Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

Caprice(カプリス)

2016年01月28日 | フランス映画祭


 オンラインで世界未公開のフランス映画を配信しているmyFFF!!!
<マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル2016> 
 http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/
 日本ではあまり知られていないのですが、わたしは一人で盛り上がっています♪♪♪


 さて、本日は「彼は秘密の女ともだち」でも好演していた女優アナイス・ドゥムースティエ出演作
長編「Caprice(カプリス)」を鑑賞。

 軽いコメディのつもりで見始めたのだけど、意外と、ずしんと来た。
 ラストは感傷的な気持ちでいっぱいになる。

 大ファンの女優とつきあっている幸運で平凡な教師でも、しつこく他の女の子(カプリス)に迫られたら
浮気しちゃうのか、なんだよ男の人って、と、はじめはムカムカしちゃったけど、これってカプリスを選ぶ
パターンも映画としてアリだよね。
 身の丈に合わない彼女より、フツーに肩を並べて歩ける女の子に惹かれていくっていうのも、よく聞く話。
 
 けれど、彼がそうしないのは「優しさ」ゆえか、「選んだ順を守る」のか。
 はたまた「打算」か「献身に報いる」か。愛ってなんだろう。悩ましい。
 

Le Repas dominical(日曜の昼食)

2016年01月24日 | フランス映画祭

わたしだけの映画祭開催中!第6回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル2016 
http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/
オンラインで20作品以上の最新フランス映画が観られます。


今日は、短編アニメーション「Le Repas dominical(日曜の昼食)」を観ました。


日曜日には、家族・親族が集って食卓を囲む。いつもの顔ぶれで、変わらないやりとり、
たいくつな時間はどこまでも続く様子をどこまでもアーティステックに描く。

このランチ会がしちめんどくさい問題って、19世紀の大衆向け小説を読んでもでてくる
憂鬱をひきおこす要因なわけで、何百年も解決しないこともあるよなあって、思います。

Henri Henri(アンリ、アンリ)

2016年01月23日 | フランス映画祭

オンライン☆フランス映画祭
第6回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル2016 
http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/
素敵な映画がいっぱい詰まってます。


カナダのケベックから特別招待作品「Henri Henri(アンリ、アンリ)」を観ました。

これ!!日本劇場公開してほしい。劇場で号泣したい。
てか、もう泣いてます!!!

誰も彼もが純真で、悲しくて、愛おしいのです。
人生って、素晴らしいなって思える。そう思えるのは、映画がもたらす効能のひとつです。

「Henri Henri」は、身寄りのないアンリが修道院で育てられ、電球交換の仕事を通して、自分と同じように
孤独に生きる人々の心に灯りを燈そうとする物語。映画館の窓口でチケットを売る盲目のエレーヌには恋した
アンリは闇の世界に生きるエレーヌに希望の光を与えようと奔走します。

アンリのまっすぐで、懸命な表情がグッときます。
サイトに載ってる雑誌評の「フォレスト・ガンプ×アメリ」は言い過ぎだと思うけど、
でもこの無垢な感じって何者!?
えっと、調べてみるとアンリを演じる俳優さんはVictor Andres Turgeon-Trelles
片仮名だとビクター・アンドレス・タージオントレスでいいのかな? トレース?かな。
日本公開作品には出ていないみたいだけど、カナダでの映画出演は4作目。
スクリーンの中だけではなく、観ている私たちの心もちゃんと照らしてくれるひと。
とても満ち足りた気分になりました。

Jeunesse des loups garous(僕のウルフガール)

2016年01月18日 | フランス映画祭

オンラインで楽しめるフランス映画祭第6回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル2016、開幕しました!!!
http://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/

幸せな1ヶ月のはじまり。よかった、今年も♪♪♪ 1年間待っただけあります。

さて、まずは短編から。「Jeunesse des loups garous(僕のウルフガール)」を鑑賞。


ウルフガールというよりは、クマ。
けっこう怖そうなクマの着ぐるみをかぶって、ドリンクを売ってまわるジュリー。
同じクマの格好の同僚セバスチャンは彼女に想いをよせている。
ジュリーの彼氏は忙しくて、なかなかメールも返してくれないらしい。

セバスチャンは、ジュリーの家に呼ばれ、ルームメイトの日本人と一緒に夕食を食べる。
「なんで日本人の男と一緒に住んでいるの?」とセブスチャンに聞かれて
ジュリーは「彼、なんにもわかってないし、家賃と光熱費払わせてる。気づいてないし・・」って!!

や、日本人て、現実的な金銭感覚あるほうだと思うけど。
映画には描かれてないけど、思うにぜっっっったい、そっちこそ下着姿でウロウロしたり、
ところかまわず着替えたりしてるでしょーーー。
家賃以上のもの差し出してますよーーー?!

