コットンクラブ(原題:The Cotton Club)
1984年 アメリカ
監督:フランシス・フォード・コッポラ
製作:ロバート・エヴァンス
製作総指揮:ダイソン・ラヴェル
脚本:ウィリアム・ケネディ、フランシス・フォード・コッポラ
出演:リチャード・ギア、ダイアン・レイン、グレゴリー・ハインズ、ロネット・マッキー、ボブ・ホスキンス、ジェームズ・レマー、ニコラス・ケイジ、アレン・ガーフィールド、フレッド・グウィン、グウェン・ヴァードン
音楽:ジョン・バリー
撮影:スティーヴン・ゴールドブラット
編集:バリー・マルキン、ロバート・Q・ラヴェット
舞台は、アメリカの禁酒法時代に実在したナイトクラブ「コットン・クラブ」。ギャングの抗争や、華やかなショービジネスの裏表を描く。リチャード・ギア演じるコルネット(吹奏楽器)奏者のディキシー・ドワイヤーが、暗黒街の上役たちに見込まれて這い上がっていく姿と、ボスの愛人との恋、またサイドストーリーとしてコットンクラブに新たに雇われる黒人タップダンサーのサンドマンも追いかける。
ミュージカルではないけれど、音楽とダンスが実に饒舌。
1曲流れるたびに誰かが恋に落ち、1曲終わるごとに誰かが殺される。
ボスの愛人として、のちにニューヨークに高級クラブを持つこととなるヴェラは、「大人びた顔をしているが未だ10代」という設定だけかと思ったら、当時のダイアン・レインは正真正銘の20歳前。凄まじい色香と存在感! 初々しさもある弟役のニコラス・ケイジ(こちらも当時20歳)のやんちゃな感じもいい。
それにしてもコッポラとリチャード・ギアが組むと、これほど臭くなるのかっていう・・・。
キメッキメのセリフ・構図・表情で、ところどころ歯が浮くのは、もういたしかたない。
これはぜひ劇場で観たかったなあと思う、エンターテイメント要素たっぷりの娯楽大作。