Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

あの頃ペニー・レインと

2010年06月26日 | 2000年代 米

『あの頃ペニー・レインと』(原題: Almost Famous)

2000年 アメリカ
監督・脚本:キャメロン・クロウ
出演:パトリック・フュジット/ケイト・ハドソン/ビリー・クラダップ/フランシス・マクドーマンド/ジェイソン・リー

監督自身の体験を基に描いた青春映画。
年をごまかし、ローリングストーン誌のライターとしてブレイク寸前のロックバンドのツアーに同行取材を
認められた15歳の少年は、グルーピーのひとりであるペニー・レインという少女に魅せられていく。

ロックンロールの世界感を全面に出した、もっと刺激的でワイルドな映画に仕上げることもできたのだろうけど
そこに描かれていたのは、ステージとステージの間の高揚感、なにとも代えられない特別な時間。
グルーピーとしての恋に溺れるペニー・レインと、彼女にそっと付き添い、恋い焦がれるウィリアム。
溢れ出すせつなさ・・。
息をするのも苦しいくらいの、大人になる一歩手前の恋。

監督にとっても、かけがえのない大切な作品であることがわかります。
水面にゆれる月の影のように、郷愁はすべて切れ切れで、ロマンティックだ。