Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

コットンクラブ

2015年06月07日 | 1980年代 米

コットンクラブ(原題:The Cotton Club)

1984年 アメリカ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
製作:ロバート・エヴァンス
製作総指揮:ダイソン・ラヴェル
脚本:ウィリアム・ケネディ、フランシス・フォード・コッポラ
出演:リチャード・ギア、ダイアン・レイン、グレゴリー・ハインズ、ロネット・マッキー、ボブ・ホスキンス、ジェームズ・レマー、ニコラス・ケイジ、アレン・ガーフィールド、フレッド・グウィン、グウェン・ヴァードン
音楽:ジョン・バリー
撮影:スティーヴン・ゴールドブラット
編集:バリー・マルキン、ロバート・Q・ラヴェット


 舞台は、アメリカの禁酒法時代に実在したナイトクラブ「コットン・クラブ」。ギャングの抗争や、華やかなショービジネスの裏表を描く。リチャード・ギア演じるコルネット(吹奏楽器)奏者のディキシー・ドワイヤーが、暗黒街の上役たちに見込まれて這い上がっていく姿と、ボスの愛人との恋、またサイドストーリーとしてコットンクラブに新たに雇われる黒人タップダンサーのサンドマンも追いかける。

 ミュージカルではないけれど、音楽とダンスが実に饒舌。
 1曲流れるたびに誰かが恋に落ち、1曲終わるごとに誰かが殺される。
 
 ボスの愛人として、のちにニューヨークに高級クラブを持つこととなるヴェラは、「大人びた顔をしているが未だ10代」という設定だけかと思ったら、当時のダイアン・レインは正真正銘の20歳前。凄まじい色香と存在感! 初々しさもある弟役のニコラス・ケイジ(こちらも当時20歳)のやんちゃな感じもいい。
  
 それにしてもコッポラとリチャード・ギアが組むと、これほど臭くなるのかっていう・・・。
 キメッキメのセリフ・構図・表情で、ところどころ歯が浮くのは、もういたしかたない。
 これはぜひ劇場で観たかったなあと思う、エンターテイメント要素たっぷりの娯楽大作。

ブルースが聞こえる

2013年06月06日 | 1980年代 米

ブルースが聞こえる(原題:Biloxi Blues)

1988年 アメリカ
監督:マイク・ニコルズ
製作:レイ・スターク
脚本:ニール・サイモン
出演:マシュー・ブロデリック、クリストファー・ウォーケン、マット・マルハーン、コリー・パーカー、ペネロープ・アン・ミラー


太平洋戦争当時、徴兵されたアメリカ人の青年たちは、汽車でまず訓練所へと向かいます。
訓練所では、鬼軍曹のもと、10週間にわたる厳しい戦闘訓練が行われるのです。

とは言いつつ、まだまだ旅行気分の若者たち。
戦場に行くにあたっても、「もし死ぬことが決まっていて1週間猶予があったら何をするか?」なんて
話題で夜中盛り上がったり、自由行動日の外出にはめを外したりと、とにかく楽しそう。
この映画の脚本を担当したニール・サイモンの回顧録である、とされているのですが
んーー、この、ゆるい和気あいあいムードはなんだろう。
実際にそうだったんだろうか、アメリカ兵にとっての第二次世界大戦は。
戦場を描いているわけではないので緊迫感が無いのはしょうがないかもしれないけど
少なからず、ショックでもあります。

陰険なようで、実は青年たちに深い共感を抱いているトゥーミー軍曹を演じるのは、クリストファー・ウォーケン。
ウォーケンは、年をとるほどに目尻がセクシーになっていくと思うのですが、この頃は、まだまだ若いですね。
この人がいてこそ、と思えるストーリーです。