Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

クーキー

2015年10月06日 | 2010年代 欧州
クーキー(原題:Kuky se vraci)

2010年 チェコ 
監督・製作・脚本:ヤン・スヴェラーク
出演:オンジェイ・スヴェラーク、 ズディニェク・スヴェラーク、オールドリッチ・カイザー
撮影:ウラジミール・スムットニー
音楽:ミハル・ノビンスキキャスト


汚れて古傷だらけのテディベア“クーキー”は、それでもオンドラのお気に入り。しかし、喘息が悪化するからとオンドラの母親に捨てられてしまいます。収集車に連れ去られ、ゴミ捨て場の山にうち捨てられたクーキーは、オンドラの待つ家へ帰るために、歩き出します。



パペットたちが繰り広げるファンタジックで、ミニチュアな世界。かわいらしさ満点のスクリーンのはずが、今やパペットたちの生活にもいろいろあるようで・・・。心から安心できる場面がほんのわずかというドタッバタッアクションが次々に巻き起こります。森の中で保護してくれた“村長”には邪険にされるし、ゴミ捨て場からは見張り役の“ゴミ袋”!が追いかけてきて次期村長とグルになってしまうし、カーチェイスになれば積み荷に火をつけられるし、早く走り過ぎるとなぜか雪が降り出して大雪に埋もれるしで、一ひねりも二ひねりもしてあるとゆうか、まーとにかく大変。クーキーの冒険は世知辛いのです(手加減してあげて、クーキーはCGじゃないんだよ。生身なんだよっ)。

 そんな中で、6歳の男の子オンドラが自分の大切なテディベアを信じる気持ちが輝いてみえます。離れていても、強い絆を感じさせるオンドラとクーキー。子どもたちが持つ特別な時間を描き、最後にはオンドラが観客のこころを全部持ってっちゃう気がします。


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