欲望のバージニア(原題:Lawless)
2012年 アメリカ
監督:ジョン・ヒルコート
脚本・音楽:ニック・ケイヴ
原作:マット・ボンデュラント
製作:ルーシー・フィッシャー、ミーガン・エリソン、ダグラス・ウィック、マイケル・ベナローヤ
出演:シャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ジェイソン・クラーク、デイン・デハーン、ミア・ワシコウスカ、ゲイリー・オールドマン
ジェシカ・チャステイン、ガイ・ピアース
とりあえず、なんてったって物語冒頭でのサービスシーン!
付近一体を牛耳るギャングのボスを演じるゲイリー・オールドマンがトミーガンを撃ちまくる!!
理屈抜きに、全身がビリビリ痺れた。
ゲイリー・オールドマンがマシンガンを持っているっていうだけで、どうしてこうも心が震えるんだろう。
シリウス・ブラックもゴードン警部も良いけど、これでしょ、これっ☆
感涙~。わたしにとっては映画1本分の満足感のあるカット!
えーと、さて本編・・・。
舞台は、禁酒法時代のバージニア州。
密造酒ビジネスで名を馳せる兄弟がいた。
酒浸りで荒くれ者の長男ハワード、意志も力も強いリーダ格の次男フォレスト、ケンカ慣れはしていないものの野心旺盛な三男ジャック、
彼らボンデュラントは不死身だと言われている。
そこへ新たに着任した特別補佐官レイクスは、密造酒に対し、高額の賄賂を要求してきた。同業者たちが渋々従う中、いっさい拒絶する
兄弟たちにレイクスは非道な脅迫を突きつけ、激しい攻防が始まった。
それぞれのキャラクターが利いてて、悪役レイクスが同僚にまで嫌われるくらいのキザ野郎なのはもちろん
屈強で向かうところ敵無しのフォレストが、女にはめっぽう奥手だったり、
力が強い兄達にコンプレックスを感じているジャックは、そのくせ無鉄砲で世間知らずなんだか怖いもの知らずなんだか、
ありがちだけどツボをしっかり抑えてる!
原作は、マット・ボンデュラントの小説『The Wettest County in the World』。作者の祖父・大叔父たちが密造酒ビジネスにからんで
腐敗した警官相手に巻き起こした復讐劇を描いたもの。
親族間で語り継がれて来た伝説が、オールスター・キャストでの映画化とは何とも心ときめきます。