ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

二色ハウス

2010年10月20日 | トマソン


これも松本で発見したもの。二色ハウスである。この二色ハウス、所謂ツートンカラーの家と何処が違うかというと、そのデザイン性だ。例えば、二色の境がもし直線であれば、そこにはデザイン的意図が感じられツートンカラーの家ということになる。それが二色ハウスの場合、境が曖昧で、しかも直線的ではない。取り敢えず表側は綺麗にして、出来れば全部だが、まあ、こんな所でいいかという、どこか中途半端な思いが感じられる。職人仕事ではない雑なところ、それこそが二色ハウスの真骨頂。人間が持っているある種の適当さを表したもの、それが二色ハウスと言えるのである。しかもこの写真、境の延長線上で空まで二色に分かれているという、奇跡的な瞬間を捉えていた。
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