映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No488『わが町』~タアヤンに会いたくて~
2009-12-26 / 映画
かなり前に観て、辰巳柳太郎演じる、タアヤンこと他吉に会いたくて、
南田洋子特集上映を観にシネ・ヌーヴォに出かけた。
織田作之助原作、川島雄三監督。1956年。
たあやんは、昔と変わってなかった、って
変わるわけないのだが、人力車で
「人間、身体を責めて働かなアカン」が口癖で、
娘と孫娘を男手一つで育て上げるという
まるで『無法松の一生』の阪妻。
長屋の人間模様がいい。
たあやんとともに年を重ねていくのが
殿山泰司演じる、隣の部屋に住む落語家と
おたかばあさん。
おたかさん、どこかで聞いた声と思ったら、『大誘拐』の北林谷栄。
35年も前の作品でも、声は変わってないような・・
殿山泰司も、
子育てに厳しすぎるタアヤンを諭し、
こどもをかばったり、なだめる世話やきで、隣の部屋とのカットバックに
岡本喜八監督の『近頃なぜかチャールストン』を思い出した。
高座のチケットを長屋で配らなかった訳が最後にわかり、涙。
ラストはちょっとべたな感じもしたけれど、
大阪の科学館が出てきたり、大阪城も映る。
木下恵介の『破れ太鼓』に通じる、
新しい世代とぶつかる、
古い世代への郷愁にあふれている。
南田洋子特集上映を観にシネ・ヌーヴォに出かけた。
織田作之助原作、川島雄三監督。1956年。
たあやんは、昔と変わってなかった、って
変わるわけないのだが、人力車で
「人間、身体を責めて働かなアカン」が口癖で、
娘と孫娘を男手一つで育て上げるという
まるで『無法松の一生』の阪妻。
長屋の人間模様がいい。
たあやんとともに年を重ねていくのが
殿山泰司演じる、隣の部屋に住む落語家と
おたかばあさん。
おたかさん、どこかで聞いた声と思ったら、『大誘拐』の北林谷栄。
35年も前の作品でも、声は変わってないような・・
殿山泰司も、
子育てに厳しすぎるタアヤンを諭し、
こどもをかばったり、なだめる世話やきで、隣の部屋とのカットバックに
岡本喜八監督の『近頃なぜかチャールストン』を思い出した。
高座のチケットを長屋で配らなかった訳が最後にわかり、涙。
ラストはちょっとべたな感じもしたけれど、
大阪の科学館が出てきたり、大阪城も映る。
木下恵介の『破れ太鼓』に通じる、
新しい世代とぶつかる、
古い世代への郷愁にあふれている。
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