映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No1390『リトル・ミス・サンシャイン』~思い切り笑える、へんてこ家族のロードムービー~
昨日読んだ本に出てきた映画『リトル・ミス・サンシャイン』。
2007年の洋画ベストテンに入れていたものの、
当時、感想を書いてなくて、不甲斐ないので、ちょっと書いてみた。
でこぼこ家族のロードムービー。
父は、自己啓発プログラムを売り上げようと必死、
母は離婚歴があり、
前夫との間の息子は、空軍パイロット目指してトレーニング中のひきこもりオタクで無口、
7歳の娘は、ぽっちゃり眼鏡で、美少女コンテストに応募、
じいちゃんは、問題行動で老人ホームを追い出され、
母の弟は、ゲイの恋人にふられて自殺未遂したばかり、
そんな家族が、一台のオンボロのマイクロバスを借りて、
美少女コンテスト「リトル・ミス・サンシャイン」に繰り上げ当選で出場できることになった娘を応援すべく、
一家総出で、はるばるカリフォルニアまで1000キロ以上の旅に出る物語。
家族がみんな、変わり者で、どっか変なんだけど、愛すべき感じで、
観ていて、切なくなるし、痛々しくて、それぞれが、どこか共感するものを抱えている。
自分のまわりに勝手に柵をつくって閉じこもっている息子も、放っておけない。
随所に仕掛けられた笑いのネタに、思い切り笑いながらも、
心の奥がくすぐられ、微妙に涙腺もゆるんだり…。
じいちゃんと孫娘が妙に意気投合してたり、
コンテストでの変なダンスは最高で、
じいちゃんを演じるアラン・アーキンは、私の中で、老優スターに加わった。
じいちゃんが、こっそり何冊も持ってきたエロ雑誌を、道中で孫息子に見せるシーンは、
強烈すぎて、なぜかよく覚えている(笑)。
10年以上前に観たきりで、記憶の中で美化しているつもりはないが、
家族ドラマの金字塔のようで、大好きな映画。
みんな欠点だらけだけど、それでいいんだよと、あったかくコメディとユーモアの力でくるんでくれるよう。
ぜひ観てみてください。おもいきり笑って、元気をもらえます。
2006年 アメリカ 100分
監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
出演:グレッグ・キニア、スティーヴ・カレル、トニ・コレット、ポール・ダノ、アビゲイル・ブレスリン、アラン・アーキン
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