もうジュリーに言いたいこと、いっぱいあるんだけど
まあ自分と感覚合う人と付き合うのがいいのかな。

いきなり文化の違いを感じた1本でした。これから1ヶ月楽しみ!



スター・ウォーズ/フォースの覚醒

2016年01月01日 | 2010年代 米
スター・ウォーズ/フォースの覚醒(原題:STAR WARS: THE FORCE AWAKENS)

2015年 アメリカ
監督:J・J・エイブラムス
製作:キャスリーン・ケネディ、J・J・エイブラムス、ブライアン・バーク
製作総指揮:トミー・ハーパー、ジェイソン・マクガトリン
脚本:ローレンス・カスダン、J・J・エイブラムス、マイケル・アーント
出演:デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、ハリソン・フォード、ピーター・メイヒュー、
アダム・ドライバー、オスカー・アイザック、キャリー・フィッシャー
撮影:ダン・ミンデル
編集:メリアン・ブランドン、メアリー・ジョー・マーキー
音楽:ジョン・ウィリアムズ
美術:リック・カーター、ダーレン・ギルフォード
衣装:マイケル・カプラン
視覚効果監修:ジョン・ノール

 あけましておめでたく、元旦からスター・ウォーズを観に行った。シリーズ7作目! 
 10年ぶりの新作公開とあって期待は高まる。が、こんなご都合主義の映画だったっけ?
というのが見始めた段階での感想。
 昨今は複雑怪奇なストーリーや設定が多いから、そっちに慣らされていたのかも。

 舞台は「ジェダイの帰還」から約30年後。銀河帝国の残党から結成された組織
「ファースト・オーダー」が宇宙に新たな脅威をもたらそうとしていた。最後のジェダイで
あったルーク・スカイウォーカーが放浪の旅に出て姿を消した今、軍事組織レジスタンスを
将軍として統括するレイア姫は暗黒面に立ち向かうために兄ルークの居場所を探していた。

 そのルークの所在を示す地図(なんで失踪した人の居場所がわかる地図があるん? 謎??)
を探し当てたポーはファースト・オーダーの襲来を受け、ドロイドのBB-8にデータを託して
砂漠に放つ。偶然BB-8を見つけた廃品回収のレイと、元々ファースト・オーダーの兵士だった
フィンは都合良く近くにあったミレニアム・ファルコンに乗り込み、敵を撃退。宇宙へ逃げ出すが、
ハン・ソロとチューバッカに捕獲される。

 ここでやっとホッとする。新顔たちのアクションは、ダイナミックに過ぎてハラハラし通しだった。
チューバッカが変わらないのはもちろん、ハン・ソロもやんちゃな感じが残っていて、2人の掛け
合いに頼もしさもある。レイア姫の貫禄にはかなわないけど。

 ハン・ソロに連れられて一行は惑星タコダナのマズ・カナタを訪ね、BB-8をレジスタンスへと
届ける助けを求めた。そこでレイは何かに呼ばれるようにして地下室に導かれ、かつてルーク・
スカイウォーカーが使用していたライトセーバーを手にする。その瞬間、自身の幼少期の記憶と
ともに様々なイメージが彼女の頭の中を駆け巡る。

 戸惑ったレイは森の中へと逃げ込み、そこへ追ってきた「新・ダースベイダー」であるカイロ・
レンによって連れ去られる。フィンは彼女を取りもどすため、レジスタンスの攻撃に加わる。
元敵方だったフィンの情報によると、ファースト・オーダーは銀河系を一挙に爆破できる宇宙兵器
を開発し、今にも砲撃段階に入ると言う。えー早く言おうよ、それ。

 次々に話が展開されるものの裏読みがすべてできるのが、いっそすがすがしい。なんといっても
最新クオリティのCGで、スターウォーズを観られるのは至福。そりゃあフォースだって修練積まず
ともサクサクでますよ、今や21世紀ですから。特殊効果も設定さえしとけばワンクリックの世の中
ですから! 
 大味感はあるものの娯楽大作として楽しめた。そして、そこで終わるんだろうなあ、と誰もが
思っていたところでエピソード7終了。

 勝手気ままな邪推だけど、ルークはジェダイ育成からは身をひいても連絡だけはとれるように
「地図」をR2-D2に伝えていたが、R2-D2がうっかりミスでデータの1部分を不明アドレスに転送
してしまい、「やばいっっ」と考えスリープ状態に入ったんじゃ・・・? R2-D2怪しいよなー。

 さておき、新ヒロインのレイには、次のエピソードまでにバッキバキに強くなっていて欲しい。