鰻の減少はシラスウナギをごっそり取り続けたことによる現象だと思うが、それにしてもそのシラスウナギが三十年前の三十分の一の漁獲量というのは驚きだ。遡上して十年ほどで海に戻り産卵(昨日のNHKの番組による)というサイクルで、遡上する鰻がごっそり取られていてはいずれ減るというのは自明の理という気もするが、更に遡上できない川も増えている環境変化を考えれば言わずもがなかもしれない。後不思議に思ったのは、昔から鰻は贅沢品で、今より何十倍も取れてたにも拘らず、今と同じように高かったということ。一匹当たりの仕入れ値は安かったはずなのに、確か30年以上前の野田岩のうな重は2000円くらいした。