Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

アルマーニ

2010年01月28日 | 2000年代 欧州
「アルマーニ」といえば、今まで男性のスーツやコートというイメージでした。
でも映画をみると、女性服の露出が多くて・・・!! 欲しくなりますっ。のせられてる~?


☆映画
アルマーニ 原題: Giorgio Armani: A Man for All Seasons
イギリス=イタリア 2000年
監督:ジュリアン・オーザンヌ
キャスト:ジョルジョ・アルマーニ/ソフィア・ローレン/アーノルド・シュワルツェネッガー/リッキー・マーティン

世界的ファッションデザイナー ジョルジオ・アルマーニの多忙なる一年間を追ったドキュメンタリー

昼夜をとわず仕事ひとすじ。
ライトひとつにもこだわりぬき、ショーでは失敗は許されない。
モデルの歩き方にも細かく指示をだし、スカートの揺れさえも完璧。

店舗ひとつひとつを見て回り、棚やウインドーに飾るもの、
鏡の位置にまで注文をつけるアルマーニの勢力的な姿が描かれる。

そしてアルマーニの休日。
1年に一度、まるまる1ヶ月間のバカンスをとり、孤島で全く違う人生を生きる。
ラグジュアリーな邸宅と、夢のように美しい島の風景が広がります。

更に、映画俳優・歌手・サッカー選手といったセレブリティとの交流の数々・・・。

ドキュメンタリーとしては、構成もよく、決められていた台詞のように
どの発言もしっくりきていて、あまりにできすぎでは・・・との印象もあるくらいです。
でも、この完璧さもアルマーニならでは なのでしょうか。

印象に残ったのは、老年を迎えたアルマーニが今抱えている「伝えたい」という気持ち。
後継者に、後世に、若者たちに、自分のスピリットを伝えたい!!
そして、その後ろにある「きっとすべては伝えきれないだろうな」という気持ち・・・。
こういったところまで描けるのは、ドキュメンタリーだからこそ、と思ってしまいます。

うらやましくも、切なくもなる作品でした。