映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No492『PASSION』~真剣な男女のバトルに唸る~
2009-12-30 / 映画
10年以上の同棲相手カホと結婚を約束したばかりのトモヤ、
カホにずっと片思いの一途なケンイチロウ、
結婚してもうすぐ子どもも生まれる実直なタケシ、
3人の男とカホ、カホの友達のタカコ、
同窓生と思われる6人がレストランに集まり食事する。
最初の方のこの会話シーンで、
誰が誰を想い、誰がどう想っているのか、
視線や雰囲気で伝わってくる。
亀裂の予感・・
愛することって?
愛していてもほかの異性と恋に落ちることもある。
愛と恋とをめぐって、5人の男と女が真剣にぶつかりあう。
中学の教師カホのホームルームの風景が写され、
暴力について生徒に問いかけながら、自問自答のようにして
カホが熱弁をふるう。
黒板に叩きつけるように文字を書く勢いに圧倒され
真剣なまなざしと声音に圧倒される。
この学校のシーンの唐突な挿入もなんのその。
愛してない女とでも寝ることができるという
プレーボーイふうのトモヤが、
いつのまにか真剣に愛を語り、愛に向き合おうとしている。
その変わりぶり。
カホの結婚に冷静に反対を唱える母も真剣だし、
本音を言うゲームに参加したトモヤ、タケシ、タカコの会話は、
どんどん熱くなっていき、
とうとうトモヤとタケシのつかみあいになり、
タケシはクールなタカコをひっぱたく。
誰ともきちんとはつきあってないけれど、
漫然とケンイチロウとつきあっていて、
トモヤともつきあったことのあるタカコ。
実は、登場人物の中で一番、愛することと無縁で、無頓着。
そのひょうひょうとした、さばさばとしたところも
なんだか魅了的。
これが東京芸大の映像学部の学生新人監督の作品なんて、
一体この愛に関する膨大なセリフ、脚本はどこから生まれたのだろう。
歩道橋で夜半すれちがう男たち、
タカコのマンションになぜか次々と現れる男たち
予期せぬ展開がおもしろく、楽しくもあり、
どの登場人物も魅力的で
不思議な力に満ちている。
神戸映画資料館で明日までの上映ですが、
ぜひプラネットでも再映してほしいと思う。
カホにずっと片思いの一途なケンイチロウ、
結婚してもうすぐ子どもも生まれる実直なタケシ、
3人の男とカホ、カホの友達のタカコ、
同窓生と思われる6人がレストランに集まり食事する。
最初の方のこの会話シーンで、
誰が誰を想い、誰がどう想っているのか、
視線や雰囲気で伝わってくる。
亀裂の予感・・
愛することって?
愛していてもほかの異性と恋に落ちることもある。
愛と恋とをめぐって、5人の男と女が真剣にぶつかりあう。
中学の教師カホのホームルームの風景が写され、
暴力について生徒に問いかけながら、自問自答のようにして
カホが熱弁をふるう。
黒板に叩きつけるように文字を書く勢いに圧倒され
真剣なまなざしと声音に圧倒される。
この学校のシーンの唐突な挿入もなんのその。
愛してない女とでも寝ることができるという
プレーボーイふうのトモヤが、
いつのまにか真剣に愛を語り、愛に向き合おうとしている。
その変わりぶり。
カホの結婚に冷静に反対を唱える母も真剣だし、
本音を言うゲームに参加したトモヤ、タケシ、タカコの会話は、
どんどん熱くなっていき、
とうとうトモヤとタケシのつかみあいになり、
タケシはクールなタカコをひっぱたく。
誰ともきちんとはつきあってないけれど、
漫然とケンイチロウとつきあっていて、
トモヤともつきあったことのあるタカコ。
実は、登場人物の中で一番、愛することと無縁で、無頓着。
そのひょうひょうとした、さばさばとしたところも
なんだか魅了的。
これが東京芸大の映像学部の学生新人監督の作品なんて、
一体この愛に関する膨大なセリフ、脚本はどこから生まれたのだろう。
歩道橋で夜半すれちがう男たち、
タカコのマンションになぜか次々と現れる男たち
予期せぬ展開がおもしろく、楽しくもあり、
どの登場人物も魅力的で
不思議な力に満ちている。
神戸映画資料館で明日までの上映ですが、
ぜひプラネットでも再映してほしいと思う。
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