映画の感想をざっくばらんに、パラパラ読めるよう綴っています。最近は映画だけでなく音楽などなど、心に印象に残ったことも。
パラパラ映画手帖
No1429『動物園』~喋らない動物達~
2019-10-28 / 映画
ワイズマン監督の1993年の作品。
フロリダ州マイアミのメトロポリタン動物園。
最初は、ライオンから始まる。
動物園を訪れる家族、子ども…。
動物も写せば、それを観る人間も写す。
動物園って、まさに「The 家族」のいる場所だなあと、
子育てしている猿を見る、人間の親子の姿を
観て、思った。
楽しそうな光景だけでなく、
サイが出産することになり、
ゴツゴツで、顔がよくわからないサイが、
たった一人で、ぽつんと出産するのは、なんとも
孤独だなあと思った。
いざ、大きな赤ん坊が出てくるときは、
獣医さんや飼育係が手伝っていたけれど。
悲しいことに死産で、
死んでしまった赤ん坊の解剖やら、
いろんな死がとらえられる。
野犬に襲われた動物園の鹿。
その野犬を仕留めようとする飼育係たち。
肉食獣、ワニやらトカゲやらは、
うさぎを飲み込む蛇、
ひよこを食べるトカゲ、
何が何を食べていたのか、記憶は曖昧だけれど、
蛇がゆっくりとうさぎを飲みこんで行く姿は怖かったし、
肉食獣は怖い。
でも、最後の動物園のパーティで、
大勢の人たちが集まり、大皿からサラダや肉を焼いて食べている。
人間の食べるサラダは、
動物の餌をつくっているおっちゃんが、
ゆで卵を手でつぶして、
小さく刻んだ野菜や果物に入れ、
バナナもトントンと小さく刻んで、放り込み、
手で混ぜ合わせてる、動物の餌を思い出させた。
動物はものを言わない。
その動物たちの視線の力を感じた。
逆に人間は、しゃべる。
獣医さんも飼育係もいろいろしゃべっている。
冗談もあれば、大事な言葉も。
去勢手術もあった。
獣医さんも飼育係も女性。
全体に、大柄な女性が多く、みな、たくましかった。
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