ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

平均律クラヴィーア

2006年12月24日 | 音楽


この時期、テレビは毎度の特番で埋め尽くされる。
一年を振り返り、どうのこうの、スポーツで一番感動
したのは何か、後はお決まりのバラエティー。
よくも飽きずに毎年同じことを繰り返すものだ、と毎
年毎年思うが、そのことも、年の暮れの季節を感じる
年中行事のごとくなってしまった感がある。
結局、同じようなことしかしないのが、人間の基本的
スタイルということで、そんなことを言っている自分
だって、代わり映えのしない日常を繰り返しているわ
けだから、あまり他人のことを言えた義理ではないか
とも思うが、やはりテレビの特番はつまらない。
平常通りの、大して面白くもない番組で良いのだ。
変にうるさく、大袈裟でない分、まだましだ。

と、そんなテレビは見なけりゃ良いだけのことなので
ほっといて、たまにはクラシックでもと、久しぶりに
バッハの「平均律クラヴィーア」を聴く。
と、書くと、如何にも立派なオーディオセットで眼をつ
ぶり、音楽に会わせ体を揺する陶酔している様が浮か
ぶが、実際は、ミニミニコンポでBGMで流している
だけ、といった程度のことだ。
季節物としたら、バッハだったら「クリスマスオラトリ
オ」、或いはヘンデルの「メサイア」あたりということ
になるのだろうが、たまたま目に付いたところにあっ
たのが「平均律クラヴィーア」だった。
それを、リピートで延々かけていると、BGM感がい
よいよ増してくる。
しかもこのCD、演奏者がキース.ジャレットという
ジャズプレイヤーなので、軽い感じのBGMにうって
つけの仕上がりとなっている。
本格派からすると、多分全然物足りないバッハだと思
うが、今の自分にはこの程度で十分というか、はっき
り言ってバッハは好きだが、演奏者の好き嫌いがはっ
きり言えるほど、その世界には通じてない。
極端に言えば、演奏者は、特別下手ではない限り誰で
も良い。
学生のものでも、ノープロブレムだ。

と言ってるうちに、本日三度目の演奏が始まった。

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