Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

パンク侍、斬られて候

2018年07月06日 | ロック映画、映像
パンク侍、斬られて候

2018 日本
監督:石井岳龍
製作:若泉久央
製作総指揮:西澤力、笹岡敦
脚本:宮藤官九郎
出演:綾野剛、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、永瀬正敏、村上淳、
若葉竜也、近藤公園、渋川清彦、國村隼、豊川悦司
撮影:松本ヨシユキ
編集;武田峻彦
音楽:森俊之
美術:林田裕至


パンク好きなら外せない映画。
それ以外の人は、遠巻きに指をくわえていてほしい。
この興奮、わかってたまるか、と思ってしまう。

どのシーンもキャスト全員が振り切ってて、ずっと心臓がバクバクいってた。
どこまで行くのか、どこへ行くのか。
うんうん、宇宙が砕けたね! そうこなくっちゃ。

もっと終焉に向けてぐっちゃんこに壊すかと思ったけれど
想定よりは十分に言葉や映像を尽くして、また役者陣の怪演を通じて
それぞれのキャラの背景を描いている。
がんじがらめの縦社会で行きていかなければならない侍たちはもちろん
念動力を操るバカのオサムも、偽教祖となる茶山も悲しかった。
それぞれの深い悲しみを弾き飛ばしてくれて、これぞパンクだった。