ワイズマン監督のお姿を拝見し、その言葉を直接聞くと同時にどっぷりとその作品世界に浸った、夢のような日々から1週間。講演当日、帰って書き散らしたメモをもとに、振り返ってみたいと思います。11月4日の金曜日、夜遅くまで神戸で質疑に答えてくださったワイズマン監督は、翌土曜は、なんと金沢まで行かれて、夕刻、トークをされ日曜、立命館大学の二条の新しいホール(駅近、立派!)に登壇されました。
今回は、文化人 . . . 本文を読む
先生たちは決して怒っているわけではなく諭してくれているのだと頭では理解できても涙が止まらない黒人の少年と、すっか同じ気持ちになり、涙が出そうになった。課題を提出しない少年が、低い成績をつけられ、母親とともに、先生の面談を受けている。若い女性の先生が担任らしく、隣に、優しく温かな眼鏡の男性の、主任らしき先生がいて身体の大きな母親は、お前の成績を擁護しようと思って来たのに、課題もちゃんと出していないよ . . . 本文を読む
監督は、上映前のトークの最後で、『ボクシング・ジム』について簡単に解説。テキサス州のジムで6週間かけて、80~85時間撮影した。ジムで鳴るリングの音がリズムの一つになっている。シーンの意味やつながりについて、皆さんも考えながらみてほしいと語り上映後も質疑に答えるといわれて、退場されました。そして、上映後、再び壇上に上った監督を前して、思わず満場の観客も、ついすくんだのかはじめは質問の手が挙がらず、 . . . 本文を読む
記憶の新しいうちに、本日KAVCでの、フレデリック・ワイズマン監督の講演の概要についてご紹介します。100人近くの観客の熱気でいっぱいの会場。後方扉から監督が通訳とともに現れる。場内いっぱいの拍手。観客の中には、既に監督の作品を観ている人も多いと聞いており、今日は映画のつくり方についてお話する、とのこと。
20世紀半ば、多少暗くてもちゃんと撮影、録音もできる機材が生まれ監督は、仕込みもやらせもな . . . 本文を読む
映画に手触りなんてあるわけはないのだけれどなんだか、映画を通して、人の生き様に触れたような
そんな感触が残っている。
『少年裁判所』の少年が向けるまなざし、『臨死』の患者たちの、生の力を取り戻そうとする強さを感じる瞳、患者の家族の向けるまなざし…いろんな人たちのまなざし、生に向き合う姿が強く心に焼きついた。
休憩を2回はさんで、2時間×3ラウンド、6 . . . 本文を読む
今年の大阪アジアン映画祭で上映された『マジック&ロス』で、香港の島を舞台に撮りながら主人公の女性2人とホテルの主人の男以外、人間がほとんど出てこずまるで無人島なのかと思えば、カメラに映していないだけで実際は、外国人のリゾートのような島でもあったと聞いてびっくりした。撮影する場、ロケ地から、名前をとり、地域の特殊性みたいなものもはぎとって、匿名化した地域にしていく。どこかよくわからない、ファンタジッ . . . 本文を読む
毎週末、楽しみにしているのに、TOHOシネマズなんばでは、小さなスクリーンでしか上映されず、気がつくと、満席だったりして、西宮まで出かけたりもしていた午前十時の映画祭。来年の動向がHPに発表になってました。(10月25日)
簡単にいうと、来年は、もう新たな50本の選定はなく第二回に選定したSeries2の50本を、TOHOシネマズ梅田など(現在、第一回選定分Series1を上映中の劇場)で順次上 . . . 本文を読む