いろんな食材を使って、どう組み合わせたら美味しく
なるかと多々試みてきたが、一回だけ劇的に旨くなっ
た経験がある。
あるものを使ったら、それまで今ひとつだったのもの
が明かに旨くなったのだ。
それは「フェンネル」。
日本名だとウイキョウ。
よくスモークドサーモンなんかに添えられている、松の
葉みたいなあの香草だ。
あれは、ツナ缶のツナを、スパゲッティで美味しく食
べる方法はないかといろいろ試していた時だ。
トマト味にしたり黒オリーヴを使ったり、ケイパーを
使ってみたりといろいろやってみたが、どれも不味く
はないが旨くもならないといったレベルだった。
勿論、バジルとかオレガノなどの香草も試した。
そこで、以前イタリア関連のテレビで「いわしのパスタ」
にフェンネルを使ってるのを思い出した。
フェンネルと言えば、畑に自生している。
正確には、はるか前に種を蒔いたものが勝手に毎年育
っている。
いまやアゲハチョウの餌として活躍してるだけだ。
それを早速適当にちぎって使ってみたのだ。
そしたら、劇的な変化が起こったというわけだ。
ツナの生臭みが、フェンネルによってきれいに解消さ
れたのだ。
フェンネルなんてそう使う機会もなく、畑の雑草のごと
くなっていたのだが、適材適所。
香草というのは、本当使うべきところで使うとその実力
を発揮するものだ、とその時実感した。
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