック監督になりすまし、映画の次回作への出演をほのめかしては、小銭を巻き上げたり、レストランやバーでの無銭飲食をした男の話。

イギリスで実際に本当にあったはずの事件なのだけど、映画の中では「実話のような嘘」としており、あくまでもグレーゾーンにしています。『アイズ・ワイド・シャット』『シャイニング』で助監督をしたブライアン・クックが今回のメガホンをとり、『時計じかけのオレンジ』『2001年宇宙の旅』でアシスタントだったアンソニー・フレウィンが脚本だというから、すべて承知のうえなんでしょうね。

ジョン・マルコヴィッチが、スタンリー・キューブリック監督もとい詐欺師のアラン・コンウェイを演じています。
映画のストーリーとしては、もとよりネタバレで、延々と詐欺師がスタンリー・キューブリック監督を演じて、アーティストの卵や有名になりたい人をだましていく訳だから、ちょっと飽きがきます。

そこにジョン・マルコヴィッチが、どんどんと毒を足していく。
どんどんと濃密によどんでいくコップ。
溢れてしまう、溢れてしまう、でもまだ溢れない・・・。
どこまでいくのかと、末恐ろしく観賞しました。

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