ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

アメリカばんざい

2009年03月01日 | Weblog


フランスの何とかトッド(前半は忘れた)という人類
学者は、ソ連崩壊と、今回のアメリカ金融危機を予測
したということで、その先見性と確かな分析力が世界
からも注目されているらしい。
というのを、昨日のBSを見て初めて知った。
その指針としたのは、新生児の死亡率。
先進国の中でも、アメリカは他の国より倍くらい高い
のだ。
要するに、保険に入れない貧困層の増大、医療制度の
不備、もろもろの先進国としてのほころびをそこに見
たということである。
本質的な変化は、案外単純な数値で表わされるのであ
るという事実も、このことから再認識することとなっ
た。
というより、ここに着目したその着眼点が凄いのか。
こういうのを演繹的アプローチというのか。

金融は、複雑になるばかりで、数値が意味も無く飛び
交い、一見派手で華やかではあるが、その実、空虚な
世界であったということに気付いた人々は、一体この
先どうすれば良いのか。
なんてことも言えそうだが、今更気付くことでもない
ようにも思える。
翻弄される人間はいつの世でもいて、出ては消え出て
は消えの繰り返しがいままでの世界だったのだが、そ
れもこれからは変わるのだろうか。

一つ言えそうなのは、アメリカ中心の一極世界はもう
ないということだ。
最早アメリカは、真似する国ではなく、反面教師にす
る国である。
日本がアメリカにくっ付いていれば良いという時代
は、過去のものになりつつあるのは間違いない。
こうなると政治がその重要性を増すわけだが、今の顔
ぶれを見ていると、過去を踏襲するしか能の無い、な
んとも頼りないラインナップだ。
時代を見通す能力が今ほど必要とされているのは、明
治維新以来のことではないかと思うが、プレスリーの
真似をするご機嫌の小泉元首相の姿が何ともやりきれ
ない。
それと「オバマ幻想」も要注意である。

と、そんなことより池のクリーナーの掃除だ、今現在
の課題は。



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