Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

英国王のスピーチ

2010年05月06日 | 2010年代 欧州

英国王のスピーチ(The King's Speech)
2010年 イギリス・オーストラリア合作

監督・脚本:トム・フーパー
出演:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター、ガイ・ピアース

第2次世界大戦の開戦を告げたイギリスの国王・ジョージ6世の伝記を元にした歴史ドラマ。

ジョージ6世は、幼いときから吃音に悩まされていた。
式典でのスピーチの度に落ち込む彼を助けたいと、皇后は自ら街に出て、
言語療法士を探し、治療を依頼することに。

言語療法士ライオネル・ローグは、患者であるジョージに王族としての扱いはせず
人として対等に接したいと、体当たりの治療を試みる。
手作り感覚溢れる練習に奮闘する中、ライオネルとジョージは本音で語り合い、
ジョージが幼少期から抱えてきた傷を乗り越えていく。
王族の心の奥にまでは、これまで誰も踏みこんで来てくれなかったのだろう。

自分自身を否定し続けていたジョージは徐々に自分を認め、そして使命感を帯び
本当の王となっていく。

なんといっても、ジョージ6世の真面目っぷりが肝。
コリン・ファースが良い表情だしてます。
引っ込み思案で頑固ではあるけれど、とても誠実な人なんだろうなって思わせてくれる。
彼を支える皇后の健気さも素敵だった。

王にも臆することなく、独自の理論を打ち立てるライオネルもいい。
だからこそ友情をはぐくむことができたのだろう。

うーん、うちにもヘンリー王子きてくれないかなー